死んだ姉さんの忘れ形見・チー坊(杉田かおる)のパパを買って出た右京(石立鉄男)。
立派な父親になろうと奮闘するが、恋だってしたいのが本音。
恋に終止符を打って涙するのもつかの間、チー坊の成長にてこずるばかり・・・
●第6話「母親がやってきた!」あらすじ
脚本:窪田篤人 監督:千野皓司
右京の心とは裏腹に、とうとうユキ(田島令子)が米屋にまで乗り込んできた。
自分を「右京のフィアンセ」と言い、高圧的な態度で園子(松尾嘉代)や治子(富士真奈美)、
おばさん(三崎千恵子)の神経を逆なでする。
かくして右京の留守宅では、女4人の壮絶な火花が散っていた。
帰宅した右京は、ユキの傲慢ぶりに思わず悪態をついて追い出してしまう。
だがその夜、自ら終止符を打った恋に、右京は涙を流すのだった。
●第7話「性教育騒動!」あらすじ
脚本:向田邦子 監督:平山晃生
ユキへの気持ちを断ち切って間もなく、
右京はチー坊から「赤ちゃんはどこから生まれるの?」と聞かれてしまう。
どう答えていいかわからず、ただうろたえるだけだ。
チー坊への質問に誰がきちんと答えられるのか、おじさんやおばさん、治子、
幼稚園の先生(望月真理子)までを巻き込んで大騒動。
だがある日、ふとしたことから出産現場に立ち会うことになった右京は、
人間が生まれてくるという偉大さに心を大きく動かすのだった。
●ユキは本当にイヤな女?
どんどん積極的になるユキが、とうとう米屋の2階に押しかけてくる(第6話)。
ユキ・園子・治子・おばさんの間で巻き起こる火花合戦は必見中の必見!
それぞれの欲望が炸裂し、笑いと緊張の中でドラマが進行するのだ。
視聴者の私としては、お高くとまったユキのことがどうしても好きになれない。
だが冷静に考えれば、ユキって何も悪いことなんかしていないのだ。
「子供はちゃんとしつける」と胸を張って断言していて、むしろ立派。
でも、そこに愛情は感じられない。子育ての「スタイル」に酔いしれているだけ。
ユキが嫌な女に見えてしまうのはそんなところかもしれないが、
決して悪いコなんかじゃない。ただ突っ走っただけの女のコなんだろうな。
●下町・息づく江戸っ子言葉の軽妙さと暖かさ
いまのドラマは、ほとんどが標準語で演じられている。ときたま方言が出てくると
グッと表情豊かに感じてしまう。関西弁のドラマはたまにあるし、
2007年放送のTBSドラマ「歌姫」での土佐弁の掛け合いも暖かくて良かった。
「パパと呼ばないで」での方言は、江戸っ子言葉。
特におじさん(大坂志郎)や魚屋の金さん(花沢徳衛)が小気味いい。
「一億総イロキチゲーだ。人前でジンジロゲがどうの、オタマがどうのって」
みたいに、ぼやきの言葉にも笑いがある(第7話)。
これを今の役者さんがやってしっくり来る人って誰だろう?
●個性豊か、にもかかわらず目立ちすぎない器用な俳優陣
石立鉄男もそうだが、大坂志郎、三崎千恵子、他の俳優陣の器用さには舌を巻く。
全く自然で、かつ役どころの個性を存分に出している。
三崎千恵子のおばさんだって、「寅さん」シリーズのおばちゃんと
髪型も服装も人情かで泣き虫なところもそっくりなのに、
ちゃんと「米屋のおばさん」として人物が確立している。
ドラマを見ていて俳優の名前が頭に浮かぶのではなく、
役名で記憶に残るというのは、改めて凄いことなのだと思った。
●ちょっと気になる性教育本「なぜなのママ?」
第7話に出てくる性教育本「なぜなのママ?」。
これは幼児向けの性の疑問に答えた本だそうだが、ネットで検索してみたら
ドラマのものとは表紙が変わっていた。もう40年近く前のものだから、
内容も変わっているのかもしれない。
本を見て、おじさんが赤面しながら「ワレメちゃんなんて恥ずかしくて言えない」
と言っていたが、どんなキーワードが書かれているのか?
おじさんのセリフに、ドラマを見ている方も赤面してしまった。
*第5話までの脚本&監督を加筆し、更新しました。
立派な父親になろうと奮闘するが、恋だってしたいのが本音。
恋に終止符を打って涙するのもつかの間、チー坊の成長にてこずるばかり・・・
●第6話「母親がやってきた!」あらすじ
脚本:窪田篤人 監督:千野皓司
右京の心とは裏腹に、とうとうユキ(田島令子)が米屋にまで乗り込んできた。
自分を「右京のフィアンセ」と言い、高圧的な態度で園子(松尾嘉代)や治子(富士真奈美)、
おばさん(三崎千恵子)の神経を逆なでする。
かくして右京の留守宅では、女4人の壮絶な火花が散っていた。
帰宅した右京は、ユキの傲慢ぶりに思わず悪態をついて追い出してしまう。
だがその夜、自ら終止符を打った恋に、右京は涙を流すのだった。
●第7話「性教育騒動!」あらすじ
脚本:向田邦子 監督:平山晃生
ユキへの気持ちを断ち切って間もなく、
右京はチー坊から「赤ちゃんはどこから生まれるの?」と聞かれてしまう。
どう答えていいかわからず、ただうろたえるだけだ。
チー坊への質問に誰がきちんと答えられるのか、おじさんやおばさん、治子、
幼稚園の先生(望月真理子)までを巻き込んで大騒動。
だがある日、ふとしたことから出産現場に立ち会うことになった右京は、
人間が生まれてくるという偉大さに心を大きく動かすのだった。
●ユキは本当にイヤな女?
どんどん積極的になるユキが、とうとう米屋の2階に押しかけてくる(第6話)。
ユキ・園子・治子・おばさんの間で巻き起こる火花合戦は必見中の必見!
それぞれの欲望が炸裂し、笑いと緊張の中でドラマが進行するのだ。
視聴者の私としては、お高くとまったユキのことがどうしても好きになれない。
だが冷静に考えれば、ユキって何も悪いことなんかしていないのだ。
「子供はちゃんとしつける」と胸を張って断言していて、むしろ立派。
でも、そこに愛情は感じられない。子育ての「スタイル」に酔いしれているだけ。
ユキが嫌な女に見えてしまうのはそんなところかもしれないが、
決して悪いコなんかじゃない。ただ突っ走っただけの女のコなんだろうな。
●下町・息づく江戸っ子言葉の軽妙さと暖かさ
いまのドラマは、ほとんどが標準語で演じられている。ときたま方言が出てくると
グッと表情豊かに感じてしまう。関西弁のドラマはたまにあるし、
2007年放送のTBSドラマ「歌姫」での土佐弁の掛け合いも暖かくて良かった。
「パパと呼ばないで」での方言は、江戸っ子言葉。
特におじさん(大坂志郎)や魚屋の金さん(花沢徳衛)が小気味いい。
「一億総イロキチゲーだ。人前でジンジロゲがどうの、オタマがどうのって」
みたいに、ぼやきの言葉にも笑いがある(第7話)。
これを今の役者さんがやってしっくり来る人って誰だろう?
●個性豊か、にもかかわらず目立ちすぎない器用な俳優陣
石立鉄男もそうだが、大坂志郎、三崎千恵子、他の俳優陣の器用さには舌を巻く。
全く自然で、かつ役どころの個性を存分に出している。
三崎千恵子のおばさんだって、「寅さん」シリーズのおばちゃんと
髪型も服装も人情かで泣き虫なところもそっくりなのに、
ちゃんと「米屋のおばさん」として人物が確立している。
ドラマを見ていて俳優の名前が頭に浮かぶのではなく、
役名で記憶に残るというのは、改めて凄いことなのだと思った。
●ちょっと気になる性教育本「なぜなのママ?」
第7話に出てくる性教育本「なぜなのママ?」。
これは幼児向けの性の疑問に答えた本だそうだが、ネットで検索してみたら
ドラマのものとは表紙が変わっていた。もう40年近く前のものだから、
内容も変わっているのかもしれない。
本を見て、おじさんが赤面しながら「ワレメちゃんなんて恥ずかしくて言えない」
と言っていたが、どんなキーワードが書かれているのか?
おじさんのセリフに、ドラマを見ている方も赤面してしまった。
*第5話までの脚本&監督を加筆し、更新しました。