「はるばる来たぜ函館」といふ歌詞で始まる歌は、北島三郎が唄ふ「函館の女」(星野哲郎作詞、島津伸男作編曲:1965年)である。
猫を探してはるばる函館まで来てしまつた。
一応、観光名所の五稜郭に行つてみたが、そこでも猫を探してしまつた(そこでは会へなかつたが)。
市内電車に乗り、青柳町停留所で降りた。そこから函館漁港を目指して歩いた。
ちなみに、函館漁港の最寄停留所は函館どつく前であり、青柳町停留所とは3キロ程度離れてゐる。
青柳町といふ町に、亀井勝一郎の文学碑がある。
その碑の近くの民家前に、猫の姿を見た。
「ニヤー」と声をかけたら「ニヤー」と返してきた。
撫でることができた。
(2008年7月、函館市青柳町、ニコンD80,タムロンAF28~80㎜F3.5~5.6,ISO800,プログラムオート)
←猫写真ブログ検索およびランキングサイトへの入口です。クリツクするとこのブログのランキングも上昇します。
明治・大正期に撮影された浅草の写真に、浅草寺の五重塔ではない塔が写つてゐるものがある。
その塔は、高さ52m、赤煉瓦造十階・上部二階は木造の「凌雲閣」といふ建物である。
「浅草十二階」とも呼ばれた凌雲閣は、日本で初めてエレベーターが設置された建造物でもある。
凌雲閣は1923年の関東大震災により八階で折れてしまひ、残つた部分は陸軍により爆破解体され、以後再建されなかつた。
跡地は現在、焼肉屋が建つてゐる。
浅草十二階跡地附近の路地裏を三毛猫が走る。
(2008年5月、台東区浅草、ニコンD80,タムロンAF28~80㎜F3.5~5.6,ISO400,プログラムオート)
(参考文献)
田中聡「名所探訪 地図から消えた東京遺産」(祥伝社黄金文庫:1999年)
当ブログ「谷中初夏の昼さがり3」(2008.6.22)の猫である。
近距離から望遠系ズームレンズを使用して、顔を大きく撮影してみた。
(2008年5月、台東区谷中、ニコンNewFM2,タムロン70~210㎜F4~5.6)