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なおみってさ

猫と唄って日々の足跡

見つけた宝物

2014-05-20 22:48:04 | 音楽
今年93歳を迎えられた現役ピアニスト摩耶子さんの記事を読んだ。

1日最低でも4時間。長い日には8時間の練習に励む。


老齢に達したから「到達」ではない。
彼女は探しつつけている。
一枚の譜面の中にある「宝物」。

コンサートとは、その「宝物」をお客様に届ける場なのだそうだ。


ワタシは幼い日から、今に至るまで
ピアノを弾けるようになったらいいな・・と思ったことがない。

関係ないような気がするけど、
車の運転もできるような気がしたことがない。
免許は、取らなきゃこまるかなと思って一応ある。
今は立派なゴールドカードメンバー。

ピアノも車も
うまく弾いたり運転できたりする自分が想像できない。
人には向き不向きがあるんだよね。

少しでも弾かなくなると、鈍ってしまう。
これは何事においてもそうだろう。

90才・・。
亡き父親の介護もされてたという。
ご結婚はされていないようだ。
彼女には、ピアノとは苦楽を共にした伴侶でパートナー。
そのパートナーと、宝物探し。

老いていくのは、姿形。
精神が老いるのでない。

摩耶子さんの、純粋さが溢れ出る笑顔を見ていると
満開の花を眺めているような感覚になる。

今をどう、咲かせるか!
先を憂うより
今ね。










コロンボの女優

2014-05-11 01:33:35 | 映画
BSで放映されている「刑事コロンボ」を録画している。

帰宅して、猫達の相手をしながらノンビリ観る。


もうこのシリーズは半世紀近くも放映され続けて
小さい頃に、両親の寝室のテレビで観てたのに
気づけばワタシも「イイ年」になったものだ。

ヘンリー・マンシーニのテーマソングはあまり好きではなかった。

罪を犯した人間が追い詰められ、暴かれる後味の悪さか。
自分までコロンボに追いつめられてる感覚が不愉快というのか。

イイ年になると
映画でも音楽でも感情移入の仕方が変わってくる。
出演する俳優の映画も沢山観ていたりする。

庶民派代表刑事が、富豪や女優などのセレブリティ・学者や弁護士などを
自分のぺースに取り込むコロンボのセオリーに感心するし

ほんとに嫌なオトコだ。

と思ったりもする。

コロンボにはホントは嫁さんなんかいないんじゃないかとさえ思え
視聴者も騙されてるんじゃないかと疑いたくなるのである。

そして何かしらトラウマや問題を抱えた犯罪者。
それらをちょっと考える時間が楽しい。

犯人が女性の話には
ワタシのお気に入りが多い。

特に リー・グラント「死者の身の代金」
   ジャネット・リー「忘れられたスター」
   ジョイス・バン・バタン「黄金のバックル」
   フェイ・ダナウェイ アン・バクスター...。

どの俳優にも言えることだけど、この番組に出演できることは
本当の喜びなのだろうと感じる。
脇役も区別なく。
75分から120分まで、尺は違えど
視聴者は位置挙動何から何まで観ている。
犯人を演じる女優は多くはもう若くはない。
アップになれば皺も、崩れた体のラインも、ピーク時とは比べものにならない。
主演を張れる映画も、もはや無い。

架空の、作られたキャラクターを
少ないセリフと、瞳の動き一つでもって
観るものを納得させられるような女優の姿を
このシリーズで沢山見せつけられた。



私がシリーズの中で残念に思ってるキャスティングは
ジーナ・ローランズ。
彼女の旦那はジョン・カサヴェテス。
カサヴェテスも「黒のエチュード」で犯人を演じている。

夫妻はコロンボ役のピーター・フォークとは友人で
カサヴェテスの映画でローランズとフォークは夫婦役になったり
このシリーズもそういう関係での出演なのだろう。

ローランズは足の不自由な令嬢で、
旦那は彼女の財産目的で結婚。
更に、その旦那は会社社長である母親を殺す。

最後はコロンボは旦那をしょっぴいていくのだけど、
彼女は泣き崩れるばかり。
旦那は最後まで嫌なヤツで救いようがない。

そこでドラマは終了。

あんまりじゃないかなぁ。

車椅子のローランズはどうなったんだろう。
男に懲りて、死んだ母代わりに会社社長になるだとか
多少は前向きな雰囲気を残して欲しかった。

アメリカのドラマなんだし!

観る度に後味が悪いのである。

そんな話もシリーズの中に見つけられるのも
ちょっとした楽しみでもあるんだけど。


集中力

2014-05-11 00:19:49 | 日記
今夜はライブだった。

今年に入って、自分のバンド・企画モノのバンド・セッション・・
色んな曲を一気に詰め込んで、噛み砕いて消化して・・
めまぐるしかった。

先週、
カルメン・マキ&OZのセッション
参加者やお客さんはマキオズの永年のファンばかり
たかが10日ばかり、聞き直して歌に入り込んでも

消化が間に合わない。
熟成できず。
ただ、良かったなと思うのは

マキオズ・・飽きない。

セッションは楽しかった。
日本語はストレートでいいな。
ただ、自分の中のエネルギーみたいなものが
かなり消耗された。



今晩ご一緒した皆様、女性アーティストばかり。土壌がち色んな「個」をお持ちだ。
ワタシはギターのユニットだけど、多くはピアノ。
普段は、ロックで洋楽ばかり聴いてると
日本語でたたみかけてくる歌がビシバシとくるんだよね。
しかも、会話のような
日常を切り取った詞。

ワタシの歌のほとんどは英語の詞。
ほとんどは記号。
意味はちゃんとあるのだけど、日本語とまではいかない。
ワタシにとっては、そのくらいが表現にはちょうどイイ気がしている。

あいらぶゆう と10回言うのと

愛してる!と10回言うのとは、感じ方が全く違うようにね。



ステージに立った時。
エネルギー切れは明らかで、
それが何故そうなのか考えてる自分がいた。

歌はどんどん通り過ぎていった。

30分。
もったいない時間を過ごしてしまった。

ギターの音が聞こえたけれど、
なんだか乗れない。
ますますいつもと違う何かを感じずにいられなかった。

集中力が切れていた。

歌は唄ったけれど、自分の中に何も残らなかった。

もう、次の事を考えてる。
自分で取り戻さなくちゃならない。

早く取り戻したい。

夏のはじまり

2014-05-10 12:07:07 | 日記
今日はお仕事で八景島

思えば、初めてここに遊びに来た時
22年後にここで仕事しているなんて想像もできなかった。

なんとなく、世の中が暗くなっていくのを感じながら
自然に溢れたこの公園が好きになった。

好きだなぁ、いいなぁ・・
と想った場所に何故か縁ができてきたワタシ。

そんな場所はずっと変わらない空気を保っていて欲しい。

22年前のワタシは今もそこいて、ワタシの事を見ている。

住所が変わって、友達も変わって、仕事も変わって、
色んなことが変わったのに。

ワタシってほんとに変わらないんだよね。