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刺激的安楽日々

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涙香・ポー・それから

2011年03月02日 | 青空文庫・電子書籍リーダー
●夢野久作
●読んだ場所・・・会社のデスクで
●電子書籍 ~iPod 豊平文庫

「書けない探偵小説」に続き、超短編第2弾。
これらの作品を読む時間なんて、サボるうちにも入らない。
コンビニに買い物行って戻ってくる方が時間かかりますね、ホント。



◆「涙香・ポー・それから」について◆
坂口安吾の自信たっぷり、意欲満々な探偵小説論に比べ、
夢野久作の控えめなこと。
控えめでやさしい語り口、実に微笑ましいくらいです。

夢野久作の初探偵小説体験は、黒岩涙香の「活地獄」(翻訳)。
そして中学時代に読んだポーの「黒猫」以来、
探偵小説愛好欲が急激に変調を来したとあります。
涙香ものでは物足りなくなった、そんな感じでしょう。
そしてふとした動機で宗教にこり始め、
その見たことも聞いたこともない怪奇な世界感に惹かれ、
その頃、探偵小説が次々に発表され、
触発されて自分も書くようになったと記してあります。
夢野久作の「異常心理&怪奇趣味」指向は、
少年時代からその片鱗があったようです。

私は「黒猫」を小学生のときに読みました。
恐くて投げ出したのを覚えています。
次に読む作品は、絶対「黒猫」!