ぼちぼち社会復帰の準備ということで
当方の生息する業界における2年に一度のカーニバル
調剤報酬改定の確認でもしておきますかね
やる気はしませんが。
ちなみに正式には3月の告示からです。
基準調剤加算
基準調剤加算というのは薬品数が多いとか、24時間相談に乗ってもらえるとかっていうような
薬局の設備や体制について指定された施設基準を満たしている薬局さんに付けられる加算です。
今回は開局時間と備蓄薬品数の見直しということで
地域の保健医療機関の通常の診療時間に応じた開局時間となっていること
基準調剤加算1の備蓄薬品数500以上⇒700以上
基準調剤加算2の備蓄薬品数700以上⇒1000以上
隣のクリニックが水曜の午後休診なので一緒に薬局も閉めてるような所は算定できなくなるよってことですね。
患者は来ないけど薬局は開いておかないといけなくなるのか。
開店休業でも人件費は発生するから経営に地味なダメージを与える。
あと備蓄薬品数が上昇。
後発品が増えて見た目の薬品数が増えてるからってことだろうかね?
あと点数は変わってないです。
後発医薬品調剤体制加算
これは平たく言うと、後発品(ジェネリック医薬品)をいっぱい使ってる薬局は偉いのでご褒美に加算しちゃう
っていうやつ。
後発医薬品調剤体制加算1 6点 ⇒ 5点
後発品の数量割合 20%以上 ⇒ 22%以上
後発医薬品調剤体制加算2 13点 ⇒ 15点
後発品の数量割合 25%以上 ⇒ 30%以上
後発医薬品調剤体制加算3 17点 ⇒ 19点
後発品の数量割合 30%以上 ⇒ 35%以上
漢方製剤・生薬が判定から除外
全体的に判定基準が上昇。一番低い加算1の点数が減少。
露骨にいやらしいな
かつて危うく保険収載から外されかけたこともある漢方薬がようやく判定から除外。
そもそも後発品が存在しない漢方薬を計算に含むのが変だってのは前から言われていたことなわけでして。
でも漢方を除外して計算しても大病院前とかで2%程度、クリニック前なんかだと0.5%も変わらない、というケースが多い
しかも大病院前だと元々の数字が低いのでやっぱりどうしようもなかったりする。
現行20%ギリのところは0点になるのでマイナス6点
現行30%未満のところは13点⇒5点でマイナス8点
受付1回あたりのマイナスなので1日に50人くらい来る薬局だと
1日に300点とか400点の減収が確定。
酷いなぁ。これ。
後発医薬品調剤加算
後発医薬品情報提供料
廃止
後発品出したり後発品をオススメしたりすると算定できてたやつ
役目を終えたのかセットで廃止
後発医薬品調剤加算を受付1回で6点までとってたとして1日50枚で300点(3,000円)か。
これも結構でかい。
特別乳幼児製剤加算
廃止
自家製剤加算と計量混合加算の特別に乳幼児に云々の項目が削除
まーもともと年齢でとるものでないけど年齢で取ってる薬局があるとかで個別指導なんかの好材料だったわけですが。
↓の加算で評価することにしたらしい。
乳幼児服薬指導加算
乳幼児(6歳未満)に係る調剤に際して必要な情報等を直接患者又はその家族等に確認した上で、患者又は患者の家族等に対し、服用に関して必要な指導を行い、かつ、指導内容等を手帳に記載した場合は、所定点数に5点を加算する。
子供に指導してもわかりゃしないので当然親に伝えます。
まさか子供でもわかる文書を手帳に書けとか言い出したりしないだろうか。
「老人手帳」に対抗して「こども手帳」とでも呼ぶようになるのか。
あるいは「ガキノート」。
薬剤服用歴管理指導料
30点 ⇒ 41点 ※薬剤情報提供料(15点)と統合
前回の改正までは老人がこういう感じだったんだけど一般と同じ扱いになって
今回の改正では一般も含めて全部で包括した扱いになる。
薬剤情報提供料ってのはお薬手帳を作ったり説明文とか貼ったりした場合に算定されていたもの。
算定要件が増えているので情報量的にぶっちゃけ手帳じゃ足りないような気がしないでもない。
A5サイズのお薬ノートくらいじゃないと間に合わないんじゃないだろうか?
あるいは巻物とか。
でも年に1度行くかどうかの風邪とかでそんなもん貰っても仕方がないんだよな。
というかそもそもが風邪程度で管理料なんか取るなよってのが正直なところ。
本来は慢性疾患の老人の治療情報なんかを医療機関が共有するためのツールであったわけで。
患者に分かりやすい手帳って何だよ?って毎度思う。
服薬情報等提供料
新設 15点(月1回)
使い分けがよくわからなかった調剤情報提供料と服薬情報提供料を統合。
それでも出番は少ないと思う。
在宅患者調剤加算
新設です。
施設基準とか規定があるので好き勝手にとっちゃダメですね。
在宅患者調剤加算 受付1回につき15点
調剤料の加算で受付1回につきなので嚥下困難者用製剤加算みたいな取り方になりますかね。
技術料で管理料じゃないのは管理料は介護保険の場合がほとんどだからでしょうか?
ついでに言うと技術料なので時間外の割り増し対象に含まれます。
くらいかなぁ。
他は無菌製剤処理加算の設備に関する要件が削除になったとか
調剤報酬のほうの在宅訪問系の加算で距離がどうたらこうたらとかそんくらい。
あと関連するところだと医療機関が発行する処方せんで薬品の名前を
商品名じゃなくて一般名(塩酸なんちゃらかんちゃらみたいなやつ)で出すと2点追加になるらしいので
増えるかも知れないんだけど一般名だと処方箋料の決定に使われる薬価が一番低いものでの計算になるので
どうだろうねぇ?って感じだ。
加えて名前が長いので事故が増えそうっていう懸念もある。
とあるメーカーでは商品名で入力すると一般名で出る方式を検討してるらしいけど
商品名を間違ってても一般名になった時点で誰もチェックできないよなー。
あぶないなー。って思った。
あと受け付けた薬局で受付事務員がどれくらいわかるかって問題もあるな。
いちいち薬剤師に聞いてたら仲悪いところだとブチ切れられるだろうしな。
うん、やっぱり復帰はレセプトとか全部終わってからだな☆
↓応援していただけると幸いです。
当方の生息する業界における2年に一度のカーニバル
調剤報酬改定の確認でもしておきますかね
やる気はしませんが。
ちなみに正式には3月の告示からです。
基準調剤加算
基準調剤加算というのは薬品数が多いとか、24時間相談に乗ってもらえるとかっていうような
薬局の設備や体制について指定された施設基準を満たしている薬局さんに付けられる加算です。
今回は開局時間と備蓄薬品数の見直しということで
地域の保健医療機関の通常の診療時間に応じた開局時間となっていること
基準調剤加算1の備蓄薬品数500以上⇒700以上
基準調剤加算2の備蓄薬品数700以上⇒1000以上
隣のクリニックが水曜の午後休診なので一緒に薬局も閉めてるような所は算定できなくなるよってことですね。
患者は来ないけど薬局は開いておかないといけなくなるのか。
開店休業でも人件費は発生するから経営に地味なダメージを与える。
あと備蓄薬品数が上昇。
後発品が増えて見た目の薬品数が増えてるからってことだろうかね?
あと点数は変わってないです。
後発医薬品調剤体制加算
これは平たく言うと、後発品(ジェネリック医薬品)をいっぱい使ってる薬局は偉いのでご褒美に加算しちゃう
っていうやつ。
後発医薬品調剤体制加算1 6点 ⇒ 5点
後発品の数量割合 20%以上 ⇒ 22%以上
後発医薬品調剤体制加算2 13点 ⇒ 15点
後発品の数量割合 25%以上 ⇒ 30%以上
後発医薬品調剤体制加算3 17点 ⇒ 19点
後発品の数量割合 30%以上 ⇒ 35%以上
漢方製剤・生薬が判定から除外
全体的に判定基準が上昇。一番低い加算1の点数が減少。
露骨にいやらしいな
かつて危うく保険収載から外されかけたこともある漢方薬がようやく判定から除外。
そもそも後発品が存在しない漢方薬を計算に含むのが変だってのは前から言われていたことなわけでして。
でも漢方を除外して計算しても大病院前とかで2%程度、クリニック前なんかだと0.5%も変わらない、というケースが多い
しかも大病院前だと元々の数字が低いのでやっぱりどうしようもなかったりする。
現行20%ギリのところは0点になるのでマイナス6点
現行30%未満のところは13点⇒5点でマイナス8点
受付1回あたりのマイナスなので1日に50人くらい来る薬局だと
1日に300点とか400点の減収が確定。
酷いなぁ。これ。
後発医薬品調剤加算
後発医薬品情報提供料
廃止
後発品出したり後発品をオススメしたりすると算定できてたやつ
役目を終えたのかセットで廃止
後発医薬品調剤加算を受付1回で6点までとってたとして1日50枚で300点(3,000円)か。
これも結構でかい。
特別乳幼児製剤加算
廃止
自家製剤加算と計量混合加算の特別に乳幼児に云々の項目が削除
まーもともと年齢でとるものでないけど年齢で取ってる薬局があるとかで個別指導なんかの好材料だったわけですが。
↓の加算で評価することにしたらしい。
乳幼児服薬指導加算
乳幼児(6歳未満)に係る調剤に際して必要な情報等を直接患者又はその家族等に確認した上で、患者又は患者の家族等に対し、服用に関して必要な指導を行い、かつ、指導内容等を手帳に記載した場合は、所定点数に5点を加算する。
子供に指導してもわかりゃしないので当然親に伝えます。
まさか子供でもわかる文書を手帳に書けとか言い出したりしないだろうか。
「老人手帳」に対抗して「こども手帳」とでも呼ぶようになるのか。
あるいは「ガキノート」。
薬剤服用歴管理指導料
30点 ⇒ 41点 ※薬剤情報提供料(15点)と統合
前回の改正までは老人がこういう感じだったんだけど一般と同じ扱いになって
今回の改正では一般も含めて全部で包括した扱いになる。
薬剤情報提供料ってのはお薬手帳を作ったり説明文とか貼ったりした場合に算定されていたもの。
算定要件が増えているので情報量的にぶっちゃけ手帳じゃ足りないような気がしないでもない。
A5サイズのお薬ノートくらいじゃないと間に合わないんじゃないだろうか?
あるいは巻物とか。
でも年に1度行くかどうかの風邪とかでそんなもん貰っても仕方がないんだよな。
というかそもそもが風邪程度で管理料なんか取るなよってのが正直なところ。
本来は慢性疾患の老人の治療情報なんかを医療機関が共有するためのツールであったわけで。
患者に分かりやすい手帳って何だよ?って毎度思う。
服薬情報等提供料
新設 15点(月1回)
使い分けがよくわからなかった調剤情報提供料と服薬情報提供料を統合。
それでも出番は少ないと思う。
在宅患者調剤加算
新設です。
施設基準とか規定があるので好き勝手にとっちゃダメですね。
在宅患者調剤加算 受付1回につき15点
調剤料の加算で受付1回につきなので嚥下困難者用製剤加算みたいな取り方になりますかね。
技術料で管理料じゃないのは管理料は介護保険の場合がほとんどだからでしょうか?
ついでに言うと技術料なので時間外の割り増し対象に含まれます。
くらいかなぁ。
他は無菌製剤処理加算の設備に関する要件が削除になったとか
調剤報酬のほうの在宅訪問系の加算で距離がどうたらこうたらとかそんくらい。
あと関連するところだと医療機関が発行する処方せんで薬品の名前を
商品名じゃなくて一般名(塩酸なんちゃらかんちゃらみたいなやつ)で出すと2点追加になるらしいので
増えるかも知れないんだけど一般名だと処方箋料の決定に使われる薬価が一番低いものでの計算になるので
どうだろうねぇ?って感じだ。
加えて名前が長いので事故が増えそうっていう懸念もある。
とあるメーカーでは商品名で入力すると一般名で出る方式を検討してるらしいけど
商品名を間違ってても一般名になった時点で誰もチェックできないよなー。
あぶないなー。って思った。
あと受け付けた薬局で受付事務員がどれくらいわかるかって問題もあるな。
いちいち薬剤師に聞いてたら仲悪いところだとブチ切れられるだろうしな。
うん、やっぱり復帰はレセプトとか全部終わってからだな☆
↓応援していただけると幸いです。
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