私の「舞踏会の手帖」30年間会わなかった知人の家のベルを押してみた。どのように変わったのか、を確かめてみた。

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若い人達への将来への助言。

2017-09-18 20:21:06 | 思い出

 2、30年出会わなかった知人の自宅を突然に訪問し、その後の状況を観察する、という体験は面白いものであった。昔の姿と現在の姿を比較し、知人がどのように変わっていったかを考えるのは、映画や小説からでは味わうことのできないものであるからです。現在、20歳代、30歳代の若い人達であって、老後となった70歳の頃に久しく出会ったことの無い知人を尋ねてみよう、という計画をお持ちの方に、これからしておかなければならない準備を教授します。
【データーは電子機器に保存しない】
 現在では、知人の住所をパソコンやスマートフォンに記憶させておくこと多いが、このような保存は絶対にしない。パソコンに住所ソフトをインストールすると更新などの管理が簡単であり、検索するのも簡単である。しかし、ハードディスクがクラッシュすれば一瞬の内に全てのデーターは消滅し、再現することは不可能である。スマートフォンでは、そのスマートフォンそのものを紛失することが良くある。いくらこまめにデーターを管理していてもクラッシュしたり紛失した時点でお終いである。
 USBメモリーに記憶させておく人もいるが、USBメモリーは電荷によりデーターを保存しているため経年変化により電荷が無くなれば消滅する。CD-ROM、DVD-ROMにデーターを保存することもできるが、こちらの方は2、3年で消滅することが多い。また、クラウドに保存する方法もあるが、無料のクラウドであれば、半年や1年程度の間アクセスしないと自動的に消去されてします。
 一番良好な保存方法は「紙」と「ペン」である。アナログ的な保存方法であるが、紙を焼失しない限り半永久的に保存することができる。現に、和紙と墨で書かれた日記などは千年以上経っても変色せずに保存されているのである。
 ただ、紛失を防止するのと保存場所に注意する必要がある。燃えやすいような場所は避け、乾燥した場所を選ぶ必要がある。
【日記やメモは必ず残す】
 日記を毎日つけている人は多いらしい。日記の中に知人の住所や思い出を記録しておけば後日になって記憶を呼び戻し易い。その他にも、手帖などにメモで残すこともでき、これらは振り返ってみるときに便利である。私は、高校生時代の手帖から50年前に旅先でであっった人の住所を見つけ、手紙を出したことがある。旅先でお世話になった人へのお礼であった。その当人は既に亡くなられていたが、その人の息子さんからは丁寧な礼状を頂戴している。
 そして、日記やメモには、知人の特徴や出会ったときの印象などを詳しく記載しておくと便利である。30年後に人物像と比較する際の資料になるからである。ちょっとした印象であっても、メモしておくと役に立つはずである。昔の恋人であっては、第三者に読まれては困ることもある。そんな場合は多少の工夫をして、夫や妻に読まれても大丈夫なように処理しておく必要がある。例えば、女性名を男性名のように改ざんしたり、電話番号などは一定の法則により変えてしまうことである。
 また、知人の消息を知るために有効なものは年賀状や手紙である。年賀状には必ず住所が記載されているので、例え転居したとしても、一つの手掛かりになる。私は過去40年間の年賀状は全て保存していた。これから知人の住所を捜し当てることが多かった。
【時々、噂話を聞いておく】
 昔の知人であるが、今は疎遠となってしまっても、知人の知人が消息を把握していることも多い。同窓会や旧友の会合には積極的に出席し、会場で知人にその人の現在の状況をそれとなく尋ねてみるのも大切である。女性同士はグループで付き合っていることが多いようで、学生時代の女性の同級生の消息に詳しいことが多い。学生時代の恋人の消息を探り出すとすれば、同窓会に出席して恋人の女友達から聞き出すのが早いであろう。聞き出した消息や現在の住所などはメモをしておく必要がある。
【住所録、名簿は捨てない】
 同窓生の消息を知るには学校が発行した同窓会名簿が一番である。しかし、昨今は個人情報保護というややこしい法律があるため、同窓会名簿そのものが発行されることが少なくなっているらしい。このため、古い名簿であっても捨てずに保存しておく必要がある。例え、転居で住所が変わったとしても、旧住所を尋ねて聞き込みすることもできる。また、同じ名簿に掲載されている同級生から聞き出すこともできる。いずれにせよ、名簿は旧友や知人を捜し出すための一番の情報源であり、廃棄することは避けるべきであろう。
【現在の住所を探す方法】
 さて、20年後、30年後になって久しく出会わなかった知人を尋ねることになった場合、現在の住所をどのようにして調べることができるだろうか。上場企業の役員になったり、芸能人になったのであれば簡単に調べることができる。上場企業であれば、有価証券報告書などに役員名が記載されているからであり、芸能人であれば専属の芸能事務所があって、接触するのは簡単なためである。しかし、無名の人達を探すとなると障害が多くなる。電話帳にも掲載されていることは稀である。特に、女性では結婚して姓名が変わると探すのは困難である。
 インターネットで検索し、運が良ければ該当者にヒットすることもある。フェイスブックとかツイッターなどのSNS(ソーシャルネットワークサービス)に登録してあるのならいとも簡単に見つけることができる。電話帳に登録されず、SNSにも参加していないとなれば現住所を見つけるのは困難である。ある方法であれば検出することができるが、この方法は教えない。多少の金がかかっても昔の知人を探し出したい、というのであれば私立探偵に依頼することも選択肢になる。しかし、私立探偵、興信所といった業界は怪しいものであり、依頼しても本当に捜し出してくれるか疑問である。最終的には自分の努力で時間をかけて捜し出すのが一番であろう。
 手元に保存した日記、メモ、年賀状などから推測し、あちこちと探り出し、現在の住所を見つけることができたら幸運である。20年後、30年後にその幸運を引き当てて、知人や恋人だった人の自宅を尋ねてみて下さい。

 


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