このまえ、いつぞやに受けた健康診断の結果が届きました。
こんな病院通いの身で、『健康です』なんて
書かれるのもばかばかしいと思っていたのですが。
開けてみてみたら『異常あり』でした。
そういえば。前回は片っ端から異常だったのを
すっかり忘れていました。
こうして会社を辞めて長いことたってからの
診断の結果は、前回にくらべて格段に
よくなっていました。
というよりも、前回はほんとうにめちゃくちゃ。
まあ、たぶんストレスのせいだとおもいますが、
よくよくひどい環境にいたものです。
最近は意識して、食べ物くらいは
まともな食べ方をしようとこころがけ、
体重もしぼれてきていました。
がんばってベスト体重が見えてきたのはいいのですが、
病気でやつれたらいやだなあとか、
それ以上やせて逆に体を壊してもいやだなあとか
密かに思っているくらいです。
……が。健康診断の紙を見たら、
普通にもっと減らして充分だったのが
個人的には一番ショックだったりします。
それはそれとして。
病気中、入院後として、
野菜や果物なども意識してとらなくては
いけない感じになってしまいました。
今日は冷蔵庫に買ってあったサンドウィッチーズを
発見したのでそれを食べましたが、
個人的にはそれでおなか一杯。
ほかのものなんて食べられません。
でも食べなくちゃ……というところで
夜にはさつまいもを食べること、と指令が下りました。
そして夜。
とりあえずレンジであたためて
バターでもつけて食べようとしてみましたが、
バターの風味が飛んでただの脂の固まりになっていました。
バターは結構好きですが、風味さえなければ
こんなものなんだ、と反省して使うのをやめました。
健康に近づくには、脂っぽさには自ら近づいてはいけません。
どうやって食べようかと考えながら、
端っこのほうをもさもさかじっていたところ、
すぐに飽きてきました。
焼きたてのこうばしさやおいしさもないし、
なにより水気がありません。
かぼちゃでもごしょいもでも、
水気がないものは『ほくほくしている』と
一般には喜ばれるようですが、
わたしは水っぽいのが好きです。
かぼちゃもじめっとしているものを
甘辛く煮付けて、それをスプーンでつぶして
ねろねろにしてから食べるのが普段の食べ方。
……すごく嫌がられますけど。
このおいもものどつまりする感じで
食べていてなにも面白くありません。
というところで、これをおいしく食べられる方法を
考えてみました。
まっさきに思いついたのはスイートポテト焼きですが、
たしか昔見たレシピの記憶だと、
生クリームの元を使ったような気がします。
そんなもの今の家にはないし、
なによりそんな高カロリーなものを使っていては
何のためにこんな食事をしているのかわかりません。
そこで考えたのが、牛乳です。
とりあえずさつまいもをすりつぶし、
牛乳と混ぜてみるのはどうでしょうか。
そこに砂糖を加えて焼き上げたら、
なんとなくそれっぽくなる気がしてきます。
……さっそく挑戦です。
皮をむくのもめんどくさかったので
皮ごと器に入れて木の棒で突き崩します。
そこに牛乳を入れてみると、
すごい勢いで吸収していきました。
これならとさらに牛乳をいれ、
適当にやわらかくなったところで
ノンカロリー砂糖を一さじ。
さらに混ぜて舐めてみると、
ねろねろしていて甘くておいしい感じです。
それを焼くこと……何分でしょうか。
焼きながら考えました。
思えば、もともと焼きいもです。
焼きいもを崩してこねて
牛乳と砂糖をまぜて焼いたら、
何になるのでしょうか?
それ、ただの焼きいも再形成じゃないんでしょうか?
プリンを固めるのに砂糖とたまごを使うように、
これにもせめて卵黄が必要なんじゃ? と
疑問が出てきました。
もしかしたら本物は、形を整えるために
小麦粉かなにかを使っているかもしれません。
……だんだん失敗感が濃くなってきました。
そのうちに、下に敷いていた
クッキングペーパーがこげて黒くなってきました。
まわりのにおいもどことなく
焼けているような不健康なものに変わってきます。
経過時間は2分半でしたがとりだして、
とりあえず食べてみました。
この味……!
どこかで食べたと思ったら、
お正月の栗きんとんみたいな、いもきんとんと
ほとんどおなじでした。
というよりも、結局はあかちゃんの離乳食で、
さつまいもペーストを作っていただけ
という気がしないでもないです。
まあ、のどつまりせずに食べられたので
これはこれかな、ともおもいましたけど。
その後、部屋に戻ってレシピを調べてみたら、
結構おしいところまでは行っていました。
あれに、バターと卵黄を混ぜて、
20分くらい焼けばかなり近いものになったようです。
今度むらっときたらやってみたいと思います。