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武士の幽霊で事故多発?/秋田中央道路

2008-09-14 | 朝日新聞
武士の幽霊で事故多発?/秋田中央道路
2008年09月14日

 秋田中央道路が開通して15日で1年を迎える。秋田駅の東西をつなぐ交通の激しいトンネルで、交通事故や車の故障などで通行止めになることも多い。ちまたでは「武士の幽霊が出る」などとうわさも流れる。事故多発の背景を探った。(矢島大輔、贄川俊)

 「秋田中央道路で、武士の幽霊が出るらしい」
 秋田市内のタクシー運転手男性(58)は7月、こんなうわさを耳にした。対向車線に大きくはみ出したトンネル内のブレーキ跡を思い出した。脇見運転が原因の事故が多いとも聞いた。「トンネルで、なぜよそ見をしたんだろう」

 中央道路での事故を担当する警察官も「事故だけでなくガス欠などが多いのは本当に不思議。『何かいるのでは』という話はよく聞く」。

 実際、中央道路の事故は多い。県によると開通以来、8月までの事故は19件だった。特に下り車線の山王から約500メートルの区間に10件の事故が発生=図参照。ガス欠などの故障も17件あり、山王口と駅東口付近に集中している。

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 この区間に何かあるのか。

 山王大通り北側にある同市旭北栄町の当福寺。40年前まで、山王口付近はこの寺の墓地だった。木村清志住職(59)によると、当福寺は江戸時代、佐竹氏に請われて土崎から移った。当時の檀家(だん・か)は商人や町人が主だったが、武士の墓もあったという。

 68年には、山王大通り拡幅工事で約900基あった墓を寺の西側へ移転させた。移転後の大通りは事故が多く、「霊が出る」などのうわさが出た。「ちゃんと供養もした。反対もなく、移転はすんなり決まった」と木村住職。うわさは間もなく収まった。
 山王大通り南側の真敬寺の入り口には「5人男の墓」と呼ばれる墓石が五つ並んでいる。長崎孝住職(69)によると江戸時代に悪事を働く武士を倒し、打ち首になった侠客(きょう・かく)たちの墓という説がある。

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 事故当事者に聞いてみた。

 07年12月、山王口から210メートルの地点で軽自動車と乗用車が衝突した。秋田中央署の調べでは軽自動車の女性(51)は山王口から入り、急な坂の後の左カーブでハンドル操作を誤った。蛇行して対向車線に進入し、正面衝突。全治3カ月の両腕骨折だった。
 女性は「事故現場は坂道になっていて速度が出てしまい、曲がりにくかった。もちろん幽霊は見ていません」

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 事故多発について、県秋田中央道路管理班の竹田恵班長(58)は「運転者のスピードの出しすぎが原因」とみる。
 山王口から入り口手前の長い直線と急な下り坂で加速し、直後のS字カーブでハンドル操作を誤る――。その先の直線下り坂で加速した車は、渋滞で減速した車に追突する――。実際、S字カーブでははみ出しや壁への衝突が、直線下り坂では追突事故が、それぞれ多く、トンネルが渋滞する午後6~7時の帰宅ラッシュに集中した。原因の多くは速度超過だった。
 一方、故障については上り坂での信号待ちが原因と考える。少ないガソリンのまま坂道で燃料タンクが傾くと、吸い込み口にガソリンが入らなくなることがあるという。竹田さんの話では、実際にエンジンが止まり坂道で立ち往生する車を揺らすと、再び動き出したこともあったらしい。
 竹田さんは「事故や故障を幽霊のせいにしないで、ちゃんと安全運転してくださいね」と呼びかけていた。

 交通工学が専門の秋田大学浜岡秀勝准教授(39)は「県内初の都市型トンネルの登場に、慣れていない面も強いのでは」と指摘、「山王口から入った直後に事故が多いのは、下り坂に加え、ひんぱんに渋滞する山王十字路を通過後の解放感で速度を上げてしまうからでは」と指摘した。
 トンネルの照明についてはプロビーム方式があるという。進行方向を照らして前方の障害物を鮮明に浮かび上がらせる方式は首都高などで採用され、安全対策として有効だ。「しかし、まずは運転手がトンネルのどこに危険が潜むか構造を理解し、安全運転を心がけるのが一番です」

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 うわさや都市伝説を研究している関西学院大学島村恭則教授(40)の話 典型的な都市伝説だ。トンネルだけでなく井戸、橋の上などはうわさがつきもの。秋田中央道路にはくっきりとしたブレーキ跡があり、事故も多い。近くには寺町やお堀がある。人びとは、疑問を科学的な根拠より面白く流布しやすい超自然的な枠組みで理解する傾向がある。道路周辺は68年の山王大通り拡幅工事直後にも霊が出るとうわさされていた場所なので、記憶がよみがえった人もいただろう。こうして想像しやすい武士の幽霊が形づくられたのではないか。

 ※秋田中央道路 JR秋田駅の東西を結ぶ自動車専用トンネルで、秋田市手形の駅東口と同市旭北錦町の山王口までの約2・6キロをつなぐ。市中心部の渋滞緩和を目的に県が総事業費686億円をかけて07年9月に開通させた。1日の交通量は約2万台。


http://mytown.asahi.com/akita/news.php?k_id=05000000809140001

「未来永劫にない」・抗議殺到に議長明言

2008-09-14 | 朝日新聞
「未来永劫にない」・抗議殺到に議長明言

2008年09月09日

 県議会の傍聴を規制強化した傍聴規則が8日、施行された。3日の改正以降、県議会には抗議メールが殺到するなど混乱が続いている。これを受け桜井富夫議長は8日の議会運営委員会で、傍聴希望者に対する身分証明書の提示について「未来永劫(み・らい・えい・ごう)に適用されることはないだろう」と明言し、「会議公開の原則」の堅持を強調。事態の沈静化を図った。

  県議会にはこれまで「茨城には失望した」などとする抗議のメールが数十件届いた。同日の県議会には複数の在京テレビ局が取材に訪れ、議長らに対して規制強化の意図を問いつめる場面もあった。議会運営委員会でも、複数の会派から「慎重に運用してほしい」「会議公開の原則を踏みにじったもの。撤廃を強く求める」などの意見が出た。だが、施行は揺るがなかった。

  議会事務局によると、8日の本会議には193人が傍聴したが、職員は身分証明書の提示を求めなかったため、混乱はなかったという。筑西市の男性(71)は「毎年傍聴に来ているが、何も変わりはなかった。規制についてはよくわからない」と話した。

  改正規則は、議場や委員会での写真撮影や録音は、県政記者クラブ所属の報道関係者や役所関係者らに限定。議場の安全確保のため、県議会事務局職員が傍聴希望者に免許証など身分証明書の提示を求めることができる。

 改正のきっかけは、6月議会の総務企画委員会で、傍聴人が許可を得ずに写真を撮影し、許可を得て撮影した本会議中の県議の「居眠り写真」とともにブログに掲載したことだ。桜井議長は「隠し撮りされたことは問題で、議会の秩序を乱す」として規制強化を図った。

  県議の1人は「本当は無断撮影が問題なのではなく、ブログの批判的な内容が改正のきっかけだろう。これで議会で居眠りできなくなるからね」と説明していた。

asahi.com
http://mytown.asahi.com/ibaraki/news.php?k_id=08000000809090004

食事5分、期限切れ弁当 フリースクール、少女ら証言

2008-09-11 | 朝日新聞
食事5分、期限切れ弁当 フリースクール、少女ら証言
2008年9月10日15時7分

 京都府京丹波町のフリースクール「丹波ナチュラルスクール」で入所者が暴行されてけがを負い、経営者の江波戸(えばと)聖烈(せいれつ)容疑者(60)と責任者の森下美津枝容疑者(55)が傷害容疑で逮捕された事件で、保護された複数の少女らが児童相談所などに、食事を1日に2回、5分ずつに制限され、夜は半ば部屋に閉じ込められていたと証言していることがわかった。

 児童相談所によると、入所者十数人が暮らしていたのは、プレハブの2階。扉の外には錠があり、夜間は閉じこめられた状態だった。8月に今回の事件の被害少女(14)ら3人が逃げた後、錠は二つ増え3個になったという。

 施設に電話はなく、携帯電話も持てなかった。保護者との面会にも施設の職員が同席した。入浴は冬は5日に1度、夏は2日に1度。トイレに行く時間も決められ、病気やけがをしても薬はもらえず通院もできなかった。

 食事は昼夕の2回だけで、昼はコンビニエンスストアの弁当やパン、夕はカップラーメンなど。食事時間は約5分に限られていたという。

 また、少女の1人が京都府警に「賞味期限切れの食べ物を与えられた」と証言したという。

 府警は9日、江波戸容疑者の親類が営む京都府南丹市のコンビニエンスストアを家宅捜索し、森下容疑者が賞味期限切れの弁当を持ち帰っていたことがわかった。店は賞味期限の切れた弁当を冷蔵庫に入れ、渡す用意をしたという。同スクールは10万~20万円の月謝を保護者から受け取っていた。


http://www.asahi.com/national/update/0910/TKY200809100164.html


同記事
【フリースクール暴行】施設から木刀、手錠を押収 食事はカップラーメン (1/2ページ)・・・産経新聞
【フリースクール暴行】施設から木刀、手錠を押収 食事はカップラーメン (2/2ページ)・・・産経新聞

ブログに逆切れ? 茨城県議会が傍聴の規制強化(1/2ページ)

2008-09-04 | 朝日新聞
ブログに逆切れ? 茨城県議会が傍聴の規制強化(1/2ページ)
2008年9月4日8時17分

 茨城県議会での議員の言動がブログ(インターネット上の日記)で批判されたことが契機になり、議会の傍聴規則が3日改正され、規制が強化された。必要と認められると傍聴希望者は身分証の提示を求められ、写真撮影や録音の許可が下りにくくなった。全国の都道府県議会で身分証明書の提示を求める傍聴規則は初めて。ブログは情報の発信手段として近年重要視されていることから、一部県議からは撤廃を求める声も上がっている。

 都内在住の男性が作成するブログが問題視された。男性は茨城空港をテーマに多数の記事を掲載、傍聴した6月定例県議会も取り上げた。常任委員会などでの県議や県幹部の言動について論評し、居眠りする県議の写真を載せた。

 ブログを見た一部の県議が「傍聴目的として適切なのか」と声を上げ、傍聴規則改正の動きが出始めた。議会事務局によると、男性は「資料のため」という目的で本会議の撮影許可は得たが、常任委員会については許可申請していなかったという。

 改正規則では、傍聴者による写真撮影や録音は、県政記者クラブ所属の報道関係者と「公益的見地から必要と認められる者」に限定。後者は市町村の広報担当者や会派関係者を念頭に置いている。

 新規則に従うと、「資料のため」という目的で男性がカメラの持ち込みや撮影を希望しても、「今後は『許可できない』として処理する」(議会事務局)という。

 「公益的」の定義については、規則改正について議長報告があった議会運営委員会内でも異論が出た。自身もブログを積極的に活用している公明党の井手義弘県議は「世界に向けて主張するブロガーもおり、時代は変わってきた。特定の議員を非難することが公益的な議論に反しているかどうかはわからない」と語り、議長が「公益」を判断することに疑念を呈した。


asahi.com
http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY200809040006.html

ブログに逆切れ? 茨城県議会が傍聴の規制強化(2/2ページ)

北京の中国人、米国人観光客を殺傷して自殺

2008-08-09 | 朝日新聞
北京の中国人、米国人観光客を殺傷して自殺
2008年8月9日18時39分

 【北京=坂尻信義】中国の新華社通信によると、北京市内の観光名所の一つである鼓楼で9日昼すぎ、凶器を持った中国人の男が米国人旅行者らを襲い、米国人男性1人を殺害、米国人女性と中国人のガイドの計2人にけがを負わせた。男は犯行後、鼓楼から飛び降り、死亡した。

 ロイター通信が米国オリンピック委員会から得た情報として伝えたところでは、被害者の米国人2人は米国のバレーボールチームのコーチの親類という。

 警察当局によると、男は浙江省杭州出身の唐永明容疑者(47)。警察が犯行の動機などを調べている。死傷した米国人2人は観光ビザで入国していたという。

 米ホワイトハウスによると、事件は北京滞在中のブッシュ大統領にも伝えられた。ブッシュ大統領は9日夜、「悲しく受け止めている。我々の気持ちは被害者や家族とともにある」と述べた。

http://www.asahi.com/international/update/0809/TKY200808090285.html

中国外務省、ギョーザ中毒認める 天洋食品かは回答せず

2008-08-06 | 朝日新聞
中国外務省、ギョーザ中毒認める 天洋食品かは回答せず
2008年8月6日19時40分

 【北京=峯村健司】中国製冷凍ギョーザの中毒事件に関連して、中国国内で回収された製造元の天洋食品(中国河北省)のギョーザを食べた中国人に中毒症状が出たことについて、中国外務省は6日、朝日新聞の取材に対して、「中国内でも6月中旬、ギョーザによる中毒事件が発生していた」と認めた。しかし天洋食品の製品かどうかについての回答はなかった。

 中国外務省は「中国政府は事件を極めて重視しており、現在、中国公安省が全力を挙げて捜査している」と回答した。事件が発生した場所や被害者数については「捜査中」として答えなかった。

 公安省はこれまで「中国側での薬物の混入はない」として、事実上捜査を打ち切っていたが、真相解明に向けて動き出す可能性がある。しかし、外交筋は「北京五輪が終了するまでは、捜査の進展は期待できない」として、早期の解決には否定的な見方を示した。

http://www.asahi.com/international/update/0806/TKY200808060327.html

北京の大気、観戦者もご注意 汚染物質で心臓発作増も

2008-08-03 | 朝日新聞
北京の大気、観戦者もご注意 汚染物質で心臓発作増も
2008年8月3日5時59分

 【ワシントン=勝田敏彦】北京五輪では、選手だけでなく観戦者も大気汚染に注意して――。米国の研究チームがそう呼びかけている。微粒子を吸い込むと血液が固まりやすくなって、心臓発作や脳卒中、エコノミークラス症候群のリスクが高まるという。

 米ノースウエスタン大医学部(シカゴ)のチームは、大気中の微粒子(直径100分の1ミリ以下)を吸い込んで肺で炎症が起きると、血液が固まりやすくなることを動物実験で確かめ、昨年10月の米医学誌に発表した。

 これまでの研究でも、ディーゼル車や石炭を燃やす工場から出る微粒子が増加すると心臓発作や脳卒中が増えることがわかっている。研究チームは、五輪開幕を直前に控えた北京の大気汚染が問題になっているため、観戦者に注意を呼びかけている。

 また、血が固まりやすい状態で帰りの飛行機に乗ると、足の静脈にできた血栓が肺の血管を詰まらせるエコノミークラス症候群になる恐れも。ゴクハン・マトゥル准教授は「北京に2~3週間いると血液は粘り気を増す。12時間かけて米国へ飛行機で帰るリスクは高い」という。

 高血圧や高コレステロール血症の人は要注意という。研究チームは▽40歳以上なら毎日、血液を薄めるアスピリンを飲む▽道路が混雑する時間帯は室内にとどまる▽帰りの機中では体を動かす、などとアドバイスしている。

http://www.asahi.com/science/update/0728/TKY200807280388.html