舞鶴を訪れた日帰り旅の最終行程は、豊岡から特急はまかぜ6号に乗車して、大阪へと赴きます。
<<舞鶴日帰りミニ旅-08>
眩い西日の中、豊岡へ到着した「はまかぜ6号」に乗り込みます。
「はまかぜ6号」は、竹田城跡や生野銀山等、沿線に見所も多い播但線を南下し、姫路へ。
姫路到着の直前には、車窓から姫路城を捉えることもできました。
姫路を出発すると、すっかり夜の帳も下りた中、山陽本線を東へとラストスパート。
ケーブルの灯火に彩られた、明石海峡大橋の幻想的な夜景が、この旅の見納めの車窓風景に。
神戸を過ぎると、20時過ぎに終着駅の大阪へと到着し、京都→舞鶴→大阪という日帰り旅が、終幕を迎えました。
西日の眩い光に包まれた、夕刻の豊岡駅のホームへとすべり込んでくる、大阪行の特急はまかぜ6号。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この「はまかぜ6号」は、松葉ガニ等の水揚げで知られる漁港のある香住(かすみ)から、山陰本線を豊岡へと走ってきました。
豊岡への到着時刻は、17時26分。
西舞鶴から乗車してきた、京都丹後鉄道の普通列車からの接続時間49分のうちに、この日の夕食となる駅弁の購入や、ネット予約してあった「はまかぜ6号」の特急券等の切符を発券して、ホームへ。
「はまかぜ6号」は、豊岡で2分間の停車の後、17時28分に大阪へ向けて出発しました。
大阪までの、2時間を超える所要時間の間過ごすこととなる、「はまかぜ6号」の車内。
背もたれの厚みも十分で、快適な座り心地のリクライニングシートを備えた、キハ189系気動車が充てられています。
豊岡で購入した駅弁の、かに寿し。
パッケージのインパクトと、「香住港水揚げ」の文句に魅かれて、購入w
この日の夕食は、列車に揺られながら、兵庫県北部を占める但馬地方の海の幸に舌鼓を打つことにします♪
かに寿しデス~(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
華やかで美味しい、蟹のちらし寿司^^
車窓を流れる、田園風景を眺めながら、上品な甘味の蟹の身を味わう…列車旅の醍醐味ですねぇ!
付け合わせは、奈良漬けと昆布。
こちらも、美味しくいただきました。
その車窓風景、すっかり爽快に晴れ渡った青空を背景に、萌える新緑に覆われた小山が、西日に映える鮮やかな姿を浮かび上がらせていました。
目に優しい、緑の美しい田園風景が流れる様を、しばらくの間、かに寿しをいただきながら、眺めていました。
豊岡を発っておよそ30分弱、和田山へ到着。
この駅を出ると、「はまかぜ6号」は、それまで走ってきた山陰本線から播但線へと入ります。
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東へ向かう山陰本線の、和田山の次の駅は梁瀬(画像右奥の駅名標)で、南へ向かう播但線の、和田山の次の駅は竹田(画像左手前の駅名標)です。
「はまかぜ6号」は竹田へと向かう播但線を南下して、姫路を目指します。
和田山から播但線へと入っても、車窓を流れる景色は、夕刻を迎えつつあった田園風景。
次第に、山陽側の播磨と山陰側の但馬とを隔てている、低い山並みが迫ってきます。
豊岡からずっと寄り添って流れる(流れの向きは逆方向ですが)円山川を横目に眺めながら、一路姫路へと急ぐ、「はまかぜ6号」です。
この円山川を、豊岡へ到着する直前に渡る、京都丹後鉄道から眺めた様子がこちら。
この辺りは、30km程上流へと遡った形ですが、川幅も全然違いますね!
和田山から播但線へと入って、最初の駅である竹田へ到着。
撮影した駅名標は、ブレブレ…;;
この駅は、「天空の城」としても知られている、竹田城跡(国史跡)への最寄駅となっています。
地図を見てみると、城跡は駅のすぐ西側の山の上にあるようですね。
機会があれば、竹田城跡も、訪れてみたいです。
竹田の次は、生野に停車。
「はまかぜ6号」は、播但線内で結構こまめに停車します。
生野駅の周辺には、平安時代初期には銀を産出したと伝えられ、戦国時代から江戸時代にかけて本格的な銀の採掘が始まり、昭和48年(1973年)に閉山した、生野銀山があります。
閉山後は、観光施設として、かつての坑道を巡ることができたり、資料館を訪れることができます。
生野の辺りでは、既に分水嶺を越えて、播但線に沿って流れる川も、日本海へと注ぐ円山川から、瀬戸内海へと注ぐ市川へと、変わっています。
生野を過ぎると、沿線の風景は山深くなって、小さなダムも、車窓から眺めることができました。
川の水は、澄んでいるように見えます。
播但線内3つ目の停車駅、寺前へ到着。
播但線は、和田山からこの寺前まで非電化です(特急「はまかぜ」が気動車である理由)、ここから姫路までは電化区間となります。
姫路始発の普通列車は、全便この寺前止まり。
寺前から和田山方面への普通列車は、全て寺前始発となります。
寺前~姫路の電化区間には、旧国鉄の代表的な通勤型車両である、103系電車が主に投入されます。
漸く太陽も山際へと没し、徐々に車窓からの眺めも、徐々に夜への変化の兆しを感じられるようになってきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
鏡のように滑らかとなった、水の張られた田んぼの水面が、穏やかな残照の風景を、印象的に映し出しています。
整然と植え付けられた、稲の苗の列を通して眺めると、逆さに移る風景の印象もまた、個性的な情感を漂わせているように感じられます。
豊岡からの乗車時間は、既に1時間20分程が経過。
19時近くとなって、これ以後、急速に暮色の増す車窓風景へと変わっていきました。
姫路到着の直前に、播但線は高架となり、夕闇に隠されるように佇む家々の屋根越しに、姫路のシンボル、姫路城の姿を捉えることができました。
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夕暮れ空をバックに、ライトアップによって、「白鷺城」の異名のとおり、その美しい白亜の姿を、徐々に浮かび上がらせつつあった姫路城の幻想的な美しさを、車窓から堪能。
更に姫路到着を目前にして、播但線の高架沿いも高い建物が多くなり、姫路城の姿も隠されがちに…;
建物の間から一瞬、街中に聳える麗しい姿を、披露してくれました。
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ズームで見てみると、姫路城の細やかで凝った造作が、この暗さの中でも、ライトアップに照らし出されているおかげで、良く分かりますね♪
豊岡を出発して約1時間半、「はまかぜ6号」は、19時ちょうどに姫路へ到着しました。
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和田山で山陰本線から分岐し、南へと走ってきた播但線は、ここ姫路まで。
姫路から「はまかぜ6号」は、進行方向を変えて、山陽本線へと入り、大阪を目指して東へと向かいます。
私が乗車した車両は、姫路までは最後尾でしたが、姫路からは先頭車となりました。
姫路~大阪は、大阪を中心とする関西の鉄道網の西の主要幹線であり、同じ区間を最高速度130km/hで高速多頻度運行されている新快速と伍して走行する必要があるため、「はまかぜ6号」に使用されているキハ189系気動車も、エンジンフルパワーで疾走します!
実際、これまでの播但線内でも、決して遅くはなかったのですが、山陽本線へ入って以降は、ディーゼルカーらしからぬ(?)「飛ばしっぷり」には、ホレボレしてしまいましたw
姫路を発って約25分後に停車した明石を過ぎると、程なく明石海峡大橋が、そのケーブルをライトアップされている、素敵な夜景が眼前に。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
吊り橋のケーブルの描く、優美な曲線…昼でも充分にロマンチックですが、こうしてライトアップされた姿は、輪をかけてムーディーな情感がグッと深まりますね。
車窓に移り込む、車内の様子もまた、夜汽車の雰囲気を醸し出します。
路線名が山陽本線から東海道本線へと変わる(通称はJR神戸線のまま)神戸へ到着する直前まで、このような美しい景色を楽しめるとは…播但線~山陽本線のルートを選択して、正解でした!
「はまかぜ6号」は、19時46分に神戸の次の停車駅である、三ノ宮へ到着。
姫路から60km近い距離を、37分の所要時間で走破してきました。
神戸を訪れた機会には、通常ホームから見送るだけであった特急に今回は乗車して、逆にホームを眺めています。
三宮を出発すると、いよいよ次は、終点の大阪です。
三ノ宮を発って、ふと車内を見渡すと…いつの間にか、この車両の乗客は私1人に。。。
思えば、姫路では新幹線乗り換え組と思しき人々、そして神戸や三ノ宮でも結構な数の人々が下車していましたっけ。
特急「はまかぜ」は、神戸~姫路の兵庫県南部から乗り換えなしで、同じ兵庫県北部の但馬地方とをダイレクトに(しかも兵庫県内を出ることなく)結んでいます。
こうした、神戸~但馬の県内利用の需要や県内のみで南北の移動が可能という政治的な重要性等が、「はまかぜ」を今日まで存続させているのでしょうね。
三ノ宮から大阪まで、「はまかぜ6号」はノンストップ。
すっかり夜の帳が降りた阪神間を、フルスピードで駆け抜けます。
複々線の隣の線路を併走する快速や普通電車を次々と、あっという間にごぼう抜き!
大阪への、ラストスパートが続きます。
淀川を渡り終えて、大きく左へカーブすると、間もなく、大阪へ終着です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
車内が車窓に移り込んで見にくいですが;、ビルに点る灯りや、大阪駅のホームの灯り等が、夜の街の情感を盛り上げています。
画像左端部には、大阪駅のホームを大きく覆う、特徴的な大屋根が見えてきました。
「はまかぜ6号」は、ゆっくりと大阪駅のホームへと、進入していきます。
豊岡から183kmの距離を2時間37分で走破し、「はまかぜ6号」は20時5分に、終点の大阪へ到着。
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ローカル線と都市部の幹線という、条件の異なる路線を快走してきてくれた車両とも、これでお別れです。
お疲れ様でした!!
豊岡~大阪のルートは、今回の播但線経由の他に、和田山からもう少し山陰本線を東へ進んだ京都府の福知山から福知山線を経由して東海道本線に接続する尼崎へと出て大阪へ至るルートもあるのですが、距離も短く(約9km)全線電化されている福知山線経由の特急(車両も当然気動車ではなく電車)よりも、今回乗車した播但線経由の「はまかぜ」の方が、5分程ですが所要時間が短いことが分かって、意外でした。
性能の優れた新型車両(キハ189系)を投入したり、最高速度130km/hの高速走行可能な区間が長いこと(姫路~大阪の約96km/福知山線経由では尼崎~大阪の約8kmのみ)等で、若干の距離の長さを克服してしまったのでしょうね。
JR大阪駅から、実家のある三重県へ向かう近鉄に乗車するため、なんばへ向かう地下鉄御堂筋線梅田駅へ向かいます。
大阪市営地下鉄は、今年(平成30年/2018年)の4月に民営化されていました。
「大阪メトロ」となった民営化後に、大阪の地下鉄に乗車したのは、民営化後1ヶ月程が経過したこの時が初めてでした。
それにしても、せっかく大阪の地下鉄なのだから、東京の二番煎じのような通称とせずに、せめて「メトロ大阪」みたいに順序だけでも逆にする等して、ヘソ曲がりな所をアピールしてほしかったなぁ(^^;)
まぁ、名より実を取るのも、大阪らしいところなので、経営の効率化と利用者サービスの一層の拡充に期待、といったところなのでしょうか。
急に思い立った日帰り旅であったため、結構慌ただしかった道中でしたが、密度も濃く朝から夜まで首尾良く楽しめて、気分も上々に舞鶴への駆け足ミニ旅行を締め括りました。
<舞鶴日帰りミニ旅 了>
<<舞鶴日帰りミニ旅-08>
眩い西日の中、豊岡へ到着した「はまかぜ6号」に乗り込みます。
「はまかぜ6号」は、竹田城跡や生野銀山等、沿線に見所も多い播但線を南下し、姫路へ。
姫路到着の直前には、車窓から姫路城を捉えることもできました。
姫路を出発すると、すっかり夜の帳も下りた中、山陽本線を東へとラストスパート。
ケーブルの灯火に彩られた、明石海峡大橋の幻想的な夜景が、この旅の見納めの車窓風景に。
神戸を過ぎると、20時過ぎに終着駅の大阪へと到着し、京都→舞鶴→大阪という日帰り旅が、終幕を迎えました。
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西日の眩い光に包まれた、夕刻の豊岡駅のホームへとすべり込んでくる、大阪行の特急はまかぜ6号。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
この「はまかぜ6号」は、松葉ガニ等の水揚げで知られる漁港のある香住(かすみ)から、山陰本線を豊岡へと走ってきました。
豊岡への到着時刻は、17時26分。
西舞鶴から乗車してきた、京都丹後鉄道の普通列車からの接続時間49分のうちに、この日の夕食となる駅弁の購入や、ネット予約してあった「はまかぜ6号」の特急券等の切符を発券して、ホームへ。
「はまかぜ6号」は、豊岡で2分間の停車の後、17時28分に大阪へ向けて出発しました。
大阪までの、2時間を超える所要時間の間過ごすこととなる、「はまかぜ6号」の車内。
背もたれの厚みも十分で、快適な座り心地のリクライニングシートを備えた、キハ189系気動車が充てられています。
豊岡で購入した駅弁の、かに寿し。
パッケージのインパクトと、「香住港水揚げ」の文句に魅かれて、購入w
この日の夕食は、列車に揺られながら、兵庫県北部を占める但馬地方の海の幸に舌鼓を打つことにします♪
かに寿しデス~(^г^)
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
華やかで美味しい、蟹のちらし寿司^^
車窓を流れる、田園風景を眺めながら、上品な甘味の蟹の身を味わう…列車旅の醍醐味ですねぇ!
付け合わせは、奈良漬けと昆布。
こちらも、美味しくいただきました。
その車窓風景、すっかり爽快に晴れ渡った青空を背景に、萌える新緑に覆われた小山が、西日に映える鮮やかな姿を浮かび上がらせていました。
目に優しい、緑の美しい田園風景が流れる様を、しばらくの間、かに寿しをいただきながら、眺めていました。
豊岡を発っておよそ30分弱、和田山へ到着。
この駅を出ると、「はまかぜ6号」は、それまで走ってきた山陰本線から播但線へと入ります。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
東へ向かう山陰本線の、和田山の次の駅は梁瀬(画像右奥の駅名標)で、南へ向かう播但線の、和田山の次の駅は竹田(画像左手前の駅名標)です。
「はまかぜ6号」は竹田へと向かう播但線を南下して、姫路を目指します。
和田山から播但線へと入っても、車窓を流れる景色は、夕刻を迎えつつあった田園風景。
次第に、山陽側の播磨と山陰側の但馬とを隔てている、低い山並みが迫ってきます。
豊岡からずっと寄り添って流れる(流れの向きは逆方向ですが)円山川を横目に眺めながら、一路姫路へと急ぐ、「はまかぜ6号」です。
この円山川を、豊岡へ到着する直前に渡る、京都丹後鉄道から眺めた様子がこちら。
この辺りは、30km程上流へと遡った形ですが、川幅も全然違いますね!
和田山から播但線へと入って、最初の駅である竹田へ到着。
撮影した駅名標は、ブレブレ…;;
この駅は、「天空の城」としても知られている、竹田城跡(国史跡)への最寄駅となっています。
地図を見てみると、城跡は駅のすぐ西側の山の上にあるようですね。
機会があれば、竹田城跡も、訪れてみたいです。
竹田の次は、生野に停車。
「はまかぜ6号」は、播但線内で結構こまめに停車します。
生野駅の周辺には、平安時代初期には銀を産出したと伝えられ、戦国時代から江戸時代にかけて本格的な銀の採掘が始まり、昭和48年(1973年)に閉山した、生野銀山があります。
閉山後は、観光施設として、かつての坑道を巡ることができたり、資料館を訪れることができます。
生野の辺りでは、既に分水嶺を越えて、播但線に沿って流れる川も、日本海へと注ぐ円山川から、瀬戸内海へと注ぐ市川へと、変わっています。
生野を過ぎると、沿線の風景は山深くなって、小さなダムも、車窓から眺めることができました。
川の水は、澄んでいるように見えます。
播但線内3つ目の停車駅、寺前へ到着。
播但線は、和田山からこの寺前まで非電化です(特急「はまかぜ」が気動車である理由)、ここから姫路までは電化区間となります。
姫路始発の普通列車は、全便この寺前止まり。
寺前から和田山方面への普通列車は、全て寺前始発となります。
寺前~姫路の電化区間には、旧国鉄の代表的な通勤型車両である、103系電車が主に投入されます。
漸く太陽も山際へと没し、徐々に車窓からの眺めも、徐々に夜への変化の兆しを感じられるようになってきました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
鏡のように滑らかとなった、水の張られた田んぼの水面が、穏やかな残照の風景を、印象的に映し出しています。
整然と植え付けられた、稲の苗の列を通して眺めると、逆さに移る風景の印象もまた、個性的な情感を漂わせているように感じられます。
豊岡からの乗車時間は、既に1時間20分程が経過。
19時近くとなって、これ以後、急速に暮色の増す車窓風景へと変わっていきました。
姫路到着の直前に、播但線は高架となり、夕闇に隠されるように佇む家々の屋根越しに、姫路のシンボル、姫路城の姿を捉えることができました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
夕暮れ空をバックに、ライトアップによって、「白鷺城」の異名のとおり、その美しい白亜の姿を、徐々に浮かび上がらせつつあった姫路城の幻想的な美しさを、車窓から堪能。
更に姫路到着を目前にして、播但線の高架沿いも高い建物が多くなり、姫路城の姿も隠されがちに…;
建物の間から一瞬、街中に聳える麗しい姿を、披露してくれました。
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ズームで見てみると、姫路城の細やかで凝った造作が、この暗さの中でも、ライトアップに照らし出されているおかげで、良く分かりますね♪
豊岡を出発して約1時間半、「はまかぜ6号」は、19時ちょうどに姫路へ到着しました。
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和田山で山陰本線から分岐し、南へと走ってきた播但線は、ここ姫路まで。
姫路から「はまかぜ6号」は、進行方向を変えて、山陽本線へと入り、大阪を目指して東へと向かいます。
私が乗車した車両は、姫路までは最後尾でしたが、姫路からは先頭車となりました。
姫路~大阪は、大阪を中心とする関西の鉄道網の西の主要幹線であり、同じ区間を最高速度130km/hで高速多頻度運行されている新快速と伍して走行する必要があるため、「はまかぜ6号」に使用されているキハ189系気動車も、エンジンフルパワーで疾走します!
実際、これまでの播但線内でも、決して遅くはなかったのですが、山陽本線へ入って以降は、ディーゼルカーらしからぬ(?)「飛ばしっぷり」には、ホレボレしてしまいましたw
姫路を発って約25分後に停車した明石を過ぎると、程なく明石海峡大橋が、そのケーブルをライトアップされている、素敵な夜景が眼前に。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
吊り橋のケーブルの描く、優美な曲線…昼でも充分にロマンチックですが、こうしてライトアップされた姿は、輪をかけてムーディーな情感がグッと深まりますね。
車窓に移り込む、車内の様子もまた、夜汽車の雰囲気を醸し出します。
路線名が山陽本線から東海道本線へと変わる(通称はJR神戸線のまま)神戸へ到着する直前まで、このような美しい景色を楽しめるとは…播但線~山陽本線のルートを選択して、正解でした!
「はまかぜ6号」は、19時46分に神戸の次の停車駅である、三ノ宮へ到着。
姫路から60km近い距離を、37分の所要時間で走破してきました。
神戸を訪れた機会には、通常ホームから見送るだけであった特急に今回は乗車して、逆にホームを眺めています。
三宮を出発すると、いよいよ次は、終点の大阪です。
三ノ宮を発って、ふと車内を見渡すと…いつの間にか、この車両の乗客は私1人に。。。
思えば、姫路では新幹線乗り換え組と思しき人々、そして神戸や三ノ宮でも結構な数の人々が下車していましたっけ。
特急「はまかぜ」は、神戸~姫路の兵庫県南部から乗り換えなしで、同じ兵庫県北部の但馬地方とをダイレクトに(しかも兵庫県内を出ることなく)結んでいます。
こうした、神戸~但馬の県内利用の需要や県内のみで南北の移動が可能という政治的な重要性等が、「はまかぜ」を今日まで存続させているのでしょうね。
三ノ宮から大阪まで、「はまかぜ6号」はノンストップ。
すっかり夜の帳が降りた阪神間を、フルスピードで駆け抜けます。
複々線の隣の線路を併走する快速や普通電車を次々と、あっという間にごぼう抜き!
大阪への、ラストスパートが続きます。
淀川を渡り終えて、大きく左へカーブすると、間もなく、大阪へ終着です。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
車内が車窓に移り込んで見にくいですが;、ビルに点る灯りや、大阪駅のホームの灯り等が、夜の街の情感を盛り上げています。
画像左端部には、大阪駅のホームを大きく覆う、特徴的な大屋根が見えてきました。
「はまかぜ6号」は、ゆっくりと大阪駅のホームへと、進入していきます。
豊岡から183kmの距離を2時間37分で走破し、「はまかぜ6号」は20時5分に、終点の大阪へ到着。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
ローカル線と都市部の幹線という、条件の異なる路線を快走してきてくれた車両とも、これでお別れです。
お疲れ様でした!!
豊岡~大阪のルートは、今回の播但線経由の他に、和田山からもう少し山陰本線を東へ進んだ京都府の福知山から福知山線を経由して東海道本線に接続する尼崎へと出て大阪へ至るルートもあるのですが、距離も短く(約9km)全線電化されている福知山線経由の特急(車両も当然気動車ではなく電車)よりも、今回乗車した播但線経由の「はまかぜ」の方が、5分程ですが所要時間が短いことが分かって、意外でした。
性能の優れた新型車両(キハ189系)を投入したり、最高速度130km/hの高速走行可能な区間が長いこと(姫路~大阪の約96km/福知山線経由では尼崎~大阪の約8kmのみ)等で、若干の距離の長さを克服してしまったのでしょうね。
JR大阪駅から、実家のある三重県へ向かう近鉄に乗車するため、なんばへ向かう地下鉄御堂筋線梅田駅へ向かいます。
大阪市営地下鉄は、今年(平成30年/2018年)の4月に民営化されていました。
「大阪メトロ」となった民営化後に、大阪の地下鉄に乗車したのは、民営化後1ヶ月程が経過したこの時が初めてでした。
それにしても、せっかく大阪の地下鉄なのだから、東京の二番煎じのような通称とせずに、せめて「メトロ大阪」みたいに順序だけでも逆にする等して、ヘソ曲がりな所をアピールしてほしかったなぁ(^^;)
まぁ、名より実を取るのも、大阪らしいところなので、経営の効率化と利用者サービスの一層の拡充に期待、といったところなのでしょうか。
急に思い立った日帰り旅であったため、結構慌ただしかった道中でしたが、密度も濃く朝から夜まで首尾良く楽しめて、気分も上々に舞鶴への駆け足ミニ旅行を締め括りました。
<舞鶴日帰りミニ旅 了>
ちらし寿司になると、酢飯の酸味とのバランスも、最高ですよね!
仄かに朱を帯びた雲の漂う、播但線沿線の夕景は、穏やかな日本の田園風景そのものでした(山中や渓谷の眺めもありましたが)。
暮色が濃くなった空をバックに聳える姫路城の雄姿は、日中とは違った存在感と美しさを感じさせてくれました。
この後の明石海峡大橋の夜景も含めて、思っていた以上に、素敵な車窓風景が多かった、はまかぜ6号のルートでした。
例年にも増して酷暑な今夏ですが、確かに短パンを認めろという声は、運転士からも上がりませんね(^^;)
バミューダ導入とか、生真面目な日本では、「ふざけてる!」の非難轟々となるでしょうね。。。
播但線に入ってからの空が印象的ですね。
田んぼに映り込む雲、こういう景色は日本ならでは。
姫路城が電車から見えるなんてすごく得した気分になりますね。
日本の鉄道職員、きちんとしてますね。
先日パリのバスの運転手の夏にバミューダ着用を許可しろという要求が通ったばかりですが、そういう発想は日本人にはないですよね(笑)