保険屋 vs 屁理屈 … 5

別な担当者から電話が来ました。
昨日対応してくれた人から相談を受けて電話をしていますと。


「一般的にipadはノートパソコンの部類に入ります」


俺ね、このモノの決め付けた言い方って好きじゃないんです…。
お前は何をどこまで知っててそこまで言い切れるんだ！？と。


「一般的ってなんですか？？」

「辞典にもそう書かれてあります」

「辞典ですか？辞典にipadについて書いてあるんですか？」

「はい、そうなります。だからお支払いは出来ないという結論です。」

「なんて書いてあるんですか？」

「ipadで探すと、タブレット型パーソナルコンピューターと書かれています。
　タブレット型パーソナルコンピューターを探すとノートパソコンとありますので
　ipadはパソコンと言うジャンルに属するのです。」

「本当ですか？そんなのなんの辞典に書いてあるんです？」

「ウィキペディアです。」

「ウィキペディアは辞典じゃないでしょ…ま、いいや、ちょっと待ってください」


ipadをウィキペディアで検索してみた。
すると、ipadはタブレット型コンピューターと記載がある。
タブレット型コンピューターにＬＩＮＫが貼ってあって
クリックすると、タブレット型ＰＣと表示される。
が、タブレット（コンピューター）という項目もあり、
そちらを見ると、横並びでノートＰＣ、ｉｐａｄとの記載がある。

つまり、ウィキペディアでは
ipad＝タブレットコンピューターであるが、
タブレットコンピューター＝タブレットＰＣとは一概には言いきれないようだ。
要するにipad＝タブレットPCとの表記はどこにもない。


「ipadはタブレットコンピューターとは表記されてますが、
　タブレットパーソナルコンピューターとは書かれてませんよね？」

「いや、でも一般的にipadはノートパソコンだと私は思います。」

「いや、だから昨日の方もそうなんだけど、　
　私はこう思うとかってのはどうでもよくて
　じゃぁ、つまり、今回のケースでは約款上にある
　ノートＰＣってところに属するって判断なのですか？」

「ノートパソコンとしても言えますし、
　携帯式電子事務機器とも言えます。
　ipadを販売するappleさんもノートパソコンと同様に使える
　といううたい文句で販売してます。」

「そんなこと言ってないでしょ…。
　大体、昨日appleに確認したらipadはノートパソコンではなく
　ipadはipadってアップルが言ってましたよ？」

「とにかく、ノートパソコンの機能を備えている以上ダメなのです。」

「だから、ipadはソフトをDLすることでいか様にも使えるようになるけど
　買ったばかりのデフォルトの状態では音楽聞けてカメラ使える
　その程度の機能しか付いていないわけですよ？
　ipodに関しても対象外となるんですか？」

「いえ、ｉｐｏｄの場合は音楽を聴くだけなので対象としています」

「ｉｐｏｄタッチは？」

「ｉｐｏｄタッチも対象か…な…」

「ｉｐｏｄタッチもWi-Fiで繋げば色々出来ますよね？」

「じゃぁ、ダメですかねぇ…」

「そこの違いってなんなんですか？？
　大体俺の今回壊したシチュエーションを見てみると
　ゴルフ場で壊してる訳ですよ？買ったばかりでアプリも入ってないし、
　カメラとして持ち運ぶ以外に使い道ないじゃないですか…」

「いや、ですから、状況が問題なのではなく、
　ｉｐａｄはノートパソコンと同様に使えるところに問題があるのです。」

「だからぁ…わかんないかなぁ…
　そういう風に捉えることも出来るかも知れないけど
　俺が言うようにこのどれにも属さないって考え方も出来ますよね？」

「まぁ、そうなりますかね」

「っていうか論点がずれてきちゃってますが、
　契約約款って書いてあることが契約の全てですよね？」

「そうとも言い切れませんが…」

「いや、少なからず書いてあることは契約上の約束な訳ですよね？」

「まぁ、そうですね」

「だとしたら、明確にうたわれていない、
　どっちとも解釈が取れる状況においては、
　支払いが可能と判断することも出来る訳じゃないですか？？」

「いえ、わが社としては支払い出来ません」

「いや・・・だからなんでそう言いきれちゃうんですかね？
　いままでこういう事言う人居なかったんですか？」

「居ませんね。」

「みんなはいそうですか、わかりました。なんですか？」

「そうです。」

「へぇ～…でも俺は何度も言うように納得できないんですよ。」

「…」

「…」


「まぁ、要するにそちらの保険会社としては、
　今回のipadの損害について保証する気はないと言うことなんですね？」

「はい、そうなります。」

「じゃ、ここで言い争ってもしょうがないので、
　別な消費者相談センタとかしかるべきとこに相談させてもらいます…」

「あっ、じゃぁそうしてください」




結局、保険会社さんははなっから払う気がまったく無いようです…
そうなると、ここまで来て後には引けない俺は消費者相談センタに
電話することにしました…



続く