とりとめのない考察

最近は政治関係の発言が多めです。

年内参拝実現するのか?

2013-10-20 11:53:29 | 政治関連。
安倍晋三首相は19日、自身の靖国神社参拝について「第1次安倍政権で参拝できなかったことを『痛恨の極み』と言った気持ちは今も変わらない」と述べ、改めて参拝に意欲を示した。また、「国のために戦い、倒れた方々に手を合わせて尊崇の念を表し、ご冥福をお祈りする気持ちは今も同じだ。リーダーとしてそういう気持ちを表すのは当然のことだ」とも語った。
視察先の福島県南相馬市で記者団の質問に答えた。
首相は昨年12月の就任以降、まだ靖国に参拝していないため、早期の参拝を望む一部の支持者らからは失望の声も漏れ始めている。一方、実弟の岸信夫外務副大臣は19日、靖国に参拝した。周辺は首相が改めて不参拝を「痛恨の極み」述べたことをとらえ、「これはいずれ参拝するという意味だ」と断言する。
「今年中に必ず行く」
首相自身も最近、周囲に淡々とこう語った。靖国参拝に反発する中国、韓国との関係についても「しばらく首脳会談がなくても別にかまわない」との考えも示している。
それでは靖国を重視してきた首相はなぜ、支持者の落胆を覚悟してまでこれまで参拝しなかったのか。
一つには、「英霊として祀(まつ)られている方々にしてみれば静かにしておいてもらいたい」(盟友の麻生太郎副総理)との考えから、靖国参拝が外交問題や政治問題になるのはできるだけ避けたいとの意向がある。
さらに、国家安全保障会議(日本版NSC)創設関連法案や、特定秘密保護法案など重要法案を臨時国会で確実に成立させるには、靖国参拝を嫌う公明党の協力が欠かせないという事情もある。
ただ、あまり参拝を引き延ばすと新たな阻害要因が生じるかもしれず、「タイミングを失い行けなくなりかねない」(自民党中堅)と危惧する向きもある。(産経新聞より)
現在の日本の政治情勢を鑑みれば、靖国神社参拝が外交問題や政治問題になることは避けようのない問題であり、「時期を見る」などとのんきに構えていては参拝する機会など永遠に訪れないことは明らかである。なにしろどの時期に参拝しようが中韓は文句を言ってくるだろうし、米国は事を荒立てるなと注文をつけてくるのは間違いないのだから。だからこそこの秋の例大祭という重要な行事に参拝してそれらを跳ね除けることには意味があったのではないかと個人的には思っている。何事もない普通の日にこっそり参拝して約束を果たしたなどと言われても、及び腰になった挙句、配慮の名のもとびくびくと周りを気にしてこそこそ動く小物のごとくにしか見えない。「国のために戦い、倒れた方々に手を合わせて尊崇の念を表し、ご冥福をお祈りする気持ち」を重要と考えるのならば、堂々と例大祭にあわせて参拝を行えばよかったのだ。国際情勢を考えるにしても、自国の事を上位に持ってこなければへりくだりにしかならない。
おそらく安倍首相は年末ぎりぎりに参拝するのではないかと思うが、どうせなら通常国会招集日もしくは開会式の朝に参拝するくらいのことはしてもらいたい。
また中韓に関して「しばらく首脳会談がなくても別にかまわない」とのことであるが、わざわざ反発を招くことを行うという意味合いと受け取れる発言は好ましくない。むしろ「靖国神社参拝は国内問題であり、首脳会談を絡めるような事柄ではない。我々は常に首脳会談を受け入れる準備がある」としておけば、反発しているのは中韓の側であると打ち出せるのだから、もう少し発言に注意を持ってもらいたいとも思う。
ただ、安倍首相の「今年中に必ず行く」という発言には、これ以上諸外国に配慮を行うのは許容できないという意思を感じることができる。もちろん中韓というよりは米国の意向に対する反論という意味合いであるが、現時点で線を引き、今後は自国の考えで靖国神社参拝を行うという明確な意思表示であるというなら、歓迎すべき態度である。これまでの配慮の姿勢を考えれば遅すぎるとさえ思うが、ここから再出発するものであると期待したい。


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