石立鉄男ドラマ「気になる嫁さん」も第8話・第9話。
メグ(榊原るみ)の「清水家新米奥様」も段々板につきだし、
清水家の家族やばあやとの交流も深まっていく。そこで出てきた家計費の問題など、
ちょっと家庭の事情を突っ込んだストーリーが展開する。
第9話ではメグがストーカー問題で頭を悩ませる。
●第8話「母さんの味」あらすじ
脚本:山本邦彦、葉村彰子 監督:平山晃生
ばあや(浦辺粂子)が家を留守にし、夕食はメグが引き受ける。
生活費が足りない清水家の家計を思い、メグは割高な御用聞きへの注文を断った。
スーパーマーケットで安く買い物をすませ、おいしい夕食と花まで用意する。
それなのに「元通りばあやのやり方で」とみんなに言われ、がっかり。
ばあやの「割高なやりくり」を認めるわりには、倹約倹約とうるさい清水家の家族。
メグは花くらい買って飾りたいと、スーパーマーケットのパートに出かける。
だがメグの留守は、家族をやきもきさせるだけだった・・・。
●第9話「なんという兄弟愛」あらすじ
脚本:山本邦彦、葉村彰子 監督:千野皓司
ある日文彦が、「会社への投資」を申し出た見知らぬ男を家に連れてくる。
その男の顔を見て、自分をつけ回していた痴漢だと気づくメグ。案の定、男の目当てはメグだった。
男はまがりなりにも結婚しているメグにプロポーズし、強引なデートまで申し込む。
メグはその図々しさに呆れ果て、男のデートを受け入れる。純への変わらぬ愛を見せつけようと思ったのだ。
そして遊園地でのデートの日、清水家の輝正(山田吾一)、文彦(石立鉄男)、力丸(山本紀彦)は、
それぞれ隠れて身を潜めてデートの様子を窺うのだが・・・。
●生活言葉の面白さ
個人の個性を尊重し、先進的な考えの持ち主だと自負している清水家の兄弟たち。
言葉遣いにおいても当時にして「現代的」というか、どこか垢抜けた感じがある。
例えば、「全くどっか狂ってんだワ、うちの男性!」(第8話)
メグにちやほやする3兄弟の様子に呆れ、長女の小夜子がこぼす文句だ。
これが下町江戸っ子言葉の井上家(「パパと呼ばないで」)なら、きっと
「こりゃキチガイだよ、ウチの男どもは!」となるのだろう。
また小夜子に関しては、兄妹ゲンカでの切り返しも小気味よい。
売れ残りのヒステリーと言われ、「売れ残りだけどヒステリーじゃないワ、ハイミスよ!」(第9話)
どれもが生活感をうまく表現する手段としての言葉遣い。
ドラマの世界観にすーっと引き込まれるのだ。
*おまけ・・・死語となったキーワード・メグのショートゼリフ(第9話)
「アタシ、モウレツに悔しい!」
「わざとよろめいちゃううから!」
→モウレツ(69年の小川ローサのCM「Oh!モウレツ」から流行語に)
→よろめく(当時、不倫や浮気をモチーフにした「よろめきドラマ」が大流行)
●当たり前の思いやり
スーパーで安く賢く買い物してご馳走まで作るなんて、ほめられることはあっても
否定されるなんて考えられない(第8話)。
現代に生きる視聴者としては、なんとも不思議なり。
でも続きをちゃんと見ていると、みんながそんなメグを認めなかったのは、
ばあやを気遣ってのことだった。ばあやが作れば地味な献立なのはわかってる。
それを承知でばあやの存在意義を守ろうとしたのだ。
そんな小夜子たちのやりとりが、ドラマの中であまりにもサラリと描かれていた。
現代なら感動の見せ場になっても良いシーン。
こういう「思いやり」というのは、当時は当然のことだったのかもしれない。
でも結局、メグの家庭に潤いをもたらす心づかいが、
清水家に「亡き母のやさしさ」を呼び戻したのだ。健気なメグも救われる・・・。
●ふくよかバディの入浴シーン
びっくりした! なんとばあや(浦辺粂子)の入浴シーンが出てきたのだ!
出演者の中で唯一、ふくよかなお胸の持ち主である。
メグも小夜子も、あまりに貧弱。ついでに言えば、「パパと呼ばないで」の園子(松尾嘉代)も
治子(富士真奈美)も和子(有吉ひとみ)も全員、可哀想なくらいペッタンコ。
こちらも唯一ふくよかなのは、おばさん(三崎千恵子)だけ。
そんなばあやのムッチリうなじと肩がまぶしい入浴シーン、サービスカット、なわけないか。
でもどことなく仕草が色っぽいのである・・・。
●これがホントのサービスカット、メグのパンチラ
ミニスカートで家事にいそしむメグ。案の定、かがんだときに下着が丸見え(第9話)。
下着といっても生々しいものではなく、パンツの上にはくレースの「タップパンツ」が丸見えなのだ。
最近痴漢の気配を感じていたメグは、ミニスカートが原因かもしれないと考える。
ばあやは「家事のときくらい長いスカートをおはじなさい」と忠告するが、
おばさん(杉葉子)は「美しいうちが花なんだ。ミニで通しなさい」と豪快。痴漢のことなど全然気にせず。
結局ジーンズをはき始めるメグ。視聴者の私としては見ていて全然違和感なかったが、
はいてる本人も文彦も、「ピンとこない」らしい。
また女性のパンタロンについて文彦は、「金魚鉢に袋をかぶせたみたい」と表現していた。
一体どういうイメージなのだろう?????
●幸せの中、影を落とす不穏な空気
男のデートを受け入れ、自分ひとりできっぱりけじめをつけると言い切ったメグ。
だが心配でたまらない三兄弟は、それぞれ独自にひっそりと、
デート場所の「よみうりランド」に出没する。なんと、メグのおばさんまでやってきた。
その様子に気づいたメグは、改めてみんなの暖かな愛情を確認する。
だが純のいない寂しさは増すばかり。そのとき純の写真立てが床に落ち、ガラスが割れた。
メグ(榊原るみ)の「清水家新米奥様」も段々板につきだし、
清水家の家族やばあやとの交流も深まっていく。そこで出てきた家計費の問題など、
ちょっと家庭の事情を突っ込んだストーリーが展開する。
第9話ではメグがストーカー問題で頭を悩ませる。
●第8話「母さんの味」あらすじ
脚本:山本邦彦、葉村彰子 監督:平山晃生
ばあや(浦辺粂子)が家を留守にし、夕食はメグが引き受ける。
生活費が足りない清水家の家計を思い、メグは割高な御用聞きへの注文を断った。
スーパーマーケットで安く買い物をすませ、おいしい夕食と花まで用意する。
それなのに「元通りばあやのやり方で」とみんなに言われ、がっかり。
ばあやの「割高なやりくり」を認めるわりには、倹約倹約とうるさい清水家の家族。
メグは花くらい買って飾りたいと、スーパーマーケットのパートに出かける。
だがメグの留守は、家族をやきもきさせるだけだった・・・。
●第9話「なんという兄弟愛」あらすじ
脚本:山本邦彦、葉村彰子 監督:千野皓司
ある日文彦が、「会社への投資」を申し出た見知らぬ男を家に連れてくる。
その男の顔を見て、自分をつけ回していた痴漢だと気づくメグ。案の定、男の目当てはメグだった。
男はまがりなりにも結婚しているメグにプロポーズし、強引なデートまで申し込む。
メグはその図々しさに呆れ果て、男のデートを受け入れる。純への変わらぬ愛を見せつけようと思ったのだ。
そして遊園地でのデートの日、清水家の輝正(山田吾一)、文彦(石立鉄男)、力丸(山本紀彦)は、
それぞれ隠れて身を潜めてデートの様子を窺うのだが・・・。
●生活言葉の面白さ
個人の個性を尊重し、先進的な考えの持ち主だと自負している清水家の兄弟たち。
言葉遣いにおいても当時にして「現代的」というか、どこか垢抜けた感じがある。
例えば、「全くどっか狂ってんだワ、うちの男性!」(第8話)
メグにちやほやする3兄弟の様子に呆れ、長女の小夜子がこぼす文句だ。
これが下町江戸っ子言葉の井上家(「パパと呼ばないで」)なら、きっと
「こりゃキチガイだよ、ウチの男どもは!」となるのだろう。
また小夜子に関しては、兄妹ゲンカでの切り返しも小気味よい。
売れ残りのヒステリーと言われ、「売れ残りだけどヒステリーじゃないワ、ハイミスよ!」(第9話)
どれもが生活感をうまく表現する手段としての言葉遣い。
ドラマの世界観にすーっと引き込まれるのだ。
*おまけ・・・死語となったキーワード・メグのショートゼリフ(第9話)
「アタシ、モウレツに悔しい!」
「わざとよろめいちゃううから!」
→モウレツ(69年の小川ローサのCM「Oh!モウレツ」から流行語に)
→よろめく(当時、不倫や浮気をモチーフにした「よろめきドラマ」が大流行)
●当たり前の思いやり
スーパーで安く賢く買い物してご馳走まで作るなんて、ほめられることはあっても
否定されるなんて考えられない(第8話)。
現代に生きる視聴者としては、なんとも不思議なり。
でも続きをちゃんと見ていると、みんながそんなメグを認めなかったのは、
ばあやを気遣ってのことだった。ばあやが作れば地味な献立なのはわかってる。
それを承知でばあやの存在意義を守ろうとしたのだ。
そんな小夜子たちのやりとりが、ドラマの中であまりにもサラリと描かれていた。
現代なら感動の見せ場になっても良いシーン。
こういう「思いやり」というのは、当時は当然のことだったのかもしれない。
でも結局、メグの家庭に潤いをもたらす心づかいが、
清水家に「亡き母のやさしさ」を呼び戻したのだ。健気なメグも救われる・・・。
●ふくよかバディの入浴シーン
びっくりした! なんとばあや(浦辺粂子)の入浴シーンが出てきたのだ!
出演者の中で唯一、ふくよかなお胸の持ち主である。
メグも小夜子も、あまりに貧弱。ついでに言えば、「パパと呼ばないで」の園子(松尾嘉代)も
治子(富士真奈美)も和子(有吉ひとみ)も全員、可哀想なくらいペッタンコ。
こちらも唯一ふくよかなのは、おばさん(三崎千恵子)だけ。
そんなばあやのムッチリうなじと肩がまぶしい入浴シーン、サービスカット、なわけないか。
でもどことなく仕草が色っぽいのである・・・。
●これがホントのサービスカット、メグのパンチラ
ミニスカートで家事にいそしむメグ。案の定、かがんだときに下着が丸見え(第9話)。
下着といっても生々しいものではなく、パンツの上にはくレースの「タップパンツ」が丸見えなのだ。
最近痴漢の気配を感じていたメグは、ミニスカートが原因かもしれないと考える。
ばあやは「家事のときくらい長いスカートをおはじなさい」と忠告するが、
おばさん(杉葉子)は「美しいうちが花なんだ。ミニで通しなさい」と豪快。痴漢のことなど全然気にせず。
結局ジーンズをはき始めるメグ。視聴者の私としては見ていて全然違和感なかったが、
はいてる本人も文彦も、「ピンとこない」らしい。
また女性のパンタロンについて文彦は、「金魚鉢に袋をかぶせたみたい」と表現していた。
一体どういうイメージなのだろう?????
●幸せの中、影を落とす不穏な空気
男のデートを受け入れ、自分ひとりできっぱりけじめをつけると言い切ったメグ。
だが心配でたまらない三兄弟は、それぞれ独自にひっそりと、
デート場所の「よみうりランド」に出没する。なんと、メグのおばさんまでやってきた。
その様子に気づいたメグは、改めてみんなの暖かな愛情を確認する。
だが純のいない寂しさは増すばかり。そのとき純の写真立てが床に落ち、ガラスが割れた。