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にこにこベス日記

笑顔で過ごすベスの日常と、クッシングとの闘いを報告します。

犬のクッシング症候群

2010-08-23 09:37:49 | 闘病生活
クッシング症候群については、多くのサイトで詳しく説明されています。
犬には比較的多い、内分泌系の疾患ですが、小型犬に多いです。

症候群と言うのは、実は病名ではありません。
何かの病気が原因で、ある決まった複数の症状を呈する場合の事を症候群と言います。

クッシング症候群というのは、
・腹部膨満
・多食
・多飲多尿
・脱毛
・パンティング(あえぎ呼吸)
・筋力低下
などを主な症状とする症候群です。

ベスの場合は、
・多食・多飲(日常の倍以上食べても空腹を訴える)
・パンティング(ハアハアが止まらず、夜も眠れない)
・体重減少

等の症状があり、病院を受診したのが始まりです。


こういった症状が出るには、何か原因があるはずです。
この原因となるものが病名となります。
クッシングの主な症状は、副腎の機能が亢進した場合に起こります。
副腎が分泌するホルモンには、アドレナリンやステロイドなど全身に大きく影響するものが多く、
多量に分泌すると全身の臓器に影響を及ぼし、死に至ります。

副腎機能が亢進する原因として
 ①副腎そのものに原因がある場合
 ②副腎を刺激するホルモンを出している脳下垂体に原因がある場合 があります。

①は副腎の腫瘍の場合と、副腎の炎症などによって起こっている場合があります。
②は脳下垂体の巨大腺腫による場合と、小腺腫による場合があります。
  (巨大腺腫は悪性で脳症状が出る・小腺腫はあまり心配ない)

ベスの場合は
・ACTH試験やデキサメサゾン試験の結果、②の脳下垂体に原因があるという事がわかりました。

脳下垂体の、巨大腺腫か小腺腫かは、CTなどの画像検査をしなければ確定診断はつきません。
ただ、犬の場合CTを受けるとなると、全身麻酔が必要です。

ベスの場合
・呼吸状態が悪い
・腹部エコーの結果、肝臓や脾臓が腫れている
・年齢が10歳と高齢である

などの理由で、リスクのある全身麻酔をかけて、すぐにCTを実施する事が出来ず、
現在は投薬により、呼吸の改善と肝臓の回復を待っている状態です。

呼吸改善のため
・テオロング600mg 2回/日(気管支拡張剤)
・パセトシン750mg 2回/日(抗生物質)
・フルタイド吸入  2回/日(気管の抗炎症剤)

肝機能改善のため
・ウルソ150mg 2回/日(肝機能改善剤)

を8月初旬から開始。

内服開始から、
呼吸はパンティングはあるものの、以前より落ち着いてきたようです。
ただ、食欲が今度は逆に低下し始め、いつも大喜びで食べていたドライフードを食べようとしません。
お腹が張ってきているようにも見えます。
病院で相談したところ、パセトシンが中止になりました。
すると、パセトシンを中止にして翌日、食欲が戻り、元気が出ました。
とっても嬉しかったのですが、それもつかの間・・・
元気だったのは1日だけで、また、食べなくなりました。(ドライフード以外のご馳走は欲しがるのですが・・・)

呼吸は、夜は眠れるようになったものの、夕方の涼しい時間帯に少し散歩しただけでも、散歩の後はぐったりして激しくハアハア呼吸が長時間続きます。

なかなか、CTを実施するところまでいきません・・・
パンティングというのは、副腎機能が亢進してステロイドホルモンを多量に分泌する事で、
・血小板が凝集し易くなり、その塊が肺の小さな血管に詰まって起こるもの
・気管粘膜の石灰化によって起こるもの
の二つが考えられるのですが・・・

人間の場合は、血液の抗凝固剤や血栓溶解剤を使いますが、
コントロールが難しいため、医師は出来るだけ使いたくないとの事です。

脳の下垂体腫瘍だったら、こうしている間にも悪化するのでは・・・
本当に今の治療を続けることが、ベストなのだろうか・・・
治療が、逆にベスに辛い思いをさせていないだろうか・・・

色んな思いがよぎります。

お薬も、最初は大好きなバナナと一緒に機嫌よく食べていたのですが、
今は薬を出す音を聞いただけで逃げ腰となり、バナナすら食べなくなりました。
吸入も大きな機会を鼻に押し付けられるので、とっても怖いようです。




でも、ベスは頑張っています。

ベス
ベスにとって一番いい方法を考えて、絶対にまた走り回ったり泳いだり出来るようにしてあげるからね。
もう少し、一緒に頑張ろうね

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