日にち薬

瀬戸内寂聴さんの言葉をタイトルにいただきました。
以前は「デルタ」をメインテーマに。今後は・・?

父のアンプ

2010-11-29 01:09:16 | Oh!ディオ


この古そうなアンプは、父が若い時に購入したアンプ。

LAXMANの「SQ-38FD」という製品。


当時はかなり高級な部類に入る製品だったようで、父はよくこのSQ-38(えすきゅーさんぱち)を自慢していたものだ。

冬の農業が休みの時に炭鉱でバイトしたお金で買ったらしい。




実家に放置状態になっていたのをようやく持ちかえってきたので、さっそく通電して鳴らしてみると、






鳴らない…。






10年以上ほっといたからなあ・・・。


オーバーホールが必要なんだな・・・・。




ネットで調べた限りは、どこかに頼めば10万円以上はかかるということが分かった。

古いし、しょうがない。

自分でやって費用を抑えたいけど、電機系の知識は皆無だし、テスターも持っていない状態で自分でやるということは相当リスクもあるだろうな・・・。



今のところは、オーバーホールする気満々。
あとは金額の問題。

とりあえず、見積もり依頼しました。返答待ちです。






実家からはアンプと一緒に、レコードプレーヤー(!)も持ってきた。


今の若い子はレコードを見たこともないんじゃないかな?

自分だって20年以上触っていない気がするな・・・。






プレーヤーはDENON(いまはデノンだけど、当時はデンオンと読んでいた)のDP-3000という製品。
当時はめずらしいダイレクトドライブという、モーターが直接ターンテーブルを回す構造だった、らしい・・・。

DP-3000はターンテーブルだけで、そのほかの製品も一つ一つ組み合わせていくのが、レコードプレーヤーというものだったようだ。

台とアームの型番はわからない。
けど、アームについているカートリッジはわかる。
SHURE V15 TYPE 3という製品だった。


このカートリッジはもう、レコード針の世界では定番中の定番。


こうやって考えてみると、中学生が音楽に初めて触れる環境としては、かなり贅沢だったろう。

スピーカーは、ビクターのSX-3。

当時ですら、購入後10年以上経っていたが、へたなコンポよりもはるかにいい音を出していたに違いないのだから。





その後、高校生の時に自分で買ったカートリッジが、V15の系列であるMe95EDという製品。高かったんだよなー。高校生のガキンチョでよくお金あったなあ、と今更ながら思う。



この自分で買ったカートリッジ、残念ながら、針が死亡している。
そして、この針が製造中止のため、もう新規で手に入らない。

V15は、この10年の放置期間の間に紛失していた。もったいない。。。。


新しいカートリッジを買う気は全くなく、この製造中止の針を何とかして手に入れようと思う。ヤフオクですら出品されていなかったが、気長に待ちましょー。





さて、アナログレコードを鳴らすというなら、レコードが必要。
実家に保管してあった親父のLPはベンチャーズがメイン。ジャズも多い。

日本物はすべて演歌だった。フォークが流行っていたはずなのに・・・。


まあ、ジャズでもかけてみたいと今は思っている。




SQ-38FDは、自分が生まれた年に発売され、その翌年に親父が購入したようだ。
ほとんど自分と同じ年齢の製品。DP3000は1974年発売らしい。



だから、というわけではないけど、

自分が小学校高学年から中学生なりたての、初めて音楽に興味を持ちだしたときに、自分の希望を満たしてくれていた製品たちなのだ。

中学生や高校生時代に聞いた音楽って本当に一生もの。今でも当時のLPの音楽はほぼ完全に歌えるだろう。めちゃくちゃ聞きこんでいたからな・・・。

そういう意味で親父の思い出というより、自分の思い出のほうが大きいし、強い製品たち。



AVアンプ+PS3という、それなりに新しいオーディオシステムを持っているけど、この古い製品と共存させていきたいなあ、と今は思っている。



これで、ランチアに乗っていたらかっこいいのになあ・・・。
古い物好き、ということで・・・・。



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