西欧の小国、アンドラ公国出身のメロディック・デス・メタル・バンド、Persefoneのデビューアルバム、
「Truth Inside The Shades」(2004年)の中に収録されていたインストゥルメンタル曲です。
コーラスとヘヴィなギターのリフから入るこの曲は、キーボードの優雅な音色とギターの激しいサウンドの
対比を楽しむための試みともいえるものです。主旋律を形成するのはあくまでギターですが、
そこに絡みつくように重厚さを与えるキーボードは、まさに演奏の素晴らしさと作曲の妙を
感じさせてくれるものです。なお、この曲にはデス・メタル特有のデス声は一切入っていません。
この曲は「At The Boundaries Of The Perpetuity」と「The Last Wish Of A Tear In Silence」
という2つの楽章に分かれているのですが、どこで分かれているのか定かではありません。
全部で8分ちょっとの曲ですが、そういうことを考えながらお聴きになると楽しいかもしれません。
イタリアン・メタルの雄たちが集い結成したメロディック・パワー・メタル・プロジェクトVision Divineの
2枚目のアルバム「Send Me An Angel」の最後に収録されていた有名な曲のカヴァーです。
このプロジェクトにはRhapsody Of Fireのヴォーカリストであるファビオ・リオーネや、Labyrinthの
ギタリストであるオラフ・トーセンなどといった錚々たるメンバーが名を連ねており、イタリアン・
メタルの勢力と完成度を世に問う出来になっています。「Send Me An Angel」は彼らの2枚目の
アルバムですが、1枚目の「Vision Divine」よりもプログレッシブ色を強めた作品になっています。
この曲は、ノルウェー出身のロック・バンドa-haの1997年のアルバム「Hunting High And Low」に
収録されていた名曲で、世界的にヒットしたため聴いたことがあるという方も多いと思います。
彼らはこの曲にメタル・アレンジを施し、曲の基本は変えないながらもサビを遙かにヘヴィな
ものに仕上げています。メロディック・スピード・メタルのファンであれば必聴だと思います。
デンマーク出身のネオ・クラシカル・メタル・バンド、Royal Huntが1994年に日本でリリースした
2枚目のアルバム「Crown In The Mirror」のタイトル・チューンとして収録されている一曲です。
キーボードのアンドレ・アンダーセンが奏でる美しい音色がイントロになっていて、清冽で
澄みわたった曲調が特徴的なバラードです。しかしその中にもギターによるハードなリフが
絶妙に絡み合っていて、聴き手を飽きさせない出来になっています。この曲はRoyal Huntの
初期の名曲である「Land Of Broken Hearts」と双璧をなす素晴らしい曲だと思います。