目の前の進入口からは、明かりが差し込んでいた。だが、なんのトラップもなければ、驚いた事に見張り一人居なかった。
『とある斥候の日記』
☆のは、元々猫が好きである。以前から、台所の窓を開けっぱなし(注1に出かける事が多く身軽な猫が窓伝いに進入する事がしょっちゅうありました。
たま~に「子猫を産んだり」もしました。
あれから年月が過ぎ、猫も代替わりをし、今いる猫は、身が重いのか、台所の窓から入ってくる事ができません。
でも、新聞の集金や、宅急便の配達でドアをあけると、その横を平然とすり抜けて進入したりします。
2月某日・・・・天気、雪。その日、新聞を取りに行こうとドアを開けると、外が寒いからか、猫がいきなり中へ。
それから、☆のが与えたハムを適当にかじりつつ、なんとなく開いていた押入れに侵入、しばらく色々物色してから外に出て行きました。。
その時、☆のは、呑気に、またこの猫は、母猫と同じように押入れの中で子猫でも産もう(注2)と物色しているんじゃないだろうなぁ?等と考えていたわけです。
この時は、まだ☆のは、それが、その後起こる壮絶な戦いの前触れだなんてまったく予想していませんでした。
注1.
台所の外には通路がないので、開けっ放しにしておいても基本的に安全です。
注2.
母猫はベッドの下で子猫を産んだ翌年、部屋進入時に押入れを物色・・・こいつはと思い、その翌日は窓を締めっきりにしていたら、1Fで子猫を産んでいた。多分、窓を開けっぱなしにしていたら、今度は、☆のの押入れの中で子猫を産んだは
ず。