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おきまりの傷だらけの古いスマホ~肩ごしに写る絵画のような静かな青い空と白い雲

2020年08月21日 | ふと思ったこと
おきまりの傷だらけの古いスマホ~肩ごしに写る絵画のような静かな青い空と白い雲
2018年12月08日(土) 13時53分16秒
テーマ:ブログ






時を刻む秒針をだまってみつめている彼は早めに僕に交代の時間を告げた



お互いに知り合って数年の新しい友だ、しかもごくたまにしか合わない



僕の時間もまだあるから・・ いますよと返す



彼の肩の向こうに、青い空と真っ白な雲が窓の枠の中で絵画のように写っていた



「そうですか~」と彼は言うと



そっと大切そうに



おきまりの傷だらけの古いスマホをとりだす



いつものように彼は自分の奥さんの自慢を始める



今日は東京の自宅に住んでいたころのリビングでの奥さんのフォトを見せてくれた



まるでピアノの静かで そして優しい音がきこえてきそうなステキなフォトだった



綺麗で長く黒い髪 そして優しそうな笑顔が印象的だった



彼:「とても天気が良い日で ついつい写真をとったんですよフフ



ああ この写真はね・・・」



僕:「へえ~ すごく優しそう」



「そうなんです・・・とってもいい家内で・・フフ」



当番の時間が終わりそのまま僕はすぐ帰ればよかったのだが



ちょうど来た、顔見知りの別の友人も話しに参加する そこにとどまった



友人はスマホを覗き込むと



友人:「あれっ?奥さんの写真??俺 初めて見た~ ほうう~綺麗じゃん!!

 でも 何年か前、東京にいるときに病気で亡くなってたよね

 大事に写真とってたんだね」



僕:「ええっ!!えっ? え~っ?」本当にびっくりしてしまった



彼は慌て出す



彼:「すみません 言い出すタイミングがいつもわからなくて 家内の写真をとっても素敵に褒めていただけるのが嬉しくて・・・ 話しているとまだ普通に生きていて家に帰ると出迎えてくれそうな気がして・・・」





それ以降彼はそのボランティアには来なくなってしまって・・何年にもなる



出張で東京から福岡に来てたから本社に帰ったのかもしれないし



それきりでどうしているのかわからないままだけど、顔をあわせるようなことがあったら



また、あの傷だらけのスマホを取り出して



奥さんの写真をみせてくれながら・・嬉しそうに自慢する彼の姿を見てみたい・・・




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