私の「舞踏会の手帖」30年間会わなかった知人の家のベルを押してみた。どのように変わったのか、を確かめてみた。

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「私の舞踏会の手帖」は健康のための散歩から始まった。

2017-11-11 15:44:45 | 思い出

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老後の健康は散歩から。

 平成22年、私は60歳となった。還暦になったことで健康診断を受けたところ、医者から、
 「老後になって体調を崩すから、今の内から健康管理のために何か運動をした方が身体に良いのでは。」
 とアドバイスを受けた。
 振り返ってみると私の30代、40代は働きづめであり、特にこれといった運動はしてこなかった。いまさらゴルフやテニスなどの趣味に取り組む気はないし、そんなスポーツに金をかけるだけの余裕もない。そこで、医者に、
 「あまり金をかけずに身体に良い運動にはどんなものが有りますか?」
 と、質問してみた。すると、医者は、
 「散歩なら気軽にできるし、何時でもできるからいいじゃないかな。但し、一日一万歩以上の歩行で、早足でなければ効果はないよ。」
 と説明してくれた。「散歩」なら運動靴だけが消耗品で、特に経済的な負担はかからない。雨が降らなければどこにでも出かけることができ、高齢者となった私にとって最適の運動である。早速、健康診断が終わった翌週から散歩を始めることになった。
 最初は簡単に考えていたのだが、散歩で一万歩を歩くことが結構難しいことが判ってきた。一万歩の目標を達成するためには、少なくとも1時間半の時間がかかる。還暦後も自分の仕事があり、日中は何かと雑用があるため1時間半もの時間を割くことでき難い。仕事が忙しくて外出できないと、一日に数千歩も歩かないこともあった。このため、土日曜に集中して歩くことにした。休日であれば2、3時間もの時間はとれ、一日に一万歩以上を歩き通すことができる。
 次に問題となったのは、散歩するコースの設定であった。最初は自宅の周囲の地図を参考にし、おおよそ一万歩の歩行が達成できる距離の道順を決め、休日の午後などにコースに沿って歩くことにした。この方法であれば、計算通りに一万歩以上の歩行が達成でき、道草をしなければいい運動になった。しかし、決められたコースを歩くのは退屈なことに気がついた。コースにある家並みはいつも同じであり、風景が変わらないため新鮮味が無くなる。2、3ヵ月も続けると、外出しても刺激が無くなり、散歩がおっくうとなる結果になった。
 休日に必ず散歩するには、何か目的意識がなければならないことに気が付き、イベントを目的地とすることにした。都内のどこかの繁華街では、休日には必ずと言っていいほどイベントが開催されている。ネットにはイベントを紹介するホームページがあり、ここで目的地を検索することができる。休日の朝、銀座、渋谷、池袋、上野などで開催されるイベントを検索し、そこに出掛けることにした。この方法の散歩では毎回刺激があり、社会の変化も吸収できて楽しいものであった。しかし、このような散歩を数カ月も続けると問題が出てきた。まず、イベントのある地域には人出が多く、継続して歩きつづけるという運動には向かないことであった。次に、イベントが開催されるような繁華街は物価が高く、喫茶店で休憩したり、食事したりすると支払いが高額なってしまう。これでは金をかけずに運動する、という趣旨とは相反してしまう。
 散歩をする度に変化があって刺激があり、しかも、金をかけない目的地を模索していた。そんなとき、ふと、
 「しばらくの間、会ったことの無い知人や旧友の自宅を訪問してみたらどうだろうか。一時は頻繁に出会っていたのだが、卒業したり業界から離れたために疎遠となり、別れてから20年や30年も経過したような知人達を尋ねてみたら面白いのではないか。」
 と思いついた。高校や大学の同級生、以前に勤めていた会社の同僚、何かのキッカケで知り会った人達などである。そのような知人達は、首都圏だけでも数十人はいる。一都三県に広く散らばっている知人達の自宅を散歩の目標にすれば良いのである。
 ただ、予め電話などで訪問することを予告してから自宅を訪れるのであっては面白くない。予告した訪問であっては相手は身構えるであろうし、訪問を拒否するかもしれない。突然に訪れたならば、知人達の普段の生活をそのまま観察することができる。どんな姿でドアーから顔を出すのか楽しみでもある。
 このような経過から、62歳になった私は、久しく会っていない知人達の自宅を予告なしに訪れることにした。


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