作曲家って、イメージして作っている(想像して創造している)んですよね。
非常に当たり前のことですけれど。。。。。。
テンポも。
楽譜を見た途端に、適正テンポというものを感じる。
今までの経験値から、それはもう、「考える」ものではなくて、「感じる」もの。
ワルツでもポルカでもボサノバでも、他の何物でも、「このリズムを使っているなら」、このテンポでないと落ち着かない。というのが、ある。ぜ~ったい。
おまけに、テンポ指定まで最初に明確に書いてある。作曲家ご自身で。
それは超速でも、なんでもない。
楽譜を見たときに適正なテンポがどんなかな?とイメージ出来ない場合にも、作曲家がイメージした「演奏して欲しいテンポ」を分かりやすく伝えるために、ちゃんと書かれている。
ちゃんと言われたとおりのテンポでやれば、その音楽に「適正」なテンポが誰の目にも分かるようになっているのだ。
楽譜って素晴らしい媒体だ!!!!
えら~い!!!!!さぁ!すばらしい音楽の世界へGo!!!!!
しか~し!
その曲を、「多少」遅めに演奏したいと提案される。
はぁ~~。「多少」ならいいんじゃないかな~☆と一応従ってみた。
まぁ、97パーセントとか95パーセント掛けくらいなら、許容できる範囲かな・・・と。
しかし、80パーセント掛けくらいのテンポを要求されると・・・・。
えぇぇ??????
これでは、この曲では無くなってしまう~~~~!!!!
「もともと、リズムの刻みのない、ゆるやかな曲調で、多少の速度の加減がゆるされるものもありますけれどーーーー。でも、この曲の場合、このベースのリズムが独特にあるから、このリズムを聞いた途端にテンポは自ずと決まってしまっていますし、この曲はこれで素敵に完成していますから、それを私たちが勝手に遅くするのは無理ですよぅ。。。。。・・・・・・・」
演奏しにくい曲な訳でもなくて、なぜ遅く演奏したいのかと訊くと、この曲が「短くて、他の曲と長さをそろえるためだけに、その曲をゆっくり演奏しようと思う。」という。。。。。。
理由は「この曲だけ短くてかわいそうだから。」
いや~~~~~それは・・・・・。
短いものを勝手に長くされたら、そのほうが曲もさぞかしカワイそうなことですわ。。。
冒頭の「テンポが元々定まっている音楽」の話をしてディスカッション。理解を求めた。
そして、「私が早いテンポでないと弾けないとか、早い速度が好みだとか、そういうことではなくて、、、、、、この曲は、作曲者自身がそのテンポを指定しているし、そういう曲調なのだから、それをタイムを引き伸ばしたい為だけに、作曲家の意図するところに反して私たち演奏者がのろのろ演奏するのは、冒涜だと思う。」とも述べた。
わかってくださったものと(分かってもらえないと困る!)思っていたけれど、、、、 (先週の話ですが・・・・・)
そして本日「やっぱり、この曲は遅く演奏することに決めました!!」といきなり宣言。
え~~~~~~~~???????
「ですから~~~~無理ですって~っ!」
かなり我慢したけれど、多少怒気を含んでしまったかもしれない・・・・。
先日のディスカッションのときにも、
「どうしても、3分くらいの「タイム」が必要なら、「3分前後の曲を作ってくれ」と最初から依頼して、作曲家にそのように作ってもらってほしい。出来上がった元々1分50秒の作品を引き伸ばして演奏することは出来ない。」って伝えたのにな。
それは他の曲と比べて、確かに少し短いかもしれない。
でも、そんなことは言われるまで気がつかなかったし、それはそれは、美しくて、素晴らしい、スバラシイ作品☆
短いか長いかなんて、ぜ~~んぜん関係ない!
たとえてみれば、
すばらしいシェフが、美味し~~いスープを作ったとする。
しか~し、思っていたより、分量が少ない。。。。。
そこで「量」を増やしてみせる「見せかけ」のためだけに、お湯をダバダバと足して
意味も無く「薄まった」スープ・・・・・・・・。
そんな状態。
それを食して、人は満足するだろうか?
美味しいと思うだろうか?
その量が多かったからと言って、喜ぶだろうか???
シェフがこんな薄まったスープを見たらびっくりですよね。
「オ~!NO~~~~!!!!!!」
「私はこんな味のスープを作った覚えはありませ~~~~~ん!!!!」
「私はこんな曲を作った覚えはない!!!!テンポ指定まで書いてあるのに、無視ですかぁ~~~~???えぇぇぇ~~~????」
ですよ。。。。。。
そんなスープを作ることに加担したくない!
お願いだから、分かって~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
****************************************************
本日はその他、大学院を卒業して1年のMちゃんがフランス留学を控えて数ヶ月ぶりにレッスンにみえた。
ベートーヴェン、ピアノソナタ後期作品。
これも、実に内容の深い深い曲で、背景を理解をしてイメージを読み取り、その中にどんどん入れ込んでいく曲。
自分の勝手で上っ面だけで再現することは許されない&この曲にならない。
指だけ回って、スカイブルーに澄み渡ったイタリア~ンな感じの空のような作品に仕上げては、絶対、だめ。
イメージしなきゃ!
ほら!こんなさびれた町をトツトツと歩いていくようなイメージ。
ほら!ココはもっと緊密に。張り裂けそうな気持ちを抱えているけれど、でも叫ばないで、ここは我慢、我慢。
でも、ココでちょっとだけ気持ちを言うの。でもさらりとね。
それで、すぐ平静さを取り戻して!
ココは「こっちのメロディ」が言いたいことなんだから、大切にね!!!
あら!ステキ♪ 大変身だわ☆
いや~~すごいね。Mちゃんがんばるねぇ・・・・・・
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非常に当たり前のことですけれど。。。。。。
テンポも。
楽譜を見た途端に、適正テンポというものを感じる。
今までの経験値から、それはもう、「考える」ものではなくて、「感じる」もの。
ワルツでもポルカでもボサノバでも、他の何物でも、「このリズムを使っているなら」、このテンポでないと落ち着かない。というのが、ある。ぜ~ったい。
おまけに、テンポ指定まで最初に明確に書いてある。作曲家ご自身で。
それは超速でも、なんでもない。
楽譜を見たときに適正なテンポがどんなかな?とイメージ出来ない場合にも、作曲家がイメージした「演奏して欲しいテンポ」を分かりやすく伝えるために、ちゃんと書かれている。
ちゃんと言われたとおりのテンポでやれば、その音楽に「適正」なテンポが誰の目にも分かるようになっているのだ。
楽譜って素晴らしい媒体だ!!!!
えら~い!!!!!さぁ!すばらしい音楽の世界へGo!!!!!
しか~し!
その曲を、「多少」遅めに演奏したいと提案される。
はぁ~~。「多少」ならいいんじゃないかな~☆と一応従ってみた。
まぁ、97パーセントとか95パーセント掛けくらいなら、許容できる範囲かな・・・と。
しかし、80パーセント掛けくらいのテンポを要求されると・・・・。
えぇぇ??????
これでは、この曲では無くなってしまう~~~~!!!!
「もともと、リズムの刻みのない、ゆるやかな曲調で、多少の速度の加減がゆるされるものもありますけれどーーーー。でも、この曲の場合、このベースのリズムが独特にあるから、このリズムを聞いた途端にテンポは自ずと決まってしまっていますし、この曲はこれで素敵に完成していますから、それを私たちが勝手に遅くするのは無理ですよぅ。。。。。・・・・・・・」
演奏しにくい曲な訳でもなくて、なぜ遅く演奏したいのかと訊くと、この曲が「短くて、他の曲と長さをそろえるためだけに、その曲をゆっくり演奏しようと思う。」という。。。。。。
理由は「この曲だけ短くてかわいそうだから。」
いや~~~~~それは・・・・・。
短いものを勝手に長くされたら、そのほうが曲もさぞかしカワイそうなことですわ。。。
冒頭の「テンポが元々定まっている音楽」の話をしてディスカッション。理解を求めた。
そして、「私が早いテンポでないと弾けないとか、早い速度が好みだとか、そういうことではなくて、、、、、、この曲は、作曲者自身がそのテンポを指定しているし、そういう曲調なのだから、それをタイムを引き伸ばしたい為だけに、作曲家の意図するところに反して私たち演奏者がのろのろ演奏するのは、冒涜だと思う。」とも述べた。
わかってくださったものと(分かってもらえないと困る!)思っていたけれど、、、、 (先週の話ですが・・・・・)
そして本日「やっぱり、この曲は遅く演奏することに決めました!!」といきなり宣言。
え~~~~~~~~???????
「ですから~~~~無理ですって~っ!」
かなり我慢したけれど、多少怒気を含んでしまったかもしれない・・・・。
先日のディスカッションのときにも、
「どうしても、3分くらいの「タイム」が必要なら、「3分前後の曲を作ってくれ」と最初から依頼して、作曲家にそのように作ってもらってほしい。出来上がった元々1分50秒の作品を引き伸ばして演奏することは出来ない。」って伝えたのにな。
それは他の曲と比べて、確かに少し短いかもしれない。
でも、そんなことは言われるまで気がつかなかったし、それはそれは、美しくて、素晴らしい、スバラシイ作品☆
短いか長いかなんて、ぜ~~んぜん関係ない!
たとえてみれば、
すばらしいシェフが、美味し~~いスープを作ったとする。
しか~し、思っていたより、分量が少ない。。。。。
そこで「量」を増やしてみせる「見せかけ」のためだけに、お湯をダバダバと足して
意味も無く「薄まった」スープ・・・・・・・・。
そんな状態。
それを食して、人は満足するだろうか?
美味しいと思うだろうか?
その量が多かったからと言って、喜ぶだろうか???
シェフがこんな薄まったスープを見たらびっくりですよね。
「オ~!NO~~~~!!!!!!」
「私はこんな味のスープを作った覚えはありませ~~~~~ん!!!!」
「私はこんな曲を作った覚えはない!!!!テンポ指定まで書いてあるのに、無視ですかぁ~~~~???えぇぇぇ~~~????」
ですよ。。。。。。
そんなスープを作ることに加担したくない!
お願いだから、分かって~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!
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ベートーヴェン、ピアノソナタ後期作品。
これも、実に内容の深い深い曲で、背景を理解をしてイメージを読み取り、その中にどんどん入れ込んでいく曲。
自分の勝手で上っ面だけで再現することは許されない&この曲にならない。
指だけ回って、スカイブルーに澄み渡ったイタリア~ンな感じの空のような作品に仕上げては、絶対、だめ。
イメージしなきゃ!
ほら!こんなさびれた町をトツトツと歩いていくようなイメージ。
ほら!ココはもっと緊密に。張り裂けそうな気持ちを抱えているけれど、でも叫ばないで、ここは我慢、我慢。
でも、ココでちょっとだけ気持ちを言うの。でもさらりとね。
それで、すぐ平静さを取り戻して!
ココは「こっちのメロディ」が言いたいことなんだから、大切にね!!!
あら!ステキ♪ 大変身だわ☆
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