直列☆ちょこれいつ

最近は神社や神道などの古い文書の解読をしています。
研究のまとめはカテゴリ『自作本』から。

道具とは近くにありて使うもの

2009年08月21日 | ちょこのひとかけ


ここのところ、長い小説を書こうと思いながら、
キャラ設定だのプロットだのを考えることが
すごく苦痛でひたすらだらだらしていました。
昔だったらなんでもなかったはずなのに、
長くても一日二日で書き終わる
ショートショートばかりに慣れてしまったせいか、
煮詰める作業が途方もなく長い道のりに
見えてしまって仕方ありません。

そんな中で思い出した昔のこと。
『よくある小説の矛盾点』といったようなものを
見ていたときに書かれていたような気がしますが、
『振り下ろされたバットをバットで受けて
簡単に反撃できるのは、
バットのことをあまりに知らなすぎる』
なんて文を読んだ気がします。
その人が言うには、金属バットや鉄パイプなどの
打撃武器を受け流さずに、
対抗する形で受け止めると
衝撃によって手がしびれて
もてなくなるものなのだそうでした。

わたしは握力はあまりないので、
特になるほどなあと感心して、
そうなると他の武器でも
手から離れないような装備のしかたを
するほうがいいのかもしれないと思いました。

とりあえず台所で包丁をとり、
順手で持つのがいいのか、
逆手で持つのがいいのかを試して、
持ちやすさや刺しやすさを考えると
順手で持つのがいいとわかりました。
それから紐で、包丁と手を縛り、
手から離れないようにして
ちょっと振ってみます。

振り心地も悪くなく、これは装備するなら
こういうほうがいいのかと思いながら
しばらく振っていました。
でもそのうち、刺さって抜けなくなったら
本体も逃げられなくなるので
マイナスになるともわかりました。
こんなのでは、特に日本刀などの長モノでは
狭い場所では剣を反転させることすらできず
手首が返ったままになってしまって
むしろ悪影響でしょう。

これはだめだと学んで、
紐をほどこうとしたとき
頭がかゆくなったので、
無意識で手を動かしたら――
包丁の刃が顔めがけて飛んできました。

すんでのところで頭だけでよけたものの、
変な汗が全身から出てきます。
紐で結ぶと、武器と手は一緒の扱いと
頭が認識したようです。

グロスポリナーは体の一部のようなものなので
装備しても重さは感じない
なんて話がありましたが
これもそういうものでしょうか。

武器、固定、ダメ、ゼッタイ。



もうひとつ思い出すのは、
昔、学校でそんな話をしていたときです。

体験の詳細は実体験をした人にしかわからない、
という話をするわたしと友達の間に、
知ったかぶりが好きな知り合いが
わりこんできました。

考えればたいていのことはわかるというので、
わたしから友達と知り合いに
問題を出してみることにします。
『かぜで寝込んでいて、
トイレに行こうと歩き出したところ、
ドアのすぐ近くに来たところで胃の中身が
たっぷりと逆流してきたら、どうする?』

さて、どうするでしょうか。



知り合いの答えは、
『口を押さえてトイレに駆け込む』でした。

ちなみに、わたしと友達の答えは、
『口と鼻を押さえてトイレに駆け込む』でした。

「なんで?」
と知り合いは訊きますが。
そんなのもちろん、口だけ押さえたって
口腔内の容量を超えた分は、
鼻から出てきてしまうからです。
――正しく言うのなら、
『鼻からでてきてしまった』からです。

体験しないとわからないことは
いろいろあると思いますが――
真実に迫ろうとして
蜘蛛をレロレロするならまだしも、
惨殺モノをリアルに描きたくて
人を殺してみた、なんて事件が起こったら嫌です。

世の中は適当にフィクションがいいですねえ。

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