くまどりやろうのゲーム雑記帳

ブログ名を変更しました。ゲームがらみの雑記を書いていこうと思います。

「R-TYPE FINAL」の感想(ゲームとしての感想)

2010年07月20日 07時25分39秒 | ゲーム消化挑戦ネタ
 プレイ記録A(第2回目記事)はこちら
プレイ記録Bは(第1回目記事)はこちら
プレイ記録Cは(第3回目記事)はこちら
挑戦開始時の記事はこちら
隠しステージクリア時の記事はこちら
使用できる戦闘機中心のこのゲームの感想はこちら

 長い事続いたこの「R-TYPE FINAL」がらみの記事も、いよいよ
これで終幕としたいと思います。

 「R-TYPE FINAL」というゲームは割り切った話をすると
シューティングゲームとしては最低クラスです。
 明らかに(ゲームとしては)不必要な「敵が全く出てこない無意味な時間」
があまりにも多過ぎてゲームのテンポを著しく殺しています。
このゲーム、1.0面から最終ステージまでノーコンティニューで行くと
大体1時間ぐらいかかるんですが、この無意味な時間を全て削除すれば
その半分ぐらいの時間で最後までいけるはずです。
 しかも、新しい機体を出していくためにはそのテンポの悪いステージを何度も何度も
クリアしなければならず、イライラばかりがひたすら募る……という、
シューティングゲームとしては致命的な欠点があります。

 が、ガチガチのパターンゲーム(出てくる敵の時間、場所、弾を撃ってくる方向
等が全てあらかじめ決められており、それらを全て覚えれば『必ず』クリアできるゲーム
のことです。覚える事でクリアしていくことから『覚えゲー』とも言われますね)
であるため、根性さえあれば誰にでも絶対にクリアできます。
600回ぐらい無残に殺されてもまだ根気が続く人などそういないでしょうけどね……。

 まあ、ゲームとしての出来は本当に酷いものですが、
このゲーム内で語られるSF的世界観は非常に魅力的です。
いくら倒してもその度に強大になって蘇ってくる人工の生ける悪魔「バイド」
との終わりのない戦いをひたすら繰り返すという絶望的世界観は
私の目には非常に魅力的に映りました。
その戦いが無意味と分かっていても目の前のバイドを滅ぼすために戦う、
たとえ人間がその戦いに巻き込まれて何人死のうと関係ない、
戦っている兵士が生きようが死のうが関係ない、
ただバイドさえ倒せれば全てよし、
という善悪の境目が狂いきった世界観……ここまで世界観が狂っているゲームも
珍しいでしょう。人類側にヒューマニズムの欠片もありません。
このゲームの人間側の勢力は、明らかにナチス以下です。

 エンディングも狂った世界観を表すかのように、明らかなハッピーエンドは全くなく、
よく分からないエンディングも含めると全てのエンディングがバッドエンド、と
狂った世界観を徹底しています。
(特に、F-Bルートのエンディングの絶望的な展開は一見の価値ありだと思います)

 良くも悪くも、「世界観を味わう」ゲームなんですよね。このゲームって。

私の中でのこのゲームの定価:3500円(ただし大半の人にとっては500円以下)


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