goo blog サービス終了のお知らせ 

猫津波日記

開田 あやのノンキな暮らしを綴ります。

「黒部の太陽」全長版

2012-12-27 23:44:14 | 映画鑑賞記録
「黒部の太陽」全長版を鑑賞しました。
短縮版は見たことがあったんだけど、カットされていないバージョンの方がたっぷりしていてリッチ!
あらゆるところが凄い映画だなあ……!
感動を新たにしました。
全国を回った上映会の最終回ということで、裕次郎のカレンダーや写真集まで頂けて、すごくうれしかったです!

映画自体は素晴らしかったけど、フイルム傷が気になったなあ。
デジタルリマスターしないのかしら。
演技とは関係ないんだけど、裕次郎がもっと痩せていたら、もっと格好良かったのになあ、とか思ったり。
現代ではほっぺがポチャッとした二枚目は廃れてしまいましたからねえ。
三船は今見ても完璧にいい男だけど。
関電社長と熊谷の社長の対面のシーンの重厚感!
長いセリフをカットで区切らずに見せるのが、たまらん。
トンネルの凄い奥行きのセット、特撮、本水を使った効果、すごいですよね。
支保が怪獣の鳴き声みたいな音を立てて軋むところの怖いこと!

しかし、土木に興味ない人にはわかりにくいシーンもあるようで、休憩時間の女子トイレでおばちゃん同士が
「工事がなにやってるのか、わかんないわねー」
「トンネル掘ってるのに、なんで材木を運んでたのかしら?」
なんて言い合っており……。
ああぁ、そこからもう判らないのかあ!
思わず「アレはですねえ」と説明したくなった。しませんでしたが。
後半、ヤマが動くのをなんとか拮抗しようと、大量の材木をトロッコに乗せてどんどん運び込むシーンが印象的だったんだけど、あのおばちゃんたちは意味不明だと思って見てたのかなあ。

そういえば、あまりに過酷な現場に愛想を尽かして作業員がやめていくのですが、辰巳柳太郎の頑固親父が
「てめえら九州にでも行って炭でも掘りやがれ!」
と毒づくセリフがあるのですが、掘削作業員はトンネルか炭坑かという感じだったんでしょうねえ。
この間、端島、池島に見学に行ったばかりなので、そうか同じ時代の頃だなあと、感慨深かったです。

客席はほとんどがお年寄り。
まあ、裕次郎ファンの集いですものね。
マナーはよくなかったです。
喋る、音を立てて食べる、荷物をゴソゴソ、イビキをかいて寝る……。
いや、あの年代がアレだけ集まってあの程度で済んだらマシな方かもしれんが。
きっと「黒部の太陽」公開当時以来、映画を観てなかった人なんだろうなあ。

来年、劇場にもかけるようなので、もう一回じっくりと見に行きたい!

なんか、もっと掘削に浸りたいから、アマゾンで「海峡」DVD買っちゃおうかな。
青空文庫の「恩讐の彼方に」にしようかな。


電子書籍リーダー

2012-12-14 22:52:15 | 読書記録
迷いに迷った末に、Kindle Paperwhiteをアマゾンでぽちり。
でも、手元にくるのは来年。

私が電子書籍で読みたいのは岡本綺堂や林不忘、泉鏡花などの古い名作。
青空文庫に収録されているような作品。

本当は国産の電子書籍リーダーを買おうと思っていたのだけど、そっちのストアを見てみたら、無料の青空文庫のものはほんの少ししか置いていない。
岡本綺堂の半七捕物帳は一巻しか無料のものが置いていなくて、並べて有料の全巻データが掲示される。
泉鏡花もあまり有名でない作品しか無料ではなく、有名作品はみんな有料。

なんというケチ臭さ。
タダのものは紹介したくないってこと?
無料の作品でも色々読んでいるうちに電子書籍を読むことが習慣になれば有料の作品も買うようになるだろうに。
お客を育てる余裕はないのかな。
出版社が資本出してるからこういうことになるのかねえ。

で、結局、青空文庫を豊富に取りそろえているKindleを買うことにしたわけです。
日本の名作をたくさん手軽に読みたいと思うと外資の商品を選ぶことになるって、なんかフクザツな気持ちになるねえ。

キンドルショップ覗いてみたら横溝正史の本がいっぱい!
読んだことのない作品もある!
読みたい! 読みたい!

楽しみだ~。
早く届かないかなあ~。
届いたら防水ケース買って、お風呂でも読もう!

それまで欲しいものリストに読みたいキンドル本を溜めておこうっと!

耳より情報!
吉川英治の著作権、来年で切れるらしい。
青空文庫入り間近ってこと?
キンドルショップに早めに青空文庫版吉川英治作品が出ますように!