あるピザ屋の雇われ店長の過去の記録～第３話～

５０ｃｃのバイク（ＨＯＮＤＡ：ＣＵＢ）で沖縄に向かった
ＴＯＭ君の話の続きです。

※そのときの様子をタイムリーに記録していたので、
そのまま、書き写します。

ホモに襲われた次の日、
ＴＯＭ君はマクドナルドに行きました。
するとそこの店長さんがみんなと同じように、
あのバイクでどこか出かけるの？と聞いてきて
事情を説明すると、すごいなぁ！頑張れよ！！って
ハンバーガー２個と全国共通ポテト券をくれました。
やっぱり世の中のひとはいいひとの方が多いのだなぁ。

マクドナルドで思い出した！
書き忘れていましたが、出発して２日目くらい。
夜、静岡にＴＯＭ君。
眠るところを探したが、公園が見当たらない。
どこか寝れるとこを探したらしいが見つからず、
眠気もピークに来たので、その辺で寝ることにした。
ＴＯＭ君が選んだその辺とは…。

マクドナルドの裏口（店員の入り口）。
まだ寝袋の無いＴＯＭ君。
黄色いダウンジャケットに身をくるめて丸くなって寝たそうな。
朝、６時くらい。
マクドナルドの店員がいつものように出社しました。
そこにはダウンジャケットを着た死体…いや、寝ているＴＯＭ君が…。

※想像してみてください。
１月後半のまだ雪がちらつくような時期にですよ、
いつものようにいつもの時間に普通に会社に行ったら、
入り口を塞ぐようにして人が横たわってるんです。
ありえないですよね？
嫌がらせかなんかか、死んでると思いますよね？
しかもですよ、ＴＯＭ君、ヒゲとか眉毛とか凄く濃いんです。
一日剃らないだけで酷いんです。
これは想像ですけれど、パッと見たら浮浪者の死体ですよ）

店員さん、責任感が強いのか興味があったの、
ＴＯＭ君の顔を覗き込んだらしいんです…。

・・・
・・・
ドキドキ
・・・
・・・
バクバク
・・・
・・・
・・・・・・・

パッ！！
目が開いた！

生きているのか死んでいるのかドキドキの店員さん
突然目を開けたＴＯＭ君をみて

「ほぉぁっ！！！！！！！！」

・・・

目覚めると同時に知らない人が顔を覗き込んでいて、
焦ったＴＯＭ君

「ほぉぁっ！！！！！！！！」


・・・・。
いや、お互いの気持ちは分かる。
うんうん、よく分かる。
でも…。完全にバカだよね…。恥ずかしいよね…。

お互い状況を把握できないまま。
「すみません…」
言葉を残しＴＯＭ君は去っていきました。

ＴＯＭ君ははまだ良いよ、
だって自分がそこに寝てたのが悪いんだからさ。

でもマクドナルドの店員。
最初から最後まで何が起きたのか分かんなかったじゃんね・・・。
多分あのドキドキから一転して？？？？？？？？状態だったはず。

…続く

改めて読んで見ると、本当に無茶をしているなって思いますねぇ。
普通の人間の感覚ではとても出来ることじゃないですよね…。

次回予告
「事件に巻き込まれたＴＯＭ君、最大の危機。」