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猫津波日記

開田 あやのノンキな暮らしを綴ります。

読書記録をつけておこう

2011-01-22 09:49:53 | 読書記録
最近読み終えた本ね。

「ラプソディ」 エリザベス・ヘイドン ハヤカワ文庫

超絶美貌の超常能力者がヒロインの異世界ファンタジー。
定型的なキャラ設定を配置した冒険ファンタジーでちょっと神話的であり、どことなく通俗ロマンス小説的でもあるね。
上下巻の長い話なんだけど、3部作の第一作! あと4冊あるのか。
なんか、思わせぶりな感じでひっくり返す仕掛けがありそうだなあ。
気が向いたら、続きを読もう。


「魔法の夜に囚われて」 スーザン・キャロル ヴィレッジブックス

パラノーマルなヒストリカルロマンス小説。
ヒロインは理性的だけど衝動的でもある貧乏貴族の令嬢。
ヒーローは荒々しい戦士のような外見の城主、で超能力者。
ヒーローの一族はみんな不思議な能力を持っていて、お城には伝説の魔法使いである先祖の幽霊がいる。
アメリカ人の考える魔法使いって、結局、超能力者だよね。
儀式とか修行とか無いもの。


「太陽の塔」 森見登見彦 新潮文庫

京都でウジウジしてる大学生の無駄に膨張した妄想と屁理屈と自尊心と認めたくない劣等感と愚行と、曖昧に浸食し合いけじめがなくなっていく奇妙な夢と情けない現実がくどい言葉でさらけだされる。
私が読んでたら、カイダはイヤそうなビシャッ!とした態度。
まあ、どう考えてもカイダの趣味じゃないですね。
リアルに京都で大学生やった人には、居たたまれない読み心地だろうしねえ。
私は楽しく読みました。
とても勉強になるなあとも思った。

読み終えてページをめくったら、解説が本上まなみさんで、この人選はどうよ? と思ったよ。
いや、彼女は知性派タレントで評論とかもやっているのは知っていますけど、この小説にこういう不思議ちゃん的美女に何か言わせちゃダメだろう。
彼ら(主人公達ね)はきっと何でもないような顔をしながらも暗い目を底光りさせたり、途方に暮れたような顔でたたずんだり、喉の奥で唸り声を押し殺したりするよ。

こんなことを思うのは、私の中に悶々としてるダメ男がいるからだろうなあ。

って、こんな判ったような女の言いぐさも、ダメだろうけどねえww