バツイチ日記

離婚、失業、子育て…心の整理のため、赤裸々につづっています。(広告は、gooブログの標準仕様です。)

イタリア映画「副王家の一族」

2010年01月28日 | 映画&ドラマ
19世紀半ば、スペイン・ブルボン王朝支配下のシチリア、カターニャ。
国王代理を務める貴族ウゼダ家の当主ジャコモ(ランド・ブッツァンカ)の
息子コンサルヴォは、ことごとく父に反発し、無理やり修道院に入れられる。
そこで従兄弟のジョヴァンニーノと出会い、世の中の表と裏を学ぶようになる。
時代は変化の時、やがてイタリア政府が誕生する。


ジャコモの母の死、そして家族が一同に会するところから始まります。
旅を愛し、伯爵夫人と浮気するジャコモの弟が、一番魅力的に描かれ、
対照的なジャコモと対比されていて、最後まで印象に残っています。
それに、死産を繰り返す妹の決断。
末の妹は、(貴族ではない)弁護士との結婚を望むけど…といった見所も。

それにしても、ウゼダ・ジャコモの、家族に対する冷酷な態度といったらない。
強欲で、傲慢で、人の気持ちはことごとく無視して、踏みにじる。
散々踏みにじられてきたのが、息子のコンサルヴォで、、、
“母は父のせいで死んだ”と思うから、なおの事、父を許せない。
大人になったコンサルヴォ(アレッサンドロ・プレツィオージ)が、
あれだけ嫌悪していた父に似てくるのが、なんともやるせない。。
反対に、従順な妹テレーザ(クリスティーナ・カポトンディー)。
美しいテレーザが、ジョヴァンニーノと恋する場面は、とってもお似合いで…
・・・でも、封建的な父が、テレーザの結婚をどうするのか…が山場でした。

「イタリアはできたが、イタリア人は…?」というくだりは、
(小さな町の集合体である)イタリアの歴史を考えさせられました。
そして、明るいイメージの北イタリアとは違う、シチリアの価値観を。
家長と名誉と誇りのため、犠牲になったものの大きさを。

*************************************************************

ひさしぶりに平日の夜の映画です。平日限定の招待券があったので。。
映画好きの次男とポップコーンをほおばりながら。(^_^;)
子供にはちょっと…なシーンもあったけど、ま、たぶん大丈夫でしょう。
(長男がこの年位の頃「マルチュク青春通り」を一緒に見たっけ。。)
映画は、一大抒情詩(?)って感じで…
娯楽色が薄く、あんまり面白い映画ではなかったけど、、
見ごたえはありました。(^_^;)

気になったのは、携帯電話の電源を切らずに見ていた人がいたこと。
しかも、電話を受けて、こそこそ話しながらホールへ出て行ったよ…(~_~)
さらに、通話が終わってから・・・
何食わぬ顔で戻って来ようとしている、ふてぶてしさにびっくりでした。
さすがに係員に注意されて、戻ってきませんでしたけど・・・^^;


最新の画像もっと見る