堂ヶ島にて昼食を軽く摂ってから、この日の宿がある南伊豆へ向けて、雨の中を出発しました。
<<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-12>
伊豆半島の西海岸に沿って南下する、風光明媚な眺めを楽しみながらの行程を期待していたのですが、折からの雨は止む気配もなく、明るい陽光に映える青い海の景色は、お預けに(涙)
途中で立ち寄ったビュースポットにも、人の気配はなく、低く垂れこめた雨雲に霞んだ、雨天の情景で荒涼感の増した風景に、独り見入っていました。
雨に洗われた草木に覆われて、一面緑に彩られた海岸の崖の、目に優しい美しさに心打たれた眺めを、堪能します。
南伊豆を目指して、堂ヶ島を出発します。
レンタカーの相棒のフロントガラスに、雨粒が勢いよく叩きつけられている音が、車内に響き続けています;
堂ヶ島の、遊覧船が発着する桟橋の駐車場から、ソロソロとドライブをスタート。
一路南への進路を、進みます。
天気は悪くても、沿道の個性的な眺めには、ついつい注目w
伊豆の風景は、本当にどこを走っていても、ダイナミックです。
オフシーズン+悪天候ということもあってか、伊豆半島の西の海岸線を南北に貫く国道136号線を走る車の姿は、疎らでした。
堂ヶ島から南下するにつけ、国道136号線は、ぐんぐん高度を上げていきます。
海沿いを走行しているはずですが、フロントからの眺めは、ずいぶん下の方へも開けている感じに、見えてきました。
海岸まで山が迫る、伊豆半島の険しい地形を、運転している最中からも、実感。
遂には、周囲がガスってくるまでの悪天候に;;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
見通しも利き難くなり、スピードを落として、慎重な運転に努めました。
前を走る車のテールランプも、朧にしか見えません。
周囲の景色から想像するに、崖の上のような場所を、走行し続けています。
車の通行は非常に少なく、ドライブとしては、快調な道中。
車窓から望む山々には、頂上附近に悉く雲が掛かっていました。
どんよりとした空の下を、黙々と南へと進みます。
堂ヶ島を発って、およそ1時間…伊豆半島南端近くにある、ユウスゲ公園の駐車場へ到着。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
相変わらず、雨は降り続いていましたが、そのような悪天候の下でも、素通りしてしまうには惜しい風景。
折り畳み傘を引っ張り出して、車外へ。
まずは、駐車場から、眼下に広がる海と断崖との絶景を、見渡します。
海へと切れ落ちる急斜面を覆い尽くした草木が、雨によって潤いを与えられて、その緑を瑞々しく萌え立たせている様が美しく、まるで緑のビロードのようにも見えました!
雨と雲とに煙る海上の様子や、雨天でも青さを保って見える南伊豆の海に、ただ感嘆して眺め入っていました。
駐車場から、更に高台へと誘う階段を上りに掛かります。
思えば、梅雨という雨の季節真っ只中の、6月下旬。
草の緑だけが、明るい色彩を、瑞々しく放っていました。
階段を上り切り、振り返って眺めた、絶景のパノラマ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ここからの眺めも、崖一面をびっしりと覆う、草木の緑のビロードの美しさに、目を奪われてしまいます!
その崖の中腹を貫いて走る、一条の道路は、この美しい風景を引き立たせる、いいアクセントです。
雲による、朧げな雰囲気の演出は、雨天ならではの情感を醸し出してくれますね。
このダイナミックな海岸の風景は、遥か昔に活動していた海底火山の噴出物によって、形成されました。
そして、この時私が立っていたユウスゲ公園のある崖も、古い火山の噴出物による造形です。
階段を上った高台には、2つの小さな広場と、その広場同士を結ぶ散策路が、整備されていました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
散策路の西端となっていた広場には、小さな鐘が据えられています。
その鐘が取り付けられている環状のオブジェには、「Cape Aiai」の銘が。
この場所は、「あいあい岬」の愛称が付けられているようですね。
この辺り一帯は、奥石廊崎(おくいろうざき)と呼ばれている、伊豆半島の最南端部。
海と断崖、青と緑に彩られた、風光明媚な景勝地です。
広場から更に南の先へと、海へ切れ落ちていく崖が続いています。
気軽に立ち入ることができるのは、ユウスゲ公園として整備された、この小広場まで。
目の前の草地に、辛うじて獣道らしき痕跡を認めることができますが、これ以上の立ち入りは、事実上禁止の状態ですね;
散策路西端の広場から、今度は反対側の東端となっている、もう1つの広場へと移動しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
西端の広場にあった鐘の、環状のオブジェが、見えています。
東端の広場からの眺めも、草木の緑が絨毯のように一面に広がる、とても印象深い景色です!
ユウスゲ公園は、海へと突き出た崖の尾根を、公園として整備したようですね。
目の前の草地には、ユウスゲ公園の名前の所以でもある、ユウスゲの花の蕾もありました。
ユウスゲ公園のすぐ沖合いで、波に洗われている小さな岩礁、いかにも火山活動によって作り出されたかのような姿ですね。
海を南に望む、ユウスゲ公園。
北の方角の眺めは、このように、海のすぐそばとは思えない、山の風景が広がっています。
なだらかな斜面の広がりは、高原のような雰囲気を感じさせます。
一面緑の山肌の頂上部が、低い空を覆った雲に隠されている様子から、雄大なパノラマ風景を実感しました。
緑の草地越しに眺める、迫力に満ちた絶景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
なだらかな丘陵が急峻な崖となって海へと落ち込む、メリハリの利いた景色は、見応えがあります!
道路脇に立つ電柱の並びすら、印象的な眺めを際立たせる一要素であるかのようです。
駐車場の近くまで、戻ってきました。
レンタカーの相棒が、1台ポツンと、私が戻るのを待っています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
相棒の後方に見えている小径が、最初に上った階段へと続いています。
傘を差し、足を滑らせないよう気を付けながらの散策でしたが、雨景色ならではの風情を楽しむことのできた、ユウスゲ公園からの眺望でした。
ユウスゲ公園を出発して、伊豆半島最南端部を東へ進むと、やがて波打ち際をしばらく走行。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
道路はカーブを繰り返しながら、複雑に入り組んだ地形をなぞります。
この後、海とは別れて内陸へと進み、この日の宿がある、下賀茂温泉へ到着しました。
この日の宿は、「山湯の宿 花梨」。
緑深い小さな谷あいに佇んだ、一軒宿です。
この日の宿泊は、私1人だけ。
1階の二間ある、広々とした客室を用意してくださいました^^
なんとも贅沢な、温泉宿貸し切り状態となり、当然ながら温泉も独占!
雨天であったこともあり、15時過ぎの早い目に到着して、早速温泉に浸かることとしました♪
<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-14>>
<<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-12>
伊豆半島の西海岸に沿って南下する、風光明媚な眺めを楽しみながらの行程を期待していたのですが、折からの雨は止む気配もなく、明るい陽光に映える青い海の景色は、お預けに(涙)
途中で立ち寄ったビュースポットにも、人の気配はなく、低く垂れこめた雨雲に霞んだ、雨天の情景で荒涼感の増した風景に、独り見入っていました。
雨に洗われた草木に覆われて、一面緑に彩られた海岸の崖の、目に優しい美しさに心打たれた眺めを、堪能します。
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南伊豆を目指して、堂ヶ島を出発します。
レンタカーの相棒のフロントガラスに、雨粒が勢いよく叩きつけられている音が、車内に響き続けています;
堂ヶ島の、遊覧船が発着する桟橋の駐車場から、ソロソロとドライブをスタート。
一路南への進路を、進みます。
天気は悪くても、沿道の個性的な眺めには、ついつい注目w
伊豆の風景は、本当にどこを走っていても、ダイナミックです。
オフシーズン+悪天候ということもあってか、伊豆半島の西の海岸線を南北に貫く国道136号線を走る車の姿は、疎らでした。
堂ヶ島から南下するにつけ、国道136号線は、ぐんぐん高度を上げていきます。
海沿いを走行しているはずですが、フロントからの眺めは、ずいぶん下の方へも開けている感じに、見えてきました。
海岸まで山が迫る、伊豆半島の険しい地形を、運転している最中からも、実感。
遂には、周囲がガスってくるまでの悪天候に;;
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
見通しも利き難くなり、スピードを落として、慎重な運転に努めました。
前を走る車のテールランプも、朧にしか見えません。
周囲の景色から想像するに、崖の上のような場所を、走行し続けています。
車の通行は非常に少なく、ドライブとしては、快調な道中。
車窓から望む山々には、頂上附近に悉く雲が掛かっていました。
どんよりとした空の下を、黙々と南へと進みます。
堂ヶ島を発って、およそ1時間…伊豆半島南端近くにある、ユウスゲ公園の駐車場へ到着。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
相変わらず、雨は降り続いていましたが、そのような悪天候の下でも、素通りしてしまうには惜しい風景。
折り畳み傘を引っ張り出して、車外へ。
まずは、駐車場から、眼下に広がる海と断崖との絶景を、見渡します。
海へと切れ落ちる急斜面を覆い尽くした草木が、雨によって潤いを与えられて、その緑を瑞々しく萌え立たせている様が美しく、まるで緑のビロードのようにも見えました!
雨と雲とに煙る海上の様子や、雨天でも青さを保って見える南伊豆の海に、ただ感嘆して眺め入っていました。
駐車場から、更に高台へと誘う階段を上りに掛かります。
思えば、梅雨という雨の季節真っ只中の、6月下旬。
草の緑だけが、明るい色彩を、瑞々しく放っていました。
階段を上り切り、振り返って眺めた、絶景のパノラマ。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ここからの眺めも、崖一面をびっしりと覆う、草木の緑のビロードの美しさに、目を奪われてしまいます!
その崖の中腹を貫いて走る、一条の道路は、この美しい風景を引き立たせる、いいアクセントです。
雲による、朧げな雰囲気の演出は、雨天ならではの情感を醸し出してくれますね。
このダイナミックな海岸の風景は、遥か昔に活動していた海底火山の噴出物によって、形成されました。
そして、この時私が立っていたユウスゲ公園のある崖も、古い火山の噴出物による造形です。
階段を上った高台には、2つの小さな広場と、その広場同士を結ぶ散策路が、整備されていました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
散策路の西端となっていた広場には、小さな鐘が据えられています。
その鐘が取り付けられている環状のオブジェには、「Cape Aiai」の銘が。
この場所は、「あいあい岬」の愛称が付けられているようですね。
この辺り一帯は、奥石廊崎(おくいろうざき)と呼ばれている、伊豆半島の最南端部。
海と断崖、青と緑に彩られた、風光明媚な景勝地です。
広場から更に南の先へと、海へ切れ落ちていく崖が続いています。
気軽に立ち入ることができるのは、ユウスゲ公園として整備された、この小広場まで。
目の前の草地に、辛うじて獣道らしき痕跡を認めることができますが、これ以上の立ち入りは、事実上禁止の状態ですね;
散策路西端の広場から、今度は反対側の東端となっている、もう1つの広場へと移動しました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
西端の広場にあった鐘の、環状のオブジェが、見えています。
東端の広場からの眺めも、草木の緑が絨毯のように一面に広がる、とても印象深い景色です!
ユウスゲ公園は、海へと突き出た崖の尾根を、公園として整備したようですね。
目の前の草地には、ユウスゲ公園の名前の所以でもある、ユウスゲの花の蕾もありました。
ユウスゲ公園のすぐ沖合いで、波に洗われている小さな岩礁、いかにも火山活動によって作り出されたかのような姿ですね。
海を南に望む、ユウスゲ公園。
北の方角の眺めは、このように、海のすぐそばとは思えない、山の風景が広がっています。
なだらかな斜面の広がりは、高原のような雰囲気を感じさせます。
一面緑の山肌の頂上部が、低い空を覆った雲に隠されている様子から、雄大なパノラマ風景を実感しました。
緑の草地越しに眺める、迫力に満ちた絶景。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
なだらかな丘陵が急峻な崖となって海へと落ち込む、メリハリの利いた景色は、見応えがあります!
道路脇に立つ電柱の並びすら、印象的な眺めを際立たせる一要素であるかのようです。
駐車場の近くまで、戻ってきました。
レンタカーの相棒が、1台ポツンと、私が戻るのを待っています。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
相棒の後方に見えている小径が、最初に上った階段へと続いています。
傘を差し、足を滑らせないよう気を付けながらの散策でしたが、雨景色ならではの風情を楽しむことのできた、ユウスゲ公園からの眺望でした。
ユウスゲ公園を出発して、伊豆半島最南端部を東へ進むと、やがて波打ち際をしばらく走行。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
道路はカーブを繰り返しながら、複雑に入り組んだ地形をなぞります。
この後、海とは別れて内陸へと進み、この日の宿がある、下賀茂温泉へ到着しました。
この日の宿は、「山湯の宿 花梨」。
緑深い小さな谷あいに佇んだ、一軒宿です。
この日の宿泊は、私1人だけ。
1階の二間ある、広々とした客室を用意してくださいました^^
なんとも贅沢な、温泉宿貸し切り状態となり、当然ながら温泉も独占!
雨天であったこともあり、15時過ぎの早い目に到着して、早速温泉に浸かることとしました♪
<西伊豆~南伊豆 美景・美食と温泉の旅-14>>
またしても貸し切り!
バスの貸し切りはちょっと寂しいけれど、温泉宿の貸し切りは大歓迎ですよね。
関東から伊豆半島に行くと、大体東側の海岸を南下し、下田が最終地点となってしまうことが多いので、西海岸を知らない関東人は多いと思います。
私もチャンスがあったら西海岸ドライブを楽しんでみたいです。
8月に日本を観光したフランス人家族、暑さに辟易して二度と日本には行かない!と言うかと思いきや、すっかり気に入った様子。
今回は伊豆には行かなかったようですが、次回日本を訪れるチャンスがあったら、是非伊豆観光もして欲しいです。
車窓を流れる美しい風景を、心行くまで堪能できないのが、車での一人旅のツラいところです。
オフシーズンの、日曜日宿泊ということで、殊更空いていたようで、素敵な温泉宿を独占する幸運に浴しました^^
もちろん、この後、その役得をフル活用!!至極の極楽気分を、心ゆくまで満喫しました♪
西伊豆は、東伊豆と比べて交通も不便で、アクセスにも時間が掛かりますが、その分鄙びた素朴な雰囲気に満ちて、美しい風景と美食に恵まれた、「とっておきの」素敵な土地だということが、今回の旅で分かりました。
タヌ子さんも是非伊豆半島の西側の素晴らしさに触れて、フランスの方にも伊豆を大いに勧めてあげてください!