キリスト教が好きな人は、キリスト教が好きすぎて
ほかの人がキリスト教を同じように愛さないことが我慢できません。
とある宗教が好きな人は、とある宗教が好きすぎて
ほかの人がその宗教を愛さないことが我慢できません。
お酒が好きな人は、お酒が好きすぎて
ほかの人がお酒を同じように愛さないことが我慢できません。
だから、他人に押し付けます。
なにかの打ち上げ、なにかの締め、なにかのお祝いには必ずお酒。
他人がお酒を飲まないことは許せません。
飲まないなら無理やり飲まして、
自分が飲みたくてたまらないお酒を、嫌がって苦しむ姿を見て
罰を与えてやったとほくそえむのです。
わたしはいわゆるお酒が大嫌いです。
一夜酒、甘酒なら多少強くてもいけますが、
それよりもごはんが好きです。
宴会でもなんでも、「とりあえず乾杯」とか
「とりあえず一杯」というならば、
お酒が好きな人はお酒を頼めばいいし、
ご飯が好きな人はご飯を頼めばいいと思います。
どっちにしたって一杯です。
でも酒好きはそれが認められません。
酒飲みの、おまえも酒飲め観は異常です。
酒飲みのその考え方も嫌いです。
酒は気違い水とも言い、飲んだ人を気違いにさせるとは言いますが、
そのとき飲んでない人さえ気違いにする力があります。
なんとも罪作りな液体です。