台湾で台客が頑張るblog

台北在住です。
主に台湾での生活情報や雑記を書いてます。

台湾初の女性大統領誕生。民進党の圧勝

2016-01-16 21:00:27 | ニュース

夜21時時点で、

民進党683万票

国民党377万票

親民党156万票

 

という結果で、所謂「緑色」の圧勝。

元々「棚ぼた」と言われるレベルで国民党がやらかした上での勝利だったんだが、まあこれでも377万票集まるのが、

台湾(特に北部)における国民党の支持の根強さ。なんとも恐ろしい政党である。

 

これで蔡英文が総統となるわけだが、明日以降の中国共産党の発言には要注目。


台湾総統選挙関連ニュースについて(すげー長文)

2016-01-14 01:32:35 | ニュース

国民党の幹部が

蔡英文は、”中華民国”という言葉さえ口に出したのを見た事が無い。しかも、”中華民国政権は流亡の政権だ”とか言ってる。しかも二つの中国論まで持ち出して、彼女は一体どこの国の総統になりたいんだ?

と激怒。

”この国は・・・”とかいう表現は使っても中華民国って言葉を使わないことに腹を立ててるとかどうとか。

というニュースを見た。

こういうニュース見てると、なんというか「ああ、人が永遠に分かり合えない事って有りえるんだな・・・・」と感じる。

まあ、事実として蔡英文は「中華民国」という国を認めていないんだろうけど、この事と台湾人が「中国人」である事ってのは別問題なのが

台湾問題の面倒で分かりにくいところ。

そもそも、台湾の人たちが使う「中国人」っていう言葉と日本人が使う中国人って言葉の意味が違う。

台湾で中国人ってのは「中華」の人間って意味が含まれることも有る。従って、台湾では基本的に中国のことを「大陸」って言う。

(勿論、”自分達こそが本当の中国政府で、大陸の連中は違う”っていう意味での「大陸」も有る

これだけでも十分ややこしい事がお分かりいただけるだろう。

 

 

で、蔡英文にとってはどうか。

「自分達は中華民族ではあるが、国民党政権下で作られた中華民国とかいう国の人間ではない」ってところかな?

まあ多分これが一般的な独立派の思考だと思う。



さて、次に国民党の考え方を見てみよう。

国民党の理念だけを見れば以前の中国に対する未練を捨て切れない哀れな連中という事が分かる

ただ、実際に「中華民国主導で統一を果たして再び中国をわが手に」なんて考えてるアホが居ないのは当然

しかし国民党の抱える問題っていうのは、中華民国という看板をはずしてしまった瞬間、様々なものを主張する権利・正当性が失われてしまうという事。

なので、表面上とはいえ統一は諦めない。諦めた瞬間色々なモノを失うことになる(理論上は)からだ。

従って、彼らは死んでも「台湾」を認めない。あくまでも「我々は中華民国で、そして我々は台湾人だ」って言うのが関の山。つーか実際に言ってる。

 

こんな連中が会話してもそりゃー理解し合えない。

 

ちなみに、本省人とか外省人とかは今あんまり関係ない

「おとんが外省人だから、その影響を受けて・・・」って意味での影響はあるけど、もうかなりの割合でごっちゃになってるので、超過激な独立派以外は使ってない。

つーか、日本ではよく台湾について誤解されてるんだけどそれは多分「金美齢」さんの影響だろう。

個人的な意見だが、彼女はあくまでも台湾の「極右」であって、台湾国民の意見を代弁しているわけじゃない。そもそも、日本人が「独立したいわー」って話を台湾人から聞いたりするのは、そりゃーその台湾人がバリバリの独立派であるからなので、それが大多数の意見か?つーとそんなわけない。

だって、そもそも台湾人の殆どが独立したがっているなら、馬英九が選挙で二回も勝てるわけなかった。

つまりはそーいうこと。

これも個人的な意見だが「台湾観」で”あー、合ってるわ”って思ったのは「宮家邦彦」さんの考え方。俺の考えてるのとだいたい同じだった。

逆に”ないわー”って思うのは誰とはいわんが「台湾人はみんな日本人に感謝してる」ってひたすら強調する人間。

そんな単純じゃないです。頭おめでたすぎです

 

ただ、今若者達の間で独立の気運が高まっているのは事実。

次の記事では前回紹介した「時代力量」が掲げてる目標を紹介する。覚えてたら。

 


台湾総統選挙に関する裏話

2016-01-13 00:19:49 | ニュース

選挙は1/16日。

今回は「余裕で民進党の勝利」という事が強調されてるんだけど、まあ多分そうなる。

今回ちょっと面白いのは「時代力量」という政党が急激に支持を集めていること。この政党は

去年の学生運動の中心人物が組織したと言われていて、支持者も勿論若者。

「台灣 時代力量」のストーリーの画像(風傳媒)

この人達なんだけども、今台湾では「次の第三勢力になるのでは」とまで言われている。

(まあ、報道では”日本の毎日新聞もこういってるよ?”って書いてるんだけども)

で、彼らのバックは民進党じゃないの?ってお話。国民党や民進党既存の政党を嫌う若者の受け皿として

あえて第3勢力つくらせたんじゃね?ってこと。

一応表面上は野党同士の選挙協力って形なんだけど、うーん、まあ繋がってるんだろうな。まあ、別に悪いとはいわんが。

台北市長も応援してるようなので、今回初選挙でどんくらい議席伸ばすのか楽しみですね。

 

つっても、多分政治未経験であろう人間が多いと思うから、どこまで期待できるの?って意見は必ず出るだろうが。