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腐女子&妄想部屋へようこそ♪byななりん

映画、アニメ、小説などなど・・・
腐女子の萌え素材を元に、勝手に妄想しちゃったりするお部屋です♪♪

この漫画が面白い!「吉祥天女」吉田秋生

2022-07-13 00:34:42 | オススメ小説&漫画
みなさま こんばんは。
またしても、忘れた頃にこういう記事をUPするわたくしです。

さて今回オススメするのは、私の大好きな漫画家さんである吉田秋生さんの作品「吉祥天女」です。
これもまたかなり昔の作品で、かれこれ36年くらい前かと思います。
当時私は中学生か高校生くらいでしたが、はっきり言って学生が読むようなレベルではないと思いましたね。

このコミックの表紙からも、タダモノではない感が見て取れると思います(笑)
BL要素はほとんどないのですが、この作品の主人公「叶 小夜子」が、そこらへんの男よりも男前な性格で惚れます(笑)
いや、見た目や言動はあくまでも女性、しかもとびきり美しくてミステリアスな雰囲気の、かなり魅力的な人物なんですが
とても高校生とは思えない肝っ玉の据わり具合とか、平然と残虐なことを宣うとことか、とにかく破天荒なんです。
(あくまでも誉め言葉ですw)

作品自体はそんなに長編でもなく、単行本4冊くらいなんですが、とにかく内容が濃い!
普通にミステリードラマとして放送しても全然いけるくらい、ストーリーや人物描写が素晴らしいのです。
これは吉田さんの作品全体に言えることですが、とても緻密に作り込まれたストーリーと、キャラが発する言葉が印象深いんですよね。
たとえば、小夜子のこのセリフ↓↓

自分がレイプされそうになった相手の男の耳をナイフで切り落とす(!)んですが
その後に言ったセリフ
「女はね、血なんか怖くないのよ。 だって毎月血を流すんですもの」
それを聞いた男衆がぞっとするという・・・。
しかもその傷の切り口が、外科医のような鮮やかな切り口だったそうで。 いわゆるためらい傷もなく、まさに一刀両断。
そしてその後のこのセリフですよ・・・恐ろしいですね ((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

他にも、自分を襲おうとした男に怪我をさせて入院させた時も、正当防衛とはいえやりすぎたと表面上はしおらしく詫び、
お見舞いに行くんですが、その時に持参した花が「白い百合(弔い花)」だったり。


こう書いてくると、小夜子って夜叉みたいな女だと思うでしょうが、でもそうなるにはやはり理由があるわけで。
その理由が、何とも恐ろしくて哀しいのです。

最後に小夜子が言うセリフがとても印象的で、この物語の真髄を言い表してる気がします。

「天女を妻にした男は、幸せだったと思う?」
「幸も富も与えられなくても、生身の女の方がよっぽど・・・」

興味のある方は、ぜひご一読くださいませ。
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この作品が素晴らしい!! Vol.5 「BANANA FISH」

2021-03-03 17:53:21 | オススメ小説&漫画
思い出したかのようなタイミングで、この記事を書いております(笑)

さて今回は、「BANANA FISH」という漫画をご紹介したいと思います。
これも超有名な作品で、またもや今さら感満載ですが(汗)私のルーツともいえるものなので、敢えて書きたいと思います。



この作品は今から30年以上前に発表されたもので、当時の別冊少女コミックに連載されていました。
(※注:あくまでも【少女漫画】のジャンルですので誤解なきよう(笑))
この作品を読んで、カルチャーショックを受けたのを今でも鮮明に覚えています。
当時私は中学~高校生でしたが、世界観が変わったというか、とにかくそれまで読んでいた少女漫画とは全く違う内容で
ストーリーも非常に重厚で知的センスに溢れているものでした。

とにもかくにも、作者の吉田秋生さんの才能の凄さを思い知らされた作品でもあります。
物語の舞台はアメリカ・ニューヨークのダウンタウンなんですが、風景描写がまた素晴らしく、まるで自分がその場にいるような感覚になるのです。
それほど緻密で精巧な描写なのですが、驚いたことに吉田さんは一度も現地へ行ったことがないんだそうです。
資料から得た情報だけで、あれほどの描写ができる彼女の才能には本当に感服するしかありません。

以下、内容について少し書かせていただきます。

主人公は、17歳の白人少年・アッシュ。 
ストリートギャングのボスで、SWATなみのシューティング・テクニックとIQ180の頭脳を持つ、いわゆる天才。
ある日アッシュは、誰かに銃で撃たれて瀕死の重傷を負った男と出会い、彼から「バナナ・フィッシュ」という言葉とともに小さなカプセルを渡される。
バナナ・フィッシュとは一体何なのか。 このカプセルの中身は何なのか。
この謎に満ちたバナナ・フィッシュを中心に、マフィアや警察、科学者、果てはホワイトハウスまでも巻き込んで、アッシュと壮絶なバトルを繰り広げることになる。

・・・くどいようですが、これは「少女漫画」ですよ(笑)

天才と呼ばれたアッシュの心の闇や、孤独、トラウマなどを鮮明に描いており、人間の悲哀なども織り込んだ非常に深くて重いテーマですが
随所に散りばめられたブラックジョークやアメリカンジョークが、作品を暗く感じさせない要素となっています。
それに何といっても、ある偶然から知り合った英二という日本人青年とアッシュが、人種も生きる環境もすべて違うのに唯一無二の親友となって
お互いを守り合い、過酷な運命の中を共に駆け抜けていくというところに深い感銘を覚えます。

今夏にはTVアニメ化されるという情報もありますので、興味のある方はぜひご一読をオススメします!
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この作品が素晴らしい!!Vol.4「日出処の天子」

2021-03-01 22:39:42 | オススメ小説&漫画
みなさま、ご無沙汰しております。 忘れた頃にこういう記事をUPする神出鬼没なワタクシですみません(笑)

さて、今回ご紹介する作品 「日出処の天子(ひいづるところのてんし)」作者・山岸涼子
またしても有名すぎる作品ではありますが、最近読み返してその素晴らしさを再認識したので、ここに挙げてみました。



この作品は1980年代中ごろに発表されました。
主人公はかの有名な聖徳太子で、彼を取り巻く様々な政治的背景、そして複雑に絡み合う人間関係と愛憎劇など、見どころは盛り沢山。
そして何より強烈なのが、作者独自の聖徳太子像。
世間に定着している太子像を完全に覆すようなその人物設定は、当時の社会にも影響を及ぼし、
「聖徳太子を冒涜している」などと新聞にも掲載されるほどセンセーショナルなものでした。

【超能力者】【マザコン】【女嫌い】という、一見荒唐無稽な人物として描かれていますが
その破天荒な設定が全く違和感なく描かれており、またその特異な性癖ゆえに様々な悩みや苦しみに翻弄される様が生々しくもあり
作者の人間描写の技の巧みさに改めて感心させられました。

反面、女性と見紛う美貌の持ち主であり、神童と呼ばれるほど頭脳明晰、そして弓矢の腕も抜群という恵まれた身体能力を持ってもいます。
そして敏達天皇の皇子という、最も高貴な身分でもあります。
これほど素晴らしい環境に置かれていながら、彼が真に欲するものだけは手に入らないという・・・。
そんな彼の心をすべて表した場面が、コレです。


最後は、彼が最も愛した人に訣別し、母親に眼差しが似た幼女とともに黄泉路にも似た道を歩んで行くのです・・・。
このエンディングは、もう涙なくしては読めません。

このように人物設定やストーリーも秀逸なんですが、何といっても歴史的背景の構築の緻密さと正確さが素晴らしい!
はっきり言って、この作品で私の日本史の成績が上がりました(笑)
余談ですが、この作品のタイトル「日出処の天子」という文言は、遣隋使で倭国王が隋の王に宛てた書物の冒頭文です。
有名な一文だから、言うまでもなく皆さんご存知かも知れませんね^^
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この作品が素晴らしい!!Vol.3「炎の蜃気楼」

2021-03-01 21:53:09 | オススメ小説&漫画
皆さま こんばんは^^

さてさて、今回は。
もう、腐女子の間では(いや、腐女子のみならず)、超~有名な小説「炎の蜃気楼(桑原水菜)」です。
もはやワタクシのバイブル的存在な作品です。

  

これももうずいぶん前・・・四半世紀くらいになるのかな?
1990年初頭にコバルト文庫で連載が始まり、そして現在もスピンオフシリーズが連載中の、大人気小説です。

アニメ化・舞台化・ドラマCDなどなど、その人気ゆえに様々な映像化もされております。

今さら感満載ですが、ひとまずストーリーについて。

主人公は、上杉謙信の養子である上杉景虎と、その側近の直江信綱。
彼らは謙信より命ぜられ、時代を超えて蘇る怨将(怨霊となった戦国武将)たちの悪鬼征伐を遂行するため、
四百年の間、幾度となく生まれ変わりその使命を果たし続けている。

景虎を敬い、愛し、同時に憎み、妬み、あらゆる感情に翻弄される直江。
そんな直江の激しい愛憎に戸惑い、しかし受け入れていく景虎。
生と死の狭間での葛藤、正義の意味、存在価値など、「生きる」ことに苦しみ続ける「死人」・・・。

BLと一言で言ってしまうには、あまりにテーマが重厚で。
読んだことのある方はわかると思いますが、これはもう恋愛というより、魂の求め合いと言った方がいいような。
とにかく、景虎と直江というふたつの魂の昇華を見るようで、それはもう哲学の域に達しているようでもあります。

エンディングは、とても涙なしでは読めませんでした。

こんなに心を抉られた作品はありません。

かなり長い作品ですが、読むと世界が変わると言っても過言じゃないと思います。
本当に、心が震えます。
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この作品が素晴らしい!!Vol.2「百鬼夜行抄」

2021-03-01 21:51:58 | オススメ小説&漫画
こんにちは。 最近季節が逆戻りしたかのように暑いですね(´Д`ι)

さて、今回はこの作品「百鬼夜行抄(作・今市子)」です。
この作品も割と古く、20年程前から連載が始まり、最新刊が25巻、そして現在も継続中です。



~以下、ネタバレ含みます~

舞台は現代、ごく普通(と自分では思っている)の少年「飯嶋律」が、様々な妖怪や幽霊が絡む怪事件に巻き込まれながらも、
不思議な縁で知り合った愛すべき怪魔たちとともに乗り越えていく、という内容です。
ま、これだけ聞くとホラーものと思われるかも知れませんが・・・
もちろんホラー要素もあるんですけど、それよりもコメディ色が強いと思ってます。

とにかく、人物描写が面白い。 主に飯嶋家の家族と、その親戚がメインに描かれてるんですが、
皆キャラが素敵! いや、個性的! 出てくる妖怪すらもコミカル! (笑)
でも、ちゃんとシリアスなところや感動するシーンもあるし、ホラー嫌いな方にもオススメしたい作品なのです♪

で、私が個人的に気に入っているのが、どこか懐かしい気持ちにさせてくれるところなんです。
舞台は平成の現代なのに、なぜか昭和を彷彿させる表現がチラホラと出てくる。
例えば、「朋輩」「夜伽」
これらの言葉ってもう今じゃ聞かないですよね。 
もはや古語になりつつあるモノたちですが、こういう表現と、それがしっくりくる状況描写がノスタルジックな気持ちにさせてくれ、郷愁を誘うんです。
読んだ後は、いつも心がほっこりします。

これまた「秘密」同様、いやそれよりもBL要素は少ないですが、ストーリーも面白いし、画も綺麗だし、
秋の夜長に読み耽るにピッタリな作品だと思いますので、ぜひご一読を♪

あ、追伸ですが、こちらもアニメ化されているようで、もしかしたらYouTubeで観れるかも知れません。
探してみようっと☆
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