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梅雨明けと同時にカサブランカの花の最初の開花です。見事です。

2013-07-06 23:52:43 | 日記


以前、私のこのブログで紹介した、今にも踊りそうな草ですが、これがカサブランカの若芽でした。
この状態からどんどん成長して、この梅雨明け宣言と同時に大輪の花を咲かせました。
とても綺麗で次々に蕾が大きくなっているのでカサブランカがこれから咲き乱れることでしょう。
その圧巻の様子も次回お見せします。楽しみに!



今、グリーカーテンとして朝顔やクレマチスも可憐な花を咲かせています。


金華草も咲き乱れています。

梅雨明けの空と緑豊かな手賀沼の界隈

2013-07-06 23:27:00 | 日記


7月5日に関東甲信越の梅雨明けが宣言されましたね、今年は梅雨入りも早かった割に梅雨明けも早かったですね。このところ30度を超える本格的な夏日を迎えています。みなさん、熱中病にはくれぐれも気を付けましょうね。兎に角、水分を欠かさず、首の後ろを冷やすことはその予防に一番いいと思います。
この写真は、近所の手賀沼の様子ですが本日は風が強くて水面の波が絶えず激しく揺れてました。

 手賀沼から流れる用水路にガチョウの親子が昼下がりにのんびり泳いでいました。
春に来た時はまだメスとオスのつがいが並んで泳いでいました。



手賀沼のサイクリングロードの脇の広場のオブジェです。面白いアングルなので自転車を入れて撮ってみました。

参議院選に向けて!優先順位をしっかりと捉え、具体的な展望の示す党に!

2013-06-25 07:23:22 | 日記


都議選では自民公明の圧勝幕を閉じたが、民主は共産より落ちて第4党になってしまった。民主の党、執行部は
この結果を謙虚に受け入れるべきだと思うが、コメントには自分たちの訴えに賛同する有権者が少なかったとすることを話しています。民主党は今や有権者には信頼がゼロに近い政党であると思います。党の体質なのか、僕には彼らの言動に本質的な反省の弁はいつも、感じることはできない。真剣に党自身のこれまでの経緯を振り返り、党内の反対分子を一掃して結党を固めることが大事だと思います。また、前回の衆議院選でも敗退した時に自分を棚に上げて党首の批判ばかりしていたこの体質は党の資質自体問われる結果となっている。しかし、今の党首では次の選挙ではいい結果はあり得ないことだけは言いたいです。彼には資質も人望もない。新たに執行部の体質を変えて他にもいる有能な人材を充てるべきだと考えます。民主にはほかに優秀な人材がいると思う。

一方、自民に関しては、アベノミクスが一応の結果を出して入るが、以前、景気の回復感に疑問視している
有権者がほとんどだと思う。道のりはまだ半ばでこれから長いと考えます。安倍首相は3本目の矢で完結しようとしているが、実際にはこれから具体的に対策をとって、弱者である我々国民にどのよう波及し、何時頃までにある段階に到達できるのか、具体的な実施策を示し、痛みが解消されない状況もきちんと話して、国民が納得、できる状況まで道筋を話していただけなければ、国民は信用しないと思います。それから、先々に待ち構えている消費税率UPの問題にもきちんと国民は対処すべき点があります。政府は国民に負担を強いるわけであります。それならば、今までの税金の無駄使いはどうするのか。自ら粛清を唱え、公務員、官僚の体質を
改善して国民の納得いくような自粛策も示すべきだと思います。勿論、国会議員自らの自粛策も提示すべきです。我々国民は今の流れにただ、雰囲気で流されては絶対いけません。もっと、国政に対してわれわれ国民が
主導的に厳しく対処すべきであります。

たまたま、今、自民党は第一党に君臨してますが、野党が資質的にも政策的にも際立つものを示してゆかなければこのまま自民の独走に甘んじなければならない状況が続くと思います。相手の批判だけでは勝つことも出来ないし、国民はそれをちっとも問題にしてません。僕はその意味でまだ維新に期待をしてます。ある意味、自民党を脅かす存在でいてほしいと思います。そして、本当の意味で国民の生活を向上させ、日本国で安心してこれからも生きてゆける国造りのビジョンを、各党は真剣に示して戦ってほしいと思います。私たちは参議院選に向けてまず、何からやるべきかその優先順位を決め具体的な展望をしっかりと据えて国政に臨む党を私たちの目できちんと見極めることが必要だと思います。

ザック・ジャパンに勇気をもらった。

2013-06-21 09:37:07 | 日記



昨日、通勤時間帯ではあったが、日本国民はみんなコンフェデレーションCUPを固唾を呑んで見守っていたと思います。前戦のブラジル戦では惨敗し、日本代表のいいところが発揮できなかった。そして、各選手は力の格差を感じ、負けを認めていました。しかし、我々、日本のサポーターは信じていました。彼らならきっとやってくれると。
そして、昨日の第二戦のイタリア戦に仕切り直して、日本の雄姿を思い浮かべながら、みんな熱い思いを胸に
観戦したと思います。このままでは引き下がれない、彼らの思いをサポーターは感じていたと思います。
そんな中で臨んだイタリア戦の前半、序盤から、ホンダのPK、香川の華麗なるボレーシュートによる2得点はどんなにか日本中に歓喜を呼び起こしたか、そして、彼らのこの試合にかける意気込みはひしひしと伝わってきました。今日は何か違うぞ、こいつらは何かやらかすぞって思いになりました。
試合が終わってみると、4-3で惜敗しましたがでも、我々サポーターはブラジル戦とは違った、後味の悪い思いとは全く異なる希望を見出しました。ザッケローニ監督は敗戦に悔しがり、肩を落とすイレブンに自ら拍手を送り彼らを迎えました。彼らは負けても素晴らしい試合をしたと、対戦相手のイタリアの監督もこれほど苦しめられた試合は無かったと日本イレブンを称賛しました。各国、メディアも日本の戦いぶりを称賛していました。日本は3-2で逆転されても尚も攻撃を仕掛けて、戦況を有利に運び、得点への執念に燃えていました。
それが3点目のセットプレー、遠藤からの絶妙なサイドからのキックで岡崎が頭で合わせた得点を生み出しました。日本チームの守備の乱れもありましたが、それは来年のワールドカップまでに克服できると確信しました

兎に角、このイタリア戦で日本チームの得たものは、絶大であるとの思いと来年のワールドカップに決勝で残る日本代表の姿が彷彿としてきました。

試合をしている選手たちにはそれぞれの思いがあり、これだけいい試合をしてもみんな、納得してませんし、むしろ、各選手が敗因を自分の中に求めて、悔しがっていました。彼らは勝つことが使命でありまた、いつも
そのことだけを思い戦いに臨んでいます。だから、我々、サポーターの思いと選手たちの思いとでは違いは当然です。この戦いにおいて、日本のサポーターはきっと誰も彼らを責める思いを持った者はいないと思います。私は本田が自分の言動に臆したコメントを残していますが、誰も彼を非難しないと思っています。
いいじゃないですか、彼の大言壮語。僕はあの言葉があったから、みんなここまで善戦できたと思いますし、
負けたことをある意味、ちっとも悔やんでいません。

何よりも、サッカーの素晴らしさ、諦めないで戦い続ける尊い姿に全国民は感動しました。そして、それが
日本国民の勇気となって今や来年のワールドカップに思いを馳せているのです。




世界中が一番注目している人工光合成

2013-06-17 20:41:49 | 日記


人間は自然界の恵みの恩恵をいろいろと受けながら日々の生活にそれを活用して生きてきました。これからもまだまだ人間の生活に必要な自然界の恵みを取り入れようとする研究は続いています。人間の生活が日進月歩してゆくその根源には自然界からの恵みがあったといっても過言ではないはずです。自然界には不思議なことがたくさんあります。そしてそのメカニズムは解明されてないことがいっぱいあります。
しかし、人間の素晴らしさは、自然界からそのメカニズムを探求してそれを学び、生活に利便性や豊かさを実現してきところにあります。その反面、皮肉なもので、地球温暖化による異常気象やオゾン層の破壊となる要因の二酸化炭素がこの地球上に蔓延して死活問題となっています。人間は自然界から取り入れることは出来てもそれによって、何が起こるかまでは考えていませんでした。
以前にも工業化が進む中でその結果、公害が生じ、多くの人々が苦しめられてきた過去がありました。
利便性やイノベーションによる経済発展や社会の豊かさを追求するあまり、その行き過ぎがどんな結果をもたらすか、ということには気が付かないのが常でありました。中国などは日本と全く同じ道を踏んでます。

そして、今や世界の主流となっているエコロジー、環境保全や人間やさしいとか環境にやさしいとかいう言葉は今やいつでも、どこでも耳にする言葉となっています。この言葉は地球温暖化や資源の枯渇問題に対する再生エネルギーを推進して地球環境を守ってゆこうという意味であります。
この流れは産業界に留まらず、あらゆる生活、医療、農業等の分野で幅広く求められている最重要な指針となっております。

今、世界で最も話題となっているのが人工光合成であります。この人工光合成は世界中で研究がすすめられ
これが実現可能となれば人類の生活に新たな風が吹くだけでなく、発展の為に見落としてきた禍根、つまり
二酸化炭素の再利用が可能となり、これまで人間が起こしてきた過ちも解消され、地球環境保護にも役立つものなのです。

人間は生きる上で必ずや有機化合物を取り入れて二酸化炭素を排出しています。つまり、この営みは、今や人間にとってなくてはならない事なのです。そして、この二酸化炭素を取り入れて酸素を排出している自然界のものは木々や草花であるのは皆さんもご存知のことだろうと思います。光の光合成であります。草木は、水と二酸化炭素を取り入れて光のエネルギーで水を酸素と水素イオンに分解して水素イオンを二酸化炭素と結合して有機化合物を形成するという言葉では簡単に言えることなのですが、素晴らしいメカニズムを持った生き物なのです。しかし、今まで、人間はそのメカニズムを解明できずにいました。最近、ようやく、日差しが差し始めたのです。世界中で日本がこの研究で一歩リードしてますが、各国が今や躍起となって日本に追随してきてます。人間にとっては夢のような生活が訪れるはずです。そして、地球的に問題とされていた二酸化炭素を
再利用して有機化合物、メタンやメタノールを燃料として再利用し、さらにそれによって生じた二酸化炭素をまた利用してゆくという夢のような循環利用が可能になるのです。これは本当に全地球的に実現してゆくことがこれからの最重要課題であるのです。しかし、人間は何から何までも、自然界から学び、それを取り入れ、そして人間の過ちまでも自然界から救われるとは、何か皮肉な思いがします。




今日は鯨とお月様のお話です。大海原でこんな会話が聞こえてくるかも!

2013-06-10 21:11:50 | 日記



お月様 と 鯨  Ⅰ
         渡辺 れいん
大海原に水平線から僅かに浮かんだ月が
緩やかに波打つ水面を照らしていました。
『あ~あ』、誰かが大きな欠伸をしました。
すると今度は『プシュ~ッ』と水面から大きな
水鉄砲が吹き起こりました。
辺りは静かな海なのでその音は一瞬にして
響き渡りました。
『今日は、退屈だな…僕、ひとりか。』
『でも、きれいだな、お月様、あんなにきれいなお月様は、久しぶりだな』
そうです、鯨が一頭、月明かりの水面に黒い大きな体を横たえていました。
鯨は大きな月灯りに見惚れていました。
暫くすると、
『昨日は、君は、オホーツクの方にいたね』
と、どこからか、とっても優しい声がしました。
『はい、どなたですか。』
鯨は怪訝そうに尋ねました。
『わしじゃよ、ほら、今、君が見惚れていた、わしじゃよ』
『はぁ、お月様?』
『そうじゃよ、わしじゃ』
『お月様、僕は昨日、オホーツクの方で食事をしていました。よくご存知でしたね。』
『わしゃ~、何でもしっとるぞ、お前がどこで何をしているか、全て、御見通しじゃ、はぁ、はぁ、はぁ…。』
鯨はクルッと、横たえた体を一回転しました。
『あそこのオキアミは最高ですね。』
『僕はあそこのオキアミが大好きで…。』
『そうかぁ。でもな、最近、この海もみんなが食べるから、食べ物が少なくなって、無くなってしまわぬか、わしゃ、心配でなぁ。』
『大丈夫ですよ、お月様、僕らは、みんな、ちゃんと
弁えていますから』
『そうか、そうならいいのじゃけどなぁ、
他のみんなも弁えてくれたらいいのじゃけどなぁ』
すると、鯨は突然、潜りだして姿が見えなくなりました。
お月様は、突然の鯨の行動に面喰った面持ちをしていました。
暫くしてその鯨は水面から体を垂直に飛び出して、ジャンプしました。
そして、また、水面に体を横たえ今度は仰向けになりました。
『お月様、お月様が見えている夜は、僕は一人でも
ちっとも淋しくないけど、お月様がいないと、今度は
星々が大空に輝き、あの無数の数が僕には耐えられないです。』
『どうしてじゃ』
『淋しくて、淋しくて、耐えられないのです。』
『でも、綺麗じゃろ』
『そりゃ、綺麗ですけど、独りでいたら、淋しくて、怖くて、堪らなくなるのです。』
と言いながら鯨はうっすらと見えている星々を覗いていました。
『そうか、確かになぁ、この暗闇の海から星空を見たら、お前のような、気持ちになるのかなぁ』
『そう言えばな、あの星の数を数えたことがあるかい』
鯨は突然、何を言うのだろうという風な顔をしました。
『お月様、何を仰っているのですか。』
鯨は知らず知らずのうちに敬語に変わっていました。
『誰も星の数を真面目に数えようとは思いませんよ』
『そうじゃなぁ、』
『だって、そもそも、数えきれない数ですよ、』
『そうじゃなぁ、』
『お月様、じゃ、何故…。』
『何故、そんなことを聞くのかなって言いたいのじゃろ』
『はぁっ』と鯨は不思議そうに答えました。
『あの無数の星は誰も数えきれないよ。』
鯨は当り前じゃないかって、いうような顔をしてさらに耳を傾けていました。
『つまり、あの無数の星々は、亡くなったものの
何処かで生きていた証だよ。』
鯨はまた、怪訝そうな顔をしました。
『今までに、生きていたものが食べられたり、病気になったり、そして年老いて死んでしまったり、…、
どれだけのものがこの世からいなくなったと思う』
お月様は、考え込んでいる鯨の顔を覗きながら、また話始めました。
『みんな、俺は生きていたのだよって、輝いているのだよ。だから、わしがいない夜には彼らの輝きが増して、そうだな、お前が言うように怖くなるほどの星の数に圧倒されるのかなぁ』
っと、お月様が言い終わると、鯨は恐る恐る、星空を
覗き込みながら、
『じゃぁ、あの星々の中には、僕の御祖父さんや御祖母さんも何処かで星になって光っているのかな』
『そうだよ、もちろん、光っているよ』
『どこにいるのだろう?』
『そうだなぁ、ひょっとして今見ている星かもしれないし、前に見ているのかもしれないなぁ』
『どの星か、わかるといいね、そしたら、少しは怖くないかも』
『そうだなぁ。』
と、お月様が言い終わると突然、黒い大きな雲が現れてお月様はその雲に隠れてしまいました。
鯨は不安そうになって暗くなった海を見回しました。
どこを見ても真っ暗です。鯨は海の中へ逃げようとしましたが、さっきのお月様の言ったことが、まだ、耳に残っていました。
そして、恐る恐る、夜空を見上げました。
すると、また、星々がみんな奇妙に輝いてあの怖い思いが胸を絞めつけそうになりました。
でも、今度はいつもと違った感じでした。
だんだん、星々がはっきり輝き始め、その一つ一つが
悲しんでいるように見えたのです。
鯨は、いつも感じていた淋しくて耐えられない気持ちとは違った、悲しい思いが込み上げてくるのでした。鯨は何故だろうと思いましたが、さっきのお月様の言葉が耳から離れませんでした。そして、いつもとは違ったこの悲しさは、いろいろ思い出したからです。その思いが今、見ている星々から感じ取れるようになったのです。
あの星々は、みんな、生きていた頃の思いが光っているのだ、と思ったら、死んでしまった仲間や御祖父さん、御祖母さんのことを思い出して、今度は悲しくて、悲しくて堪らなくなりました。もう、このままずっと満天の星空を見ていても怖くありませんでした。
そして、鯨は堪らない思いで、おもいっきり潮を吹きました。誰かが近くで見ていたらその様子は満天の星空に届かんばかりの勢いでその潮は伸びているように見えたことでしょう。まだ、鯨は夜空を見ています。もう、さっきまで話していたお月様のことなど忘れていました。
辺りは依然と真っ暗な海です。そして、静かな海でした。
すると、鯨が見ていた満天の星空がなんだか蠢き始めました。天の川のように大きな帯になって動き始めました。そして、一つの星が急に輝きを増したかと思うと突然、流れました。すーと一本の細い帯となってその星は何処かに落ちたのか消えてしまいました。
また、流れ星が見えました。そして、また、流れ星が見えました。それから、三つ、四つ、と流れ星の数が増えてきました。
その数はどんどん増えてゆきます。そのうち、星々は雨のように降りだして海に落ちてゆきます。鯨は呆気にとられてその様子を見ていました。
それから、今見えている星々が流れ星となって流れては消え、流れては消え、満天の星空が今度は夏の花火のように散りばめられて、この世のものとは思えません。鯨は次々に起こるその様子に見惚れていました。
星々は鯨のやさしい思いに応えたかのようでした。
そのうち鯨は、だんだん、胸の辺が熱くなって何故か堪らない思いが込み上げてくるのでした。
そして、いつしか、鯨の目には涙が溜まっていました。
雨に濡れた窓ガラスのように星の流れが滲んでみえました。でも鯨は自分が泣いていることなど忘れています。
鯨の涙は悲しい涙じゃなかったのです。もう、何か
救われた思いがしたのです。きっと、この思いは今の鯨にしか解からないと思います。
とっても清清しい思いです。
そのうち、花火のような賑わいは、終わりを告げるかのように一度、激しく炸裂しましたが、瞬く間に満天の星空に戻りました。星々は静かに輝いています。さっきまでのあの不思議な光景は嘘のようです。
鯨はようやく、自分が泣いていたことに気が付きました。
顔を水面に沈めました。
辺りは静かです。依然と暗い海です。
その時、お月様を覆った黒い雲の塊が流れ始めました。
そして、お月様の形が少しずつ見え始めました。また灯りに照らされた波の様子に戻りました。
鯨は我に返ってお月様の姿を見るや否や
『お月様、僕ね、見たよ、怖くなかったよ』
自分でも何を言っているか解からないくらい、今の思いをいっぺんにお月様に伝えようとしました。
『お月様、お月様、お月様…、 ありがとう』
そういうと鯨は翻ってお月様の灯を背に受けながら泳ぎ始めました。ざぶん、ざぶん、と優雅に音を立てながら泳ぎ始めました。そして、どんどん小さくなってしまいました。
鯨がいなくなった水面には月に照らされた、静かな波間が見え隠れしていました。お月様は笑みを浮かべながら鯨の後姿を見送っています。


梅雨の時期になると思い出します。

2013-05-30 01:48:12 | 日記


水無月の思い出

帰り道、黄色い長靴はいて
黄色い帽子に
黄色い傘。
なかなか、お家に着かない帰り道。
お風呂屋さんの角曲り
ようやく見えた裏路地の竹の垣根に
紫陽花がお帰りなさいと咲いている。
黄色い長靴立ち止まり、
黄色い帽子に
黄色い傘がしゃがみ込む。
葉影に止まった蝸牛、
息を潜めてみていると、
ゆっくり角が動き出す。
不思議な動きに見惚れていると
どこからか声がする。
誰かが呼んでいる声がする。
今では懐かしい声がする。
ようやく、後でその声が
聞こえてくるのが分かったらしい。
黄色い帽子と黄色い傘が
立ち上がって見た先は、
今では懐かしい顔がある。
笑顔で片手を差し出して、
お帰りなさいと声がした。
今では懐かしい声がした。
黄色い長靴、歩み寄り、
黄色い帽子と黄色い傘が
一緒に並んで帰って行った。


マスコミ報道に惑わされず、本質を捉える感性を!

2013-05-28 14:18:13 | 日記
渦中の人、橋下市長は、昨日、記者会見を開き、問題発言に対する弁明と謝罪を行いました。
しかし、各国の記者からは、なかなか手厳しい意見がありました。この問題は一筋縄ではいかない現状を露呈してます。
彼の真意は国柄によってその受け止め方の違いがありました。更に今後の彼の進退まで問われる意見もありましたが、参議院選挙でその審判は下されるのでしょう。支持率も落ちてしまい、民主の次になりました。

やはり、橋下氏は普段からのマスコミに対する挑戦的な発言がマスコミから取り上げられる内容に不利に働いたことは否めません。

僕は橋下市長を味方するわけではないのですが、誰しもが、不快に感じていること、しかし、立場上怖くて話せないことをしっかり発言出来ることはその資質を認めています。

現自民党は橋下市長を暗闇に葬るようなことは絶対にしてはいけなと思います。この一連の問題は根が深く
一言で解決できる問題ではありません。何故なら外交、安保、経済に影響する非常に難しい事案であるからです。

安倍首相は戦後レジームからの脱却を推進すると発言しましたが、この一連の問題こそその発言にリンクすると思います。

橋下市長は先鋒として一石を投じた形になりました。その結果、近隣諸国からは根強い怨恨、アメリカからは
戦犯という汚名をいまだ着せらる、実態を観させられました。

僕は前篇でも記述しましたが、この事象を絶対、次の世代に持ち越すことは許されません。

安倍首相はアベノミクスで追い風を感じているでしょうが、今が正念場だと思います。

そして、僕たち国民は本質を見極める目を養いマスコミに惑わされず、これからの日本をしっかりとカジ取りができ、諸外国に対して厳然たる歴史的事実を発信して日本の立場を明確にできる人材をこの参議院選挙で支持してゆこうではないでしょうか。

森の木々が騒めき、アッという間に白い馬が…。

2013-05-28 10:54:05 | 日記




  白い夢
                     渡辺れいん

霧が立ち込めた青い空気の中で、木々は白く無風の中に佇んでいる。
まるで、東山魁夷の絵画の世界のような静かな森の中だ。
すると、遠くの方から微かなざわめきが近づく。
何かが静かに近づいてくる。
一心不乱に近づいてくる。
目の前の白い木々の揺れが大きくなった。
そのうちアッという間に
白い影のような馬の美しい姿が見えたかと思うと
風のように木々を揺らして走り抜けてゆく。
悠然とそして優雅に白い木々の間を滑りぬけて行った。
白い木々は追い風を送るように白い馬の駆け抜けた後を揺れ動いている。
その白い馬はまだまだ森の中を駆け抜けている。
其のたびに白い木々はざわめき、そして、森は静寂に戻る。
その繰り返しが何度も何度も続いてゆく。青い空気の中で。
そのうちに森の中を抜けて青い湖畔にその白い影はたどり着いた。
すると、急に足を止めて白い自分の影がまたもう一つの白い自分と瓜二つ
の姿を眺めていた。今駆け抜けた木々と同じ白い木々も映えていた。
白い馬は優雅に頭を下げ、湖面に口を近づけた。
森の中を走り抜けたことは嘘のように静かに湖畔に佇んでいる。
何もかも静寂の中に押し込まれている。
青い空気も青いままだ。
時間の観念などまったく通用しないずっと以前からそうだったように
悠久の静寂のままだ。
そのうちに白い影は頭を擡げ反り返ったかと思うと、
その背に白い羽が突然、現れ、白鳥が湖面を飛び立つように何度か羽を
ばたつかせたかと思うと湖面に映る白い影が揺れ動き湖面を横断して瞬く間に
白い影が小さくなって行った。
そして白い影の眼下には青い色に白い毛細血管のような筋が浮き出ていた。
白い影はどんどん上昇して青い空気の中でついには、白い星となった。その星は輝きを増し美しい星となった。
湖畔は依然として青い森の中に閉じ込められてそっと息を潜めている。
そして、
湖面に映っていた白い輝きは流星となって果てしない空に消えた。

歴史は夜に創られる。が、不思議な夜には猫が現れる。

2013-05-28 06:17:10 | 日記



黒猫の呪い       
                  渡辺れいん

社の森は騒めき始め方々の社の空に
荒々しくオーロラが蠢きだした。
穏やかだった月夜の空には次から次へと雲の流れが速くなる。
誰もが寝静まった真夜中の出来事
犬の遠吠えが仲間を呼び覚ます
そろそろ空の星々は怯え始めたように輝きを増す
一体、何が起こったのだろう
誰にも気づかれず社の空に起きた異変
すると空に映った猫の目二つ
金の目と銀の目が睨み始める。
地上では竜巻が起こり社の森を巻き上げる。
稲光を発しながら巻き上げる。
竜巻は社ごとに何本も狂った空から舞い落ちる。
金の目と銀の目は月の何倍もの大きさで地上を睨みはじめた。
神々の怒りだろうか、
何者もこの怒りは止められない。
この世の終わりなのか
オーロラは激しくうねり終には爆発を起こした。
爆発したオーロラは溶岩のように
ドロドロと混ざり合って炸裂した。
花火の大輪が連続して次々に炸裂してゆく
その大輪は黒い大空に広がって行った。
地上の竜巻は何本も上空に吸い込まれオーロラの中に消えてゆく
上空から吹き降ろす風は社の森をざわざわと揺らしている。
すると、炸裂したオーロラは瞬く間に消え去り、
空の星々は穏やかに輝き始めた。
地上の風もいつの間にか止んでしまった。
そしていつものように静かな真夜中の光景に戻った。
空に映った金の目と銀の目は木の上で横たわる黒猫の目に変わった。
黒猫の目には静かな月夜の空が映っている。
じっとして動こうとしない。
随分経った頃、黒猫は
身を翻して暗闇に消えていった。
社の森はいつもの威厳を保って
いつもの静けさに戻った。