私の「舞踏会の手帖」30年間会わなかった知人の家のベルを押してみた。どのように変わったのか、を確かめてみた。

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突然に知人の自宅を訪問してみたい、と考えている方へ。

2017-09-22 20:23:14 | 思い出

【私の体験からの助言】
 永い間会っていない旧友の自宅を突然に訪れる、という特異な行動を続けてきた。その結果、どのような形で訪問したら相手に不自然とおもわれない再会ができる、という経験を得ることができた。こんな奇妙な体験をした人は少ないのではなかろうか。もし、貴方が私と同じように、30年以上も会っていない知人を訪問してみようと思い立ち、実行されるのであれば活用して頂きたい。私の助言が役に立つと確信している。
 さて、多くの人達は年齢を重ねると昔の出来事を振り返ることが多いらしい。特に、男性であれば定年となって職場を離れ、自由な時間ができると幼なじみの知人や同級生が現在どのような生活をしているかに関心を持つらしい。また、女性であっては、子供が成長して家庭から巣立ってしまい、世話をする家事が減るような時期に昔の知人を思い出すようである。初恋の人や片思いだった人のことなどである。
 男女を問わず、還暦を過ぎた頃には「昔に出会ったあの人はどうしてるかな」と頭の隅に浮かび、「生きている内に一度は再会してみたいな」と考えるらしい。しかし、それは単に郷愁により、ふと思い起こすだけであり、実際に実行することは稀であろう。ほとんどの人は、「その内に、何かの機会で出会うこともあるかもしれない」と期待することで終わるか、それとも「再会してみたところで、相手が喜んでくれるだろうか」と考え直してしまうのではなかろうか。そんな迷いがあって、行動に移すことまではしないのではなかろうか。しかし、実行してみると、予想とは違った展開になることが多いはず。私の体験を参考にしてぜひ実行してみて欲しい。
【訪問する日の天気と服装】
 訪問する日は、晴天の土日曜日の午後が一番最良である。雨の日に傘を差しながらベルを押すと、玄関先では傘から雨の雫が垂れ落ち、惨めな格好となるからである。また、「雨が降っているから、早く部屋の中に招き入れろ」という意思表示をしているように思われるかもしれない。雨に濡れている姿を見て、友人は何と判断するだろうか。雨の日は絶対に避けるべきである。
 これに反して、暖かく、天気の良い日であれば、「ちょっと寄ってみたので、玄関先での立ち話で結構ですよ」と言い逃れることができる。実際に玄関先での立ち話で終わった訪問もあるが、ほとんどは「せっかくお見えになったのだから、お茶でもどうですか」と部屋に上がることを促してくれた。訪問するのであれば、絶対に快晴の日である。
 服装は、当然のように軽装である。いかにも散歩のついでに寄ってみた、という雰囲気が出るからである。背広やネクタイなどをする必要はないし、また、改まった服装で訪れるなら、友人は「何か変だ」と構えてしまうであろう。ジャンバーにスニーカーで、小さなリュックサックを背負えば良いのである。
【訪問の意図を探られないために】
 昔は親友であった知人であっても、久しぶりに突然訪問するとなれば、何を目的にしてきたかと勘繰ることになる。20年、30年も出会っておらず、その間にどのような生活を続けてきたか、については知人は把握できていないからである。
 突然の訪問では、相手が想定する訪問目的は次の4つに限られるであろう。
 ① 借金の申し込み。
 ② 宗教の勧誘。
 ③ マルチ販売(ネズミ講)の勧誘。
 ④ 選挙の投票依頼。
 ネットで検索すると、「突然の友人からの電話で、会いたいと言われて会ったらマルチ販売であった」とか、「それほど親しくもなかった同級生が訪問してきて、宗教の入信を勧められた」などの被害の報告が数多く見つけることができる。それだけ突然の訪問者は下心があるため、突然の訪問では知人は警戒するはずである。
 そんな知人の不安や警戒を避けるためには、笑顔で対応することである。ドアーから顔を出した知人には、明るい声で「こんにちは」と話しかけることである。暗い顔をしていたり、切羽詰まったような顔つきをしていれば借金の申込みではないかと勘繰られる。明るく、軽い感じで声をかけるのが必要なのである。また、勧誘するのではないか、と勘繰られるのを予防するために、パンフレットなどの紙片は持たないことである。両手は空けておくことが肝心であろう。
【男女で訪問する】
 私が知人の自宅を訪問するときは、必ず妻を同行していた。私一人での訪問はすることがなかった。訪問されるのであれば、男女の組み合わせで出掛けることが必須の条件ではないかと思われる。連れて歩くのは妻でなくとも、娘であったり、愛人であっても良い。とにかく、男性と女性の二人連れである。その理由を考えてみた。
 ① 男一人だけの訪問。
 これは典型的な借金の申し込みのスタイルである。サラ金などへの返済ができず、家族に黙って一人だけで訪問してきた、と勘繰られるであろう。また、女一人だけの場合も同じである。女一人で男性の知人の自宅を訪問する、というのは更に悪いパターンである。昔の出来事などを思い出し、その清算のために訪れたと想像されるかもしれない。何れにせよ、一人だけの訪問は避けるべきである。
 ② 男二人の訪問。
 これは過去にあった何かのトラブルの解消のために訪問した、と勘繰られるであろう。特に、休日に背広を来た男二人での訪問は借金の返済請求か、交通事故の後遺症による損害賠償の請求とかを連想させるであろう。
 ③ 女二人の訪問。
 これは典型的な宗教の勧誘のパターンである。ある新興宗教の勧誘では、女二人のペアで巡回している。昔は仲の良かった知人といっても、その後に新興宗教に嵌まり、知人を入信させよう、と勘繰られることは間違いないはず。
【訪問する言い訳】
 突然の訪問では、知人はその目的が何であるかを勘繰るであろう。そのために、私は、「近くに親戚の自宅があり、そこを訪問したついでに近くに住む貴方を久しぶりに尋ねてみた。懐かしくなって尋ねてみた」と言い訳していた。この言い訳はどの知人にも使ってみたが、ほぼ全ての知人では疑われることもなかった。意外にも、このような単純な方便であっても、知人達は信用してくれた。また、これ以外に便利な言い訳はないと思われる。
【お土産】
 突然の訪問では、土産は一切持参しなかった。前記したように、「近くに来たついでに、貴方の自宅が近所にあることが判ったのついでに寄ってみました」という言い訳をするのであるから、土産を渡すのはおかしなことである。手ぶらで訪問し、何気なくベルを押しました、という雰囲気を出すことが大切なのである。手土産などを持参したなら、借金の申し込みではないか、と勘繰られるのが普通であろう。


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