take your own way...

気の向くまま、心の感じるままに・・・

Kazの旅日記・オーストラリア NT(ノーザンテリトリー)・キャンピングカー編⑧

2011年05月31日 | kazの旅日記・オーストラリア
02may'11

今日は良く走った・・・1日で1300kmの走行だ。 
マタランカを出発したのが早朝6時で、まず目指したのは
テナントクリーク。およそ500kmの距離だから午前11時頃には
着く予定という計算通り、順調に走行。

そして、そこからおよそ100km南の位置にDevils Marbles
(デビルズマーブル)がある。



ここはノーザンテリトリーによりしっかりと保護されている区域だ。
先住民族・アボリジニにとって、やはり重要で神聖な場所とされており、
部族の1つKaytetyeによれば、デビルズマーブルは「虹色の大蛇の卵」と
信じられている。





この奇岩群が出来上がった背景を知るには、1億7千万年前まで
時をさかのぼると言うから、気が遠くなるような時間を経ている
という事が分かる。



しかし、何故このような奇岩がこのエリアにだけ転がっているのか・・・。
ひとつひとつがとても大きく、しかも手で押せば転がって行きそうな
ちょっとした傾斜の上に丸い岩が乗っているから不思議だ。



上と下の写真を見比べれば岩の大きさを感じ取れるだろう。



僕ら人間の想像を遥かに超えたところで自然の営みが少しずつ、
そして確実にくり返されてきた証しだろうか。
または本当に虹色の大蛇の卵・・・なのかもしれない。



暑い中をゆっくり1時間ほど散策して、お約束通り岩を押してみたり、寄りかかってみたりしたあと車へ戻り、
気分転換も出来た所で南に向けて再度出発!

ここからの道のりが結構長かった。
マタランカを出発してから既に7時間以上が経過している。
走っても走っても先に進んでいる感じがしない。

スチュアートハイウェイは制限速度が場所により異なるが最高で130km
片道一車線のしかも決して良いとは言えな道路コンディションのなか
カンガルーの死骸をよけながらの運転がしばらく続く。

途中、ロードハウスで給油ついでに休憩する。
眠気を吹っ飛ばすために音楽のボリュームを上げ、歌を歌い、窓を全開にして
空気を入れ替える。
お尻の位置を変えたり、膝を立てたり、時折奇声をあげてみたりしながら
ひたすら南を目指す。



そんなことを繰り返しながらようやくアリススプリングスに到着したのが
午後5時半頃だった。

全ては予定通り。

そして、町に到着してやる事と言えば、そう・・・買い出しだ。
コールズ(スーパーマーケット)へ直行して、不足している分を
買い足す。次は燃料の補給。
最後に空腹を満たすために、食事を済ませた。

今日の目的地は、ここアリススプリングスだが、何となくキャラバンパークに
チェックインする気になれない。
何故だ?と考える間もなく車に乗り込み、エンジンをかけ、ハンドルを握り、
更に南に向けて走り出していた。  疲れているはずなのに・・・。



結局アリススプリングスを後にしてから更に220km走って、さすがに今日はここまで!

マジ疲れた・・・。これ以上は走れない。
腰は痛いし、首も痛いし、腹は減るし、喉は渇く・・・ま でもいいか。

さて、今日の寝床はというとキャラバンパークではない。
ハイウェイから少し逸れたところに時折見かける無料のキャンプ場だ。
他には車が一台もいない、電気もない。真っ暗だ。
おそらくこの周辺には誰もいない・・・僕一人だけだろう。

こんな時はじっくり自分と語ろうか。
これからの自分のために、そして周りにいてくれる人たちのために
僕には何が出来るだろうかという事を・・・。

そして相変わらず満天の星空だ。

ここへきてスケジュール的に多少の余裕が出てきたから、他にも面白そうな
所が無いかさがしてみよう。

そして明日をワクワクした気持ちで迎えよう。

おやすみ!

5日目終了・・・。
本日の走行距離:1300km
総走行距離:2150km

次回に続く・・・。

Kazの旅日記・オーストラリア NT(ノーザンテリトリー)・キャンピングカー編⑦

2011年05月30日 | kazの旅日記・オーストラリア

午後一時にキャサリン渓谷でのクルーズが終了してからは、
一度キャサリンの町へ出て買い出しをする。
そう言えば、今回の旅ではまだちゃんとした買い出しを
してなかった。



ウールワース(スーパーマーケット)へ駆け込み、さて、
何を買うかな~と物色するのがこれまた楽しい。



日本のスーパーとは違って、規模も大きいし、何でもあるから
見ているだけでも結構楽しめる。

食料品や飲み物、スナック菓子やちょっとした日用品を買い出し
して、次の目的地・マタランカに向けて走り出す。

キャサリンからおよそ100kmだから一時間で到着する予定だ。

ここは・・・以前この辺を旅した時に、実は一番思い出に
残っていた場所だった。

Mataranka Hot Springsといって、温泉が湧いている。
これがたまらなくいい!



水温はおよそ34度。日本のそれとはまったく感じは
異なるが、日中30度を超える気温で汗だくになり、熱くなった
身体には丁度いいかもしれない。



それと特筆すべきは、水の透明度の高さ。
滾々と湧き出る泉があるという印象で、ブルーというか
エメラルドグリーンというか、なにしろ目を奪われるほどに
美しい。



今回は、マタランカのちょっと手前にあるBitter Springsという
場所を発見したので、早速行ってみた。





駐車場に車を停めて林の中を数分歩く。と 突然に視界が開けて
そこに泉が湧いている  そんな感じである。

日本のガイドブックでは見かけた事がない・・・しかし
ここも素晴らしい場所だ。



マタランカのホットスプリングスより更に野趣にあふれ
オアシスという言葉がよく似合う。

人間の手が加えられているのは最小限に抑えられていて、殆ど
自然そのままの泉という感じ。しかも温泉。
しかも、この美しさだ。

たまらない。

知名度ならマタランカ、手つかずの良さならビターと
言ったところだろうか。

いずれにしても、なんとヒーリング効果の高い場所
なんだろうかと感じる。

思うとはちょっと違う・・・「感じる」だ。
この泉に浸かり、目をつぶり大きく深呼吸する・・・
エネルギーが細胞の一つ一つまで行きわたり、
それが覚醒していく。

だから今、心身ともにとても満たされている。

充実した一日だった。

そして今日も満天の星を眺めながら、日記をつづっている。

明日は、おそらく長い距離を走る事になる。
目標は1000km・・・できればアリススプリングスまで
行ってしまいたい。

様子をみながら行けるところまで・・・。

ワクワクしながらの4日目終了・・・。
本日の走行距離:150km
総走行距離:800km

次回に続く・・・。

Kazの旅日記・オーストラリア NT(ノーザンテリトリー)・キャンピングカー編⑥

2011年05月27日 | kazの旅日記・オーストラリア
01may'11

今朝は睡眠時間充分で7時半に起床。
目が覚めて車の外に出てみると昨晩見たワラービが
あちらこちらに出没している・・・。
朝からいい気分だ。

シャワーを浴び、簡単な朝食を済ませ、準備を整える。
キャサリン渓谷のクルーズに参加するため,8時半には
身支度を済ませ集合場所へ向けて出発した。



そしてワクワクするようなクルーズが始まった・・。
ここキャサリン渓谷は全部で十三の渓谷まであり、そのスケールは
やはりデカイ。

そんな中で我々が気軽に参加できるのが、以下に挙げた二つのコースだ。
以前に参加した時は二の渓谷まで行く2時間のコースだったが、今回は
もう少し長い、三の渓谷まで行く4時間のクルーズに参加した。



日本人は僕だけだ。
これ程素晴らしい所なのに、日本人には全く会わない・・・
知らないのか、遠すぎるのか・・・。
オーストラリアの魅力は海だけではないと考える僕にとっては
非常に残念なことだ。



ここの美しさは何とも言えない。壮大さと美しさを併せ持っている。
一の渓谷が終るところで一度下船して、二の渓谷の始まりまで
少し歩く。そして二の渓谷が終わるところでまた下船して三の渓谷が
始まるところまで少し歩く、そんな感じでこのツアーは続いて行く。



ボートに乗っているだけではなく、歩きながら楽しめるのもなかなかいい。
見ているだけという感覚から、その世界に一歩踏み込んで、より近いところで
感じる事が出来るからだ。





今回はクルーズの終了間際、折り返してから戻る途中に
天然のプールでひと泳ぎ。2時間コースでは味わえなかった快感だ。
ここがたまらなくいい。 正にツボにはまる場所だった。





僕の場合は、最近のマイブームで自然の環境で泳げる所が
あるかどうかが旅をする時の一つのポイントになっている。
渓流や渓谷、滝があって、その滝壺で泳げるなんていうのは
最高のシチュエーションだ。

今回のクルーズは、間違いなく前回以上に楽しむ事が出来た。



景観もさることながら、汗をかいて熱くなった体を滝で洗い流して。
クールダウン。これが印象深かったな。

朝から十分にクルーズを楽しんでボートから降りたのが
午後一時ころだった。

まだ半日あると思うと、うれしくてたまらない。

そして次回に続く・・・。

Kazの旅日記・オーストラリア NT(ノーザンテリトリー)・キャンピングカー編⑤

2011年05月24日 | kazの旅日記・オーストラリア
30apr'11

さてさて前回の続きで、時計の針はまだ午前9時をまわった
ばかり

Yellow Waterでのクルーズを十分に楽しんだあとは、
少し道を戻る感じでNourlangieのロックアートを見るべく
車を走らせた。

ここはアボリジニによる壁画が残された場所。



今から50,000年(諸説ある)も前からこの地に住むと
されている先住民族である彼らは、もともと文字という
文化を持たずに、言葉(物語を伝えること)と絵(壁画など)
として残すことでその歴史・文化を伝えてきた。



遥か昔に描かれた壁画は時間を超えて僕たちに何を語っているんだろうか。
意味は良く分からなかったけど、なんだか感じる物はある・・・。



そして、つぎはMagukへ車を走らせた。
ここは途中から4WD車両でなければいけない場所という事もあって、
とても楽しみにしていた場所。・・・ところが・・・なんと・・・
道がクローズされていて・・・行けなかった・・・。

こればかりは仕方がない・・気持ちを持ち直して、今日の宿泊予定地へ
Gunlon gorgeへ向かう事にした。

ここは今回の旅で、どうしても見ておきたかった場所のひとつ・・・
ところが・・・なんと・・・ここも道がクローズされていて
その場所を見る事さえ出来なかった。
残念だ。



今年の雨季に降った雨は想像以降に凄かったという事を
こんな形で思い知らせれるとは。

自然相手の旅だから、仕方ないと言えばそれまでなんだが・・・
なかなか諦めきれず、悔しくてclosedの表示を写真に撮ったり
なんかして、。

さて、これからどうするか・・・

カカドゥを後にする事にした・・そして向かうはキャサリン。

ここも以前来た時に、その渓谷美に心を奪われた場所だから
とても楽しみだ。
もう気持ちは切り替っている。これから楽しめる事を考えて
ワクワクしなきゃね。



そんなわけで今日の走行距離は400km。
Nitmiluk国立公園内にあるキャサリン渓谷のセンターにほど近い
キャラバンパークで今夜は泊る事にする。そして明朝は9時から渓谷を
楽しむためのクルーズに参加だ。

これはボートに乗るだけではなく、途中歩いたり、泳いだりできる
時間が持てるツアーだ。時間は4時間。
結構充実した時間になりそうだ。

と 日記を書いている僕の横に、いつの間にか野生のワラビーが
ちょこんと座ってる。
この距離感は正しいのか? それはそれでまあいい。。

そろそろ飯にするか。

明日はゆっくりだ。これから本でも読んで明日以降の
予定をじっくりと考える事にする。

3日目終了・・・。
本日の走行距離:400km
総走行距離:650km

次回に続く・・・。

Kazの旅日記・オーストラリア NT(ノーザンテリトリー)・キャンピングカー編④

2011年05月23日 | kazの旅日記・オーストラリア

30apr'11

小さな子供が遠足の前や修学旅行の時になかなか眠れない
のと同じように、ワクワク状態の続いている僕もまた寝付け
ないまま3時間おきくらいに目が覚めてしまう。
そして目覚ましの必要もなく5時には起床していた。

まわりは当然まっ暗闇・・・それでも空を見上げてみると
就寝前に見た星空はまだそこにあった。

少しだけいい気分に浸った後は、すぐに行動!
5時半には車を出し、6時45分発のリバークルーズに乗船するため
yellow waterを目指して出発。



時間にしてJabiruからYellow Waterまでは40分。
今回はカーナビを使っているから、道を間違える心配もなく、
あっという間に到着した。

早速レセプションへ行きチケットを購入。
疎らだった人影も徐々に増え、僕がチケットを購入して
しばらくする間に40名ほどの参加者が集まっていた。

朝一番のクルーズがお勧めだという事を知っている人たちだ。
6時半になるとレセプションからボートランプまで車で移動。
乗船する頃になると、少しずつご来光が見えてくる。

何とも言えず神聖な気分になれた気がしたな。
早起きは三文の徳とはよく言ったものだ。

乗船して陣取った場所は一番前の左端。
なかなか良いポジションを確保する事にまずは成功。



太陽が顔を出す。辺りが明るくなってくるタイミングでボートが
ゆっくり走りだし、まずはすぐに体長4mほどのクロコダイルが現れ
悠然とした姿で泳いでいく。





次々と目に飛び込んでくる野生を感じながらシャッターを切り続ける。





そして静寂の中、大湿原での2時間ほどのクルーズはあっという間に終わり
幸せな気分になりながら船から降りた。





朝一番のクルーズだけは朝食が含まれていて、下船した後は
レセプション横に隣接されてるレストランでビュッフェを存分に
味わう事が出来る。
フルーツ、ヨーグルト、パンにサラダ。
りんごジュースにソーセージにベーコン・・・
朝食のフルコース。

ここまで終わって時計を見るとまだ朝の9時。
楽しい一日はまだまだこれから続くという感じだ。

次回に続く・・・。