イギリス映画ＤＶＤ「スラムドックミリオネア」

インド、ムンバイのスラムで生まれ育った
お茶くみと電話案内のアルバイト青年ジャマール（デーブ・パテール）は、
テレビの人気クイズ番組（日本では「クイズミリオネア」）に出演する。
無学な彼は１０００万ルピーの懸賞賞金を獲得するまで勝ち進み、
ついに明日は最後の１問というところで、
不正の疑いをかけられ、警察に連行されてしまう。

かなりどぎつい内容だと聞いていたので、観るのが怖かったけど…
次男が借りて来て、一緒に観ようというので、観ることになった。
（・・・子供が観ても大丈夫なのかな。。(^_^;)）

インドのスラムで育った子供ということで、幼少期から始まる。
まだ小学校に入る年にもならないようなこの子がすごくかわいい！
そして、お兄ちゃんのサリーム。。
ジャマールと対照的に狡猾で欲深い彼だけど…話の最後まで出てくる…
この対照的な兄の存在が、ストーリーに深みをもたせていて、
キリスト教聖書のケインとアベルみたいに陰と陽を現しているようで良かった。
いやぁ～うまいなぁ～～男兄弟って、実際こうよね～～！
キリスト教といえば…インドは仏教の国と思っていたけど、
イスラム教徒迫害の歴史があったのね～～～
それに、観光地（タージマハールなど）みたいな華やかな側面と
その裏に隠された貧困や孤児…教育や労働、政治的腐敗の問題など・・・
さらに、貧困層に対する偏見や差別など、根深い社会問題が描かれていました。
それに、ラティカ…女性に対する・・・差別以上のものを感じました。
あと、司会者が嫌なやつだった～！！(~_~)
結末がどうなるのかすごく気になったし…とにかくすごい映画でした。
意外と近代的なインドが描かれていたのに、エンドロールが面白すぎっ。(笑)