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kakaaの徒然な日記

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ラニーニャ現象が終わらない : アメリカをはじめ世界の穀倉地帯の干ばつと異常気象がさらに厳しく継続する可能性。その先には「もはや食糧は存在しない」世界が

2022-04-07 10:43:08 | In Deepさまの記事より

In Deep様のブログより転載です

ラニーニャ現象が終わらない : アメリカをはじめ世界の穀倉地帯の干ばつと異常気象がさらに厳しく継続する可能性。その先には「もはや食糧は存在しない」世界が

投稿日:


州の95%が極度の干ばつに見舞われている米テキサス州 Beaumont Enterprise

太陽活動の22年周期と共に訪れる長く強いラニーニャに、終わる気配がない

エルニーニョ現象という言葉と共に、「ラニーニャ現象」というものがあります。 どちらも、赤道付近での海水温が通常とは異なることにより天候の異変などが起こりやすいものですが、ラニーニャの場合は、赤道付近で海水温が低下する現象によって起きます。

今現在、ラニーニャ現象が続いているのですが、アメリカの穀物関係のメディアで、

「 6月までラニーニャが終わらない可能性が出てきた」

とする専門機関の報告を引用した記事が出されていました。

しかも現在すでに記録的な長期間に渡るラニーニャとなっているのだそうです。

これは、かなり明白に気象や気温の異常と結びつくものですが、最近は「食糧」のことを書くことが多いですけれど、それと直結する話です。

日本の気象庁は 1ヵ月ほど前に以下のように報じていました。

ラニーニャ、春まで継続か 日照に影響も、2月監視速報

気象庁は10日、昨年秋から継続中の「ラニーニャ現象」が2月も続いたとみられるとの監視速報を発表した。春の間も継続する可能性が高く、夏には平常に戻る見通し。春も続いた場合、日照時間が西日本で長くなり、北日本の太平洋側では短くなる傾向がある。

気象庁によると、ラニーニャは、太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけて、海面水温が低い状態が続く現象。世界的な異常気象を引き起こすとされる。

2月の海面水温は基準値より1.1度低かった。今後は、春の前半は低い状態が継続し、春後半から次第に平常に近づいて、夏ごろには暖かい海水が流入するとみている。 (共同 2022/03/10)

もう少し詳しいところですと、気象庁のサイトには以下のようにあります。

 

> ラニーニャ現象が続いているとみられる。

> 今後、春の間にラニーニャ現象が終息し、平常の状態になる可能性もある(40%)が、ラニーニャ現象が続く可能性の方がより高い(60%)。

> その後、夏は平常の状態になる可能性が高い(70%)。 (気象庁

 

これで心配されるのは、日本での低温とか高温とかの気温の問題もあるのですけれど、

「北米の極端な干ばつ」

です。

以下の記事などで取りあげましたけれど、すでにアメリカの相当な地域が、記録的な干ばつ状況にあります。

 

[記事] 米海洋大気庁が、アメリカ西部から中部の全土の60%近くが「7月まで雨がほぼ降らない極端な干ばつ」と予測
 地球の記録 2022年3月20日

 

実際、すでにアメリカの一部地域での冬小麦(秋に蒔いて春に収獲する)の収穫量が、「過去最低レベル」になる見通しが立てられています。

NOAA (アメリカ海洋大気庁)の以前の予測では、今年のアメリカの夏までの干ばつ状況は以下のようになると予測されていました。茶色の部分が「干ばつが持続する、あるいは悪化する」と予測されている地域です。

2022年春のアメリカの干ばつ予測

NOAA

しかし、これはまだ時期的に、「ラニーニャの継続を折り込んでいないもの」だと見られます。

ラニーニャが長引く場合、アメリカの干ばつが、さらに厳しいものとなっていく可能性が出ているということになるのかもしれません。

まあ……「ラニーニャだとこうなる」という法則などはないのですが、傾向として、やや異常な気象に傾くことが多いことも事実です。

小麦の価格と、それどころか供給そのものが世界的に混乱している中で、アメリカなどからの小麦輸入量が多い日本は、アメリカが過度な干ばつの影響を受けた場合は、秋以降かなり厳しい状況となる可能性があります。

まずは、そのラニーニャについて報じていた国際的な穀物情報メディアの記事をご紹介します。4月4日の記事です。

この記事で、初めて、ラニーニャ現象が太陽活動のサイクルと連動していることを知りました。


永続的なラニーニャが 6月まで続く可能性があり、アメリカの干ばつが促進される可能性がある

Persistent La Niña only needs to last until June to promote drought
world-grain.com 2022/04/04

カナダ南西部の大草原から米国の西部半分の全体に干ばつが蔓延し続けている。

今年 1月と2月の天候により、干ばつは東に向かって米国西部のコーンベルトに拡大した。冬は通常なら干ばつが拡大するのではなく、干ばつが減少する時期であるにも関わらず、そのようになっているのは悪い兆候といえる。

ラニーニャ現象は 2020年以降続いており、この持続は主に雨不足と関係する可能性がある。最近、現在のラニーニャ現象の期間について議論している予報官たちもいるが、ワールド・ウェザー社 (World Weather Inc.)は、6月になれば、ラニーニャは収まるだろうと述べている。

ラニーニャ現象は、北半球と南半球の両方の中緯度から水分を取り除く。

過去 20か月間、ラニーニャが続いているが、それだけで、この現象によって大気から顕著な量の水分が除去された。昨年の夏にカナダと米国中部で作物生産に影響を与えた雨不足と干ばつは、太平洋十年規模振動(※ 太平洋各地で海水温や気圧の平均的状態が、10年を単位とした周期で変動する現象)の負の段階の助けを借りたラニーニャに起因していた可能性がある。

ロシア東部のニューランドとカザフスタンでの昨年の夏の干ばつも、ラニーニャに関連している可能性がある。

ほとんどのラニーニャ現象は、一般的には 8〜 14か月しか持続しないが、今回のラニーニャ現象はこれほど長く続いているので、ラニーニャはもはや世界の天気にあまり影響を与えていないと考え始めた予報官たちもいるほどだ。

これほどの長期にわたるラニーニャ現象が発生したのは、最新では 2010 -12年で、23か月続き、これは、米国の 2012年の顕著な干ばつにつながった。

その出来事の前に、米国で以前の重要な干ばつは 1988年に発生した。また、北米大陸の一部とカナダは 2000年から 2004年までの干ばつの影響を受け、米国中部の一部が最も影響を受けた。

同様に、1950年代と 1930年代に複数年にわたる干ばつが発生し、それぞれが長いラニーニャ現象に関連していた。

カナダの大草原地帯は 2021年に最大の農業生産損失を被り、翌年の干ばつは、カナダ南東部から米国に移った。

長期にわたるラニーニャのそれぞれの事象は、常に太陽黒点の太陽極小期の直後に発生している。したがって、長期にわたるラニーニャ現象と太陽極小期後の数年間には大きな関連があるようだ。

通常、より長いラニーニャ現象は、1年おきの太陽周期で発生する。

もっと簡単に言えば、ラニーニャの発生は 22年ごとに最も日常的に発生するようだ。2010年から 2012年のラニャーニャはそのパターンではなかったが、他のほとんどの重要なラニーニャ現象は、現在と同じ 22年の太陽周期に結びつく傾向があった。

次の数週間は、米国中部の平原から中西部の上部に雨がより頻繁に、より顕著に降る機会を提供すると見られる。今後数ヶ月間で雨天に最も適した時期となるだろう。

雨の頻度と強度が十分に高くなれば、平野とコーンベルト西部で干ばつを減らすことができ、それは土壌水分が良好である間に春の植え付けが行われるのに必要な時間の改善された機会を提供する。

ただし、今後数週間の大雨に天候パターンがあまり適応しない場合は、気温が高く乾燥しているため、干ばつがやわらぐ可能性が低くなるだろう。

ラニーニャ現象は、今後数週間の北米の中心部における降水量の分布について多くのことを語ると思われる。最新の海面水温データは、ラニーニャが 2月下旬と 3月上旬に弱まった後、再び強まっていることを示唆している。

重要なことは、このラニーニャ現象がどれだけ長く続くのかということだ。

ほんの数週間前、多くの予報官たちはラニーニャ現象が春には消滅することを示唆していたが、ラニーニャは消えておらず、今後の予想もされていない。過去の統計からは、今回のラニーニャがより長く優勢になることを示唆している。

すべての指標は、このラニーニャが春全体を通して存在することを示唆しており、今では夏まで続くことを示唆する予報官たちもいる。

ワールドウェザー社は、6月以降にラニーニャ現象が持続するかどうかは問題ではないと考えている。

この理由は多面的だ。

まず、ラニーニャが 6月に消滅した場合でも、大気中には長引く足跡が残り、おそらく 2、3か月は長引くだろう。

第二に、このラニーニャ現象は、過去に起こったものほど長くは続いていない。太陽極小期の後に発生し、太平洋十年規模振動の負の段階を伴う以前の拡張ラニーニャ現象のほとんどが、23〜 36か月続いたのだ。

今月は 2020年以来 20回連続のラニーニャ月であり、それはより長く続く可能性がある。

第三に、太平洋の赤道域全体の海面下の海温の異常を見ると、しばらくの間、少し強度が増す可能性のある、わずかに組織化されたラニーニャに対する強いサポートがある。

北米の中央部と西部では、干ばつがすでに発生しているため、春の中期と後半に米国のグレートプレーンズ(※アメリカ中西部の大平原)上に高気圧の尾根が発達する可能性がすでにある。それは、ラニーニャが春まで続いた場合、夏の暑さが来る前に、高気圧の夏の尾根がこの地域全体に強く構築し始めるのに十分な長さだ。

米国中部での通常よりも早い時期の高気圧の発達は、降雨事象を抑制し、高温化を引き起こし、それはさらに乾燥を悪化させるだろう。明確に定義された高気圧が米国平原上に発達した場合、それは降雨に関しての気象システムが西からこの地域に流入するのを防ぐ。

本質的に、ラニーニャ現象が春まで続いた場合(夏で終わったとしても)、干ばつが悪化し、拡大し、激化するのを可能にするのに十分な乾燥を農業地域に残し、それはより深刻な干ばつにつながる可能性がある。

6月にラニーニャがなくなったとしても、夏の終わりまたは秋に気温の低い季節が到来するまで、天候パターンを変更する十分な時間がない。その結果、何が起きても、高気圧の尾根がより持続し、干ばつが激しくなると見られる。


 

ここまでです。

穀物情報サイトって最近見始めたのですが、すごいですね。太陽活動周期にまで言及している。

 

> ほとんどの重要なラニーニャ現象は、現在と同じ 22年の太陽周期に結びつく傾向があった。

 

などの説明を読みますと、太陽マニアの私などはゾクゾクしますが、しかし、

「現在その 22年周期の中にある」

のです。

ラニーニャが非常に長く持続する可能性がある。

といいいますか、この記事にもあります通り、

「 6月でラニーニャが終わったとしても、干ばつへの影響は避けられない」

ということになるようです。

しかも、過去の歴史的な干ばつに匹敵するようなものとなる可能性さえあるというように読めます。

 

「秋から世界の穀物どうなるんだよ……」

 

と本当に思います。

特に世界的な問題となるのは小麦ですね。

 

しかしですね。

アメリカの小麦を心配する以前に、「ラニーニャが発生している時は、日本の農作も大きな影響を受ける傾向が強い」のです。

先ほども書きましたけれど、ラニーニャが起きたからこうなる、という定理は一切ないですけれど、ただ、気温が高い低い、あるいは雨が多い少ないということを別にして、「通常とは異なる」という気象にはなりやすいようです。

なお、先ほどの記事では、「太陽活動の 22年周期」という言葉が出てきますが、22年前の西暦 2000年もラニーニャでした。1998年から続いた長いラニーニャでした。

Wikipedia には以下のように書かれています。

 

1998年夏 - 2000年春  1999年の東日本〜北日本で猛暑と暖秋、中国で旱魃、インドネシアで大雨、欧州で寒波 (Wikipedia

 

1993年に「平成の米騒動」と呼ばれた歴史的な日本でのコメ不足の年がありましたが、それはラニーニャではなく、エルニーニョ現象による冷夏によってもたらされましたが、今年はどうなりますかね。

 

すでに世界中のいろいろな国で農作状況があまり良くないのです。

 

[記事] アメリカで小麦生産量が最も多いカンザス州やテキサス州の冬小麦収穫が、雨不足により過去最低レベルになる見通し。しかもカナダからの肥料の流入も停止中
 地球の記録 2022年3月22日

[記事] オーストラリアのニューサウスウェールズ州で、大洪水のために農作物全体に記録的な損失
 地球の記録 2022年3月19日

[記事] 大豆生産量世界第6位の南米パラグアイが、記録的な大豆の不作により「同国史上初の輸入」をせざるを得ないという異常な状況に
 地球の記録 2022年3月25日

 

そして、ロシアとウクライナの戦争が徹底的に長期化する可能性を指摘する人たちが増えていて、今日の米ブルームバーグの意見記事では、

「今は、第二次世界大戦前の 1939年と酷似している」

と表現されていました。

第三次世界大戦というような言葉が、ブルームバーグのようなメジャー報道でも出されてきています。

以下の記事です。

 

ウクライナの戦争からの7つの最悪のシナリオ
Seven Worst-Case Scenarios From the War in Ukraine

 

戦争が拡大すれば、物流そのものが停止に近い状態にならざるを得ない状況も出てくるかもしれない中で、ラニーニャの持続により、世界の食糧大生産国の「極端な不作」の可能性が高まっています。

早ければ、秋までには現実が表面化するはずです。

食べ物が世界に存在しないという現実が。

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新潟大学名誉教授が訴える「新型コロナワクチンの危険性」の内容。これらのワクチンの身体への不安な影響は、場合により「永続的」に続く

2022-03-24 10:19:31 | In Deepさまの記事より

In Deep様のブログより転載です。

https://indeep.jp/anxious-effects-of-these-vaccines-can-sometimes-be-permanent/

新潟大学名誉教授が訴える「新型コロナワクチンの危険性」の内容。これらのワクチンの身体への不安な影響は、場合により「永続的」に続く

投稿日:


 

改めて理解するファイザーやアストラゼネカのワクチンのメカニズム

新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいますが、メルマガの読者様から、新潟大学名誉教授の岡田正彦さんという専門家の方が「新型コロナワクチンは危険」というタイトルの動画を YouTube に投稿されていることを知りました。動画中に記されている正式なタイトルは、「コロナワクチンの仕組みとその問題点について」です。

昨晩それを見まして、これまで漠然とわかっていたつもりだったファイザーなどの mRNA ワクチンの仕組みや、あるいは、アストラゼネカのウイルスベクターワクチン(ウイルスを運び屋とするワクチン)の仕組みが感覚的に理解できました。

岡田名誉教授は、この動画を基本的には「専門知識のまったくない方に向けて」作られていることがわかります。図や言葉でも難解な専門用語の多くを使っていません。

つまり、それだけ一般の方々を含め他多くの方に伝えたいと考えていらっしゃるのだと思います。

今回はその動画の内容をすべて文字におこしました。

私自身が、いろいろなことに関して、文字でないとどうも頭に入らない面がありまして、そして、この動画はコロナワクチンについてわかりやすく説明されているものとして、「これまでで一番わかりやすい」と思ったこともあり、ご紹介したいと思いました。

それに、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、現状では、特に海外の場合、SNS でも YouTube でも「ポリシーに違反する」と判定された動画は、それが専門家のものであろうと容赦なく削除、あるいは検索から排除されることになっています(今回ご紹介する岡田名誉教授の動画も検索除外となっているフシがあります)。

ですので、動画がずっと残り続けるかどうかは不明ですので、記録としてこ残しておきたいとも思いました。

岡田正彦名誉教授という方は、調べてみますと、経歴も実績も非常に高い方のようで、そのようなお立場の方が、このように「現在のワクチン状況を公然と非難する」というのは、かなりの決意があってのことだと思われます。

各方面から非難される可能性も、孤立化する可能性もあるかもしれません。

それを覚悟しての、強い危機感をお持ちになっての決断と思われます。

そして、ここで述べられていることは、ワクチンの瀬戸際にいる「私たちひとりひとりにとって」重要なことです。

これは、接種したほうが良い、とか、悪い、という選択の話ではなく、「このワクチンの仕組みを正確に知っているかどうか」ということが重要なのです。

岡田名誉教授は最後に、

「皆様の賢明な判断に期待しています」

と述べていました。

なお、この内容に関して、関連するブログやメルマガなどの過去記事にもふれようとも思いましたが、あまり余計な前振り等を書くのも失礼と思いますし、過去記事で取りあげた内容との対比は、他の記事で書かせていただきます。

ただ、先日の以下の記事の内容と照らし合わせていただきますと、岡田教授の持たれる懸念の方向がわかりやすいかもしれません。

医師と科学者たちが欧州医薬品局に提出した「遺伝子ワクチンの承認停止要請の請願書」の内容に見る「本当の危険性」。その書簡の全文
投稿日:2021年3月13日

このワクチンの問題に関しては、もうすでに「全体をどうこう」という話ではなくなっていまして(そもそもすでに世界で3億6千万人以上が接種しています)、個人やコミュニティレベルでのサバイバルの段階です。

早速本題に入ります。動画で使われているイラストなどもできる限り入れています。



 

 


コロナワクチンの仕組みとその問題点について

新潟大学名誉教授 岡田正彦氏

 

ファイザー社とモデルナ社のワクチン

まず、ファイザー社とモデルナ社のワクチンがどのようになっているのか見ていきたいと思います。

新型コロナウイルスには、表面にトゲトゲの構造(※ 以下、スパイクタンパク質と記します)が存在します。ウイルスは、このスパイクタンパク質をヒトの細胞に接着させて侵入してくることがわかっています。

そのため、世界中の研究者たちは、このスパイクタンパク質を分析すれば、新型コロナウイルスを攻略できるのではないかと考えたわけです。

スパイクタンパク質をコードする遺伝子を人工的に試験管の中で作り(脂質の膜で包む)、それを人工の膜で包んで注射しようという発想となったわけです。

この膜は脂質粒子といい、ヒトの細胞の表面の膜と非常によく似たものです。その膜の表面は、界面活性剤でコーティングがなされています。

これを注射するわけですが、筋肉に注射します。

これはかつてアメリカの研究者が、さまざまな方法で注射を試みて、どの方法が遺伝子を一番細胞まで届けることができるかを比較検討し、「筋肉注射が一番優れているから」という結論に至ったことによります。

注射の直後に腕が腫れたり、かゆくなったりすることを「副反応」と呼んでいますが、これは本来の免疫反応であって、副反応と呼ぶのは間違いです。

本来の副作用は、以下のようなものです。

たとえば、脂質粒子の表面にコーティングしてあります物質は PEG (ポリエチレングリコール)というものですが、この化学物質が重大なアレルギー反応を起こすことがわかってきたわけです。

ノルウェーでは、それが PEG のせいだったかどうかはわかりませんが、高齢者施設でこのワクチンを接種した後、33名の方が亡くなったと報じられています。

 

アメリカでは、36名の方に、出血が止まらなくなる血小板減少症という副作用が起きて、そのうち、医師 1名が亡くなっています。また、これとは別に、66名がアナフィラキシーショックとなり 32名が救急搬送されたという情報がアメリカの学術雑誌で報告されています。

注射した後、この脂質微粒子は、血流に乗って血管の中を流れていきますが、その微粒子が最初に接触する細胞は、血管の内側を這っている「内皮細胞」と呼ばれるものとなります。

以下の図は一個の内皮細胞だと思ってください。

血液中を流れてきた脂質微粒子は、ヒトの細胞の表面に接着して一体化し、中味だけが細胞内に入ります。これは、本来目的とする人工のコロナのスパイクタンパク質をコードする遺伝子です。

この遺伝子は、具体的にはメッセンジャー RNA と呼ばれるものです。これが細胞の中でタンパク再生工場に到着し、情報が解読され、タンパク質が合成されます。この場合は、コロナウイルスのスパイクタンパク質(トゲトゲの構造)が合成されるわけです。

これ(スパイクタンパク質)は「異物」であるので、自然の反応に従って、細胞の外に出てきます。

そこで、血流を流れている免疫細胞がこのスパイクタンパク質を見つけて、「大変だ、異物があるぞ」と、これを異物と見なし、免疫反応を起こします。

その結果できるのが「抗体」です。

ファイザー社とモデルナ社のコロナワクチンは、このメッセンジャー RNA (mRNA)が主役となっているというわけです。

本来、このメッセンジャー RNA は、一回タンパク質を作ると役目が終わりになりますので、数分から、せいぜい 10時間程度で(ヒト細胞内の酵素によって)分解されることが知られています。

しかし、ファイザー社とモデルナ社のコロナワクチンの RNA は「分解されない」ように改変されています。

一方で、抗体は約 2ヶ月で半減し、3ヶ月でほぼなくなってしまうことがわかってきています。そのため、もし人工遺伝子が短時間で分解されてしまうのなら、3ヶ月ごとにワクチン接種が必要になってしまいます。

しかしさらに一方、もしこの人工遺伝子が半永久的に残るのだとしたら…それは大変なことですね。つまり先ほどの「免疫細胞による免疫反応」がいつまでも起るわけです。

このような病態は、すでにあり、自己免疫病などと呼ばれています。関節リウマチのような病気がそれにあたります。

「自己免疫性コロナ病」というような病名は存在しませんが、もしかすると、そんなようなことが起こってしまうかもしれません。

以下のような話もあります。

この治験を担当したアメリカの有名病院の理事長は、モデルナ社の重役を兼任しており、8億円相当の株券を供与されていたというのです。

ファイザー社には過去、数々の論文不正があり、アメリカ彼女連邦裁判所より懲罰金の支払いを命じられています。同社もその支払いに応じていることが報じられています。

このワクチンの原理を発明したアメリカの二人の研究者であるワイズマン( D Weissman )氏とカリコ( K Kariko )氏は、自らワクチン接種を受けている写真を大公開しました。

このふたりの研究者には、会社から莫大な特許料の支払いが 2つの会社から約束されているそうです。

 

アストラゼネカ社のワクチン

次は、アストラゼネカ社のワクチンです。

スパイクタンパク質をコードする遺伝子を人工的に試験管の中で作るまでは、ファイザー社やモデルナ社のワクチンと同じですが、アストラゼネカのワクチンの場合、試験管内で合成されるのはメッセンジャー RNA ではなく、「 DNA 」です。

この DNA を脂質微粒子ではなく、なんと「ウイルス」に包みこんで注射をします。

使われるウイルスは、もちろんコロナウイルスではなく、比較的安全とされる AAV といわれる特殊なウイルスの一種だと思われます。このウイルスは、分裂する能力がありませんので、体の中に入っても、感染症を起こすことはありません。これを、筋肉注射します。

ただ、アストラゼネカのワクチンの場合、内容がほとんど公開されていないため、どのような添加物が入っているのがわからないという問題があります。

運び屋(ベクター)のウイルスと人工コロナ DNA を安定化させるための物質がさまざまに含まれていると思いますが、どのような添加物が入っているのはわかりません。

運び屋ウイルス( AAV )は、注射によって血流に入りますが、ウイルスというものは、人間の細胞に侵入することが仕事であるため、この運び屋ウイルスも容易に細胞内に侵入します。

これが血流に乗って、細胞に接触するところまでは、先ほど(ファイザーとモデルナのワクチン)と同じです。

そして、細胞の核の中に入り、人間の、つまりワクチンを接種した人の細胞にある酵素を使って、DNA の一部を切り取って、そこにコロナの遺伝子を組み込んでしまうということをやってしまいます。

しかも、運び屋ウイルスの中には、このタンパク質(コロナのスパイクタンパク)を合成しろ、という信号も含まれておりますので、やがて、メッセンジャー RNA が作られ、これにより、先ほど(ファイザーのワクチン)と同じように、コロナウイルスのスパイクタンパク質が合成されます。

ただし、ファイザー社などのメッセンジャー RNA と異なるところは、DNA ですから、接種した人の細胞の遺伝子の中に組み込まれて、それはずっと残ります。

ですので、絶えずこのタンパクが作り続けられることになります。

したがって、過剰な抗体生産により、その免疫反応も、おそらくさらに強いものではないかと想像されます。

 

さて、ここで、細胞の中での遺伝子の組み換えについて、もう一度考えてみたいと思います。

運び屋ウイルスは、過去、さまざまな遺伝子治療などの実験に使われてきたもので、正体はよくわかっているのですが、ただひとつ欠点があって、それは「どこに DNA を組み込むのか、制御ができない」ということなのです。運び屋ウイルスの行動は、制御できないために、どこにコロナの DNA が組み込まれるか予測不能なのです。

アメリカの研究者が、同じ方法を使って、犬で遺伝子治療の実験を行った報告書があります。人間の遺伝子には、「ガンを促進させる遺伝子」あるいは「ガンを抑制する遺伝子」などがあるわけですが、そのすぐそばに組み込まれたことを発見したと報告されています。

実験を繰り返していれば、がん促進遺伝子の中に組み込まれていたおそれもある。

したがって、この研究者は、「実験に使った動物を、これから 10年くらい観察しなければ、安全性は確認できない」と論文の中で述べています。

つまり、いったん組み込まれたコロナの DNA は、接種した人の体内にずっと残ることになります。発ガンの潜伏期を考えると、(接種後)10年間くらいは経過を観察する必要があり、それくらい心配な期間が続くことになります。

 

もうひとつ、とても重大な話があります。

ブラジル、南アフリカ、英国で(致死率の高い)変異ウイルスが相次いで発生したことが報じられています。この三つの国というのは、アストラゼネカ社が昨年、治験を行った国なのです。

これはあくまで私個人の考えですが、ワクチンが強すぎて、それに対抗するために、ウイルスが過剰に変異してしまったのではないかと。ウイルスも生きのびる必要がありますので、抗体がたくさん出てきますと、それに負けないように自らの遺伝子を組み換えてしまう。

 

以上、2種類のワクチンについてご説明させていただきました。

医師を対象にワクチン接種が始まっています。

一日経っても副作用が出なかったので「このワクチンは安全だ」などと間違ったメッセージを出さないように医師の皆さんにお願いいたします。そのような台詞は 10年後にどうぞおっしゃってください。

最近はテレビなどで、「政府の説明だけが正しいので、巷の噂に惑わされないように」という呼びかけがなされるようになりました。異論を許さない雰囲気があり、これはまるで太平洋戦争当時の大本営発表のようです。

テレビや週刊誌が、政府に忖度し、真実を伝えなくなってしまったのも、由々しき事態です。ジャーナリズムの矜持は失われてしまったのでしょうか。

専門家と称する人たちが、「ワクチンしか方法はない」などと無責任なコメントを述べているのも大きな問題です。

感染性に対峙する決定的な手段は、全市民の行動制限に尽きることは、すでに実証済みです。

また、ウイルスのスパイクタンパク質の構造と働きが 100%判明したことから、これをブロックする薬が世界中の製薬企業で開発されていて、あと一歩というところまで来ています。新しい薬やワクチンにはリスクが伴うものですが、(ワクチンとちがって)薬は感染した人に用いるものですので、多少のリスクはやむを得ません。

しかし、感染リスクがほとんどない健康な一般市民に、安全性がまったく保証されていないワクチン接種を強要するのは、もう犯罪でしかありません。

皆様の賢明な判断に期待しています。

 

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これが「純粋にロシアとアメリカの戦争」であることが明らかに。目的はおそらく「さらなる生物戦を阻止」するためのウクライナに多数ある米軍の生物兵器施設の破壊と確保

2022-03-08 11:52:53 | In Deepさまの記事より

In Deepさまの記事より転載です。

これが「純粋にロシアとアメリカの戦争」であることが明らかに。目的はおそらく「さらなる生物戦を阻止」するためのウクライナに多数ある米軍の生物兵器施設の破壊と確保


ウクライナとグルジアで展開されている米国防総省のアメリカ国防脅威削減局のプログラム。 dilyana.bg



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アメリカの軍部は焦っている

気候的に穏やかな春がやっと近づいてきた感じですね。

昨日メルマガを出させていただきまして、そのタイトルは「ウクライナ、生物戦、そしてジョージ・ソロス氏の軍隊」というものでした。

少し前とかに知ったことなどを、いろいろと書かせていただいたのですが、細かいところはともかく、事実としてあることは、

「ウクライナという国には、西側諸国で最も多いレベルのアメリカ軍の生物兵器研究所がある」

ということでした。

ウクライナの生物兵器研究所の場所

gab.com

これらは、アメリカ国防総省と、あるいは慈善家ジョージ・ソロスさんなどの支援によるものです。

 

それでデスね(また変な言い回しかよ)。

 

そのメルマガを書いた少し後に、さらに新しいことを知ったのです。今日ですけどね。

それはふたつのことで、ひとつは、

「米国防総省はウクライナで軍人相手にリスキーな生物学的実験を続けていた」

ことと、そして、

「国防総省は何かを恐れている、あるいは焦っている」

ということでした。

メルマガでは、ウクライナにあるアメリカ国防総省の国防脅威削減局とウクライナ軍が協力しておこなっている「生物学的脅威削減プログラム」というものがあることにふれました。

以下のウクライナのアメリカ大使館のウェブサイトに書かれてあります。

ウクライナ米国大使館 生物学的脅威削減プログラム
Biological Threat Reduction Program

 

その後、これを行っているアメリカ国防脅威削減局がウクライナとジョージアで「生物学的実験」を長く行っていることが漏洩した内部文書で判明したという記事を見ました。

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今回の後半で、その記事をご紹介させていただこうと思いますが、「.bg」というドメインのサイトでしたので、ブルガリアからの記事のようです。

ウクライナとジョージアで国防脅威削減局がおこなっている生物学的実験は、文書では、かなり非人道的な感じではあります。

その国防脅威削減局の実験でおこなわれている生物学的実験の病原菌は、炭疽菌、ブルセラ菌、クリミア・コンゴ出血熱、コクシエラ・バーネティ (Q熱)、野兎菌、ハンタウイルス、リケッチア感染症、ダニ媒介性脳炎ウイルス、バルトネラ症、ライム病、エーリキア症、レプトスピラ症、腸チフス菌、ウエストナイル熱の 14種類とあります。

 

その記事はあとでご紹介させていただくとして、先ほどのウクライナ米国大使館の「生物学的脅威削減プログラム」のウェブサイトは、以下の文言から始まります。

 

> 米国国防総省の生物学的脅威削減プログラムは、世界で最も危険な感染症の発生(故意、偶発的、または自然)の脅威に対抗するためにパートナー国と協力しています。

 

このページの内容は普通に、こういうのが同盟国にあっても不思議ではないなとは考えていたのですが、ひとつ解せない部分がありました。

ページの右サイドには、ウクライナにある「すべての生物学的脅威削減プログラムの対象研究所」の概要と研究状況の項目があります。

以下は、その右サイドを日本語にしたものですが、16のウクライナの生物学的脅威削減プログラム研究所(平たくいえば、生物兵器研究所ともいえます)が示されていまして、それぞれ PDF 書類にリンクされてます。

右サイドを日本語化したもの

ua.usembassy.gov

ところが、このすべてのリンクが、「アクセスできません」と表示されます

どうも「リンク先の書類がすべて削除されている」ようなのですね。

サイトの不具合なのかなあと思っていましたが、今日知ったのは、

「 2月27日にすべての関連ファイルが削除された」

ことが報じられていたのです。

国防総省は「大慌てで削除した」ようなのですが、その消去された生物学的脅威削減プログラムの各研究所のファイルは、インターネット上に複数保存されておりまして、閲覧することができました。

しかし、その内容は大したことが書かれてあるわけでもなく、たとえば以下は、ウクライナ首都キエフにある「ウクライナ国立農業科学アカデミー獣医学研究所」の書類の一部です。

国立農業科学アカデミー 獣医学研究所のファクトシート

技術支援プロジェクト – ウクライナ獣医学国家委員会およびウクライナ国立農業科学アカデミーのプロジェクト受領者に対する技術支援に関する覚書

2012年5月21日付けの登録カード
ドナー / アメリカ合衆国国防総省
受益者– 執行代理人 - ウクライナ獣医学州委員会
受信者 – 国立農業科学アカデミー 獣医学研究所
住所:ウクライナ・キエフ・ドネツカ通り30
(略)

監護権の移転および維持覚書 - 監護権の移転が進行中
EDP​​許可 ​ ​- 病原体を扱う許可が進行中

投資 - 実験室の総費用:2,109,375.23米ドル

Institute of Veterinary Medicine of the National Academy of Agrarian Sciences Fact Sheet

総費用は、210万ドルで、2億円程度ということで特別な金額ではないですし、具体的な研究内容が記されているわけでもなく、「なんで国防総省はこんなものを大慌てで消去した?」とも思いますが、一点挙げれば、

「すべての研究所の書類に《住所》が書かれてある」

ということなのかもしれないです。

まったく未確認の話ですが、現在ロシア軍がこれらのウクライナの「研究所」を「破壊」「確保」しているというもあります。

これらのウクライナの生物施設は「純粋なアメリカの出資と援助」によるもので、「アメリカ軍施設」といってかまわない施設ですが、どうやらロシアというかプーチン氏の目的は、

「これらのウクライナの生物兵器研究所の確保」

だと思われます。

というのも、後半でご紹介します記事にありますが、ウクライナとジョージアでアメリカが展開している「生物学的実験」は、ロシアから見れば、隣国で起きていることとして看過できるものではないはずだからです。

参考までに、削除されたウクライナの研究所の書類を提示しておきます。

ウクライナ米国大使館のウェブサイトから削除された書類

ハリコフ診断研究所

ルハンシク地域診断獣医研究所

ドニプロペトロフスク診断研究所

ヴィーンヌィツャ診断研究所

ドニプロペトロフスク診断研究所

ヘルソン診断研究所

ウクライナ国立農業科学アカデミー獣医学研究所

あとは、リンク先だけということでご容赦下さい。

dtro-kherson-fact-sheet-eng.pdf

dtro-ternopil-fact-sheet-eng.pdf

dtro-zakarpatska-fact-sheet-eng.pdf

dtro-zakarpatska-fact-sheet-eng.pdf

dtro-lviv-dl-eng.pdf

dtro-lviv-rdvl-eng.pdf

dtro-eidss.pdf

dtro-pathogen-asset-control.pdf

dtro-dnipropetrovsk-rdvl_eng.pdf

 

なぜ、アメリカがこれらの資料を大慌てで消去したのか、正確な理由はわからないですが、アメリカがウクライナで行っている生物学的実験は、場合によっては「生命倫理委員会」あるいは、軍事的な意味での違反などに該当する可能性もあり得るもので、それも関係あるのかもしれないですが、よくはわかりません。

 

なお、私は、アメリカの作家・ダグ・ケイシーさんの言う「がらくたによる戦争」 (参考過去記事)みたいなことをなぜプーチン氏がおこなうのかが理解できなかったのですが、

「アメリカ軍の生物兵器施設の破壊と奪取」

が目的だとすれば、理解できます。

それが目的かどうかは、ロシア軍のウクライナ国内の進行ルートなどがわかれば、それと先ほどのウクライナ国内の生物兵器施設の場所を照らし合わせればわかると思いますが、ロシア軍の進行ルートは私にはわかりません。

そして仮に、東欧にあるアメリカの生物兵器施設が目的だとすれば、ご紹介する記事からは、次はジョージア、そして、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、ラトビアなどにも拡大するかもしれません。

何が何でもアメリカの次の生物戦を阻止するのが目的なら、そのようになっていく可能性もあるかと思われます。

というわけで、そのアメリカの文書を取り上げていたメディアの記事をご紹介して締めさせていただきます。この記事内に内部文書の画像やリンクがありますが、画像サイズが大きなものですので、ここでは載せません。オリジナルの記事をご参照下さい。

なお、この記事は今年 1月の記事で、現在のウクライナの話が出る前のものです。


ウクライナとグルジアの連合軍兵士に対しての米国の生物学的実験を公開した文書

Documents expose US biological experiments on allied soldiers in Ukraine and Georgia
dilyana.bg 2022/01/24

米国は「ロシアから同盟国を保護する」ために東欧での軍事的プレゼンスを高めることを計画しているが、内部文書は実際的な用語での米国の「保護」が何を意味するかを示している。

米国防総省は、ウクライナの 4,400人の兵士と、ジョージアの 1,000人の兵士に対して、致命的な結果をもたらす可能性のある生物学的実験を実施した。漏洩した文書によると、すべてのボランティアの死亡は 24時間以内(ウクライナ)と 48時間以内(ジョージア州)に報告されなければならないとある。

ウクライナとジョージア両国は、この地域で最も忠実な米国のパートナーと見なされており、その領土で多数のペンタゴンプログラムが実施されている。

そのうちの 1つは、25億ドルのアメリカ国防脅威削減局(DTRA)の生物学的関与プログラムであり、地元住民で研究されている生物剤、致命的なウイルス、抗生物質耐性菌の研究が含まれている。

プロジェクトGG-21:「すべてのボランティアの死亡は迅速に報告されること」

米国防総省は 5年間のこのプロジェクト「コードネーム GG-21」 (「ジョージアの軍人における節足動物媒介性および人獣共通感染症」)を最大 3年間延長する可能性がある。

プロジェクトの説明によると、血液サンプルは、ゴリにあるジョージア軍病院での軍の登録身体検査時に 1,000人の軍の新兵から取得される。

サンプルは、以下の 14の病原体に対する抗体についてテストされる。

・炭疽菌
・ブルセラ菌
・クリミア・コンゴ出血熱
・コクシエラ・バーネティ (Q熱)
・野兎菌
・ハンタウイルス
・リケッチア感染症
・ダニ媒介性脳炎ウイルス
・バルトネラ症
・ライム病
・エーリキア症
・レプトスピラ症
・腸チフス菌
・ウエストナイル熱

採血量は 10mlとなる。サンプルは NCDC(ジョージア国立疾病管理公衆衛生センター)または USAMRU-G (米国陸軍感染症研究所)に無期限に保管され、将来の調査研究のために米国のウォルターリード軍事研究調査所(WRAIR / 米国最大の生物医学研究施設) 本部に送られる可能性がある。

ウォルターリード軍事研究調査所は、米国国防総省が管理する最大の生物医学研究施設だ。血液検査の結果は、研究参加者には示されない。

このような採取した血液での抗体テストで感染による死者が出るということはないが、しかし、プロジェクトレポートによると、 「すべてのボランティアの死亡は、ジョージア軍病院とウォルター・リード軍事研究調査所に速やかに報告されること」とある。

兵士の血液サンプルは、ジョージアの首都トビリシにある国防総省が資金提供する 1億8000万ドルの施設であるジョージア国立疾病管理公衆衛生センターで保管され、さらにテストされる。

ジョージア国立疾病管理公衆衛生センターは、ジョージアでの米国の製薬大手ギリアドの C型肝炎プログラムを取り巻く物議を醸す活動実験室での事故、等のスキャンダルで有名で、少なくとも 248人の被験者が死亡した。ほとんどの場合の死因は不明としてリストされていることを内部文書が示している。

グルジアのプロジェクト GG-21は、アメリカ国防脅威削減局(DTRA)によって資金提供され、ジョージア国立疾病管理公衆衛生センターで活動するコードネーム USAMRU-G の特別な米陸軍ユニットの米軍科学者たちによって実施された。

彼らはジョージアでバクテリア、ウイルス、毒素を研究するための外交特権を与えられている。この部隊は、ウォルターリード陸軍研究所に従属している。

米国連邦契約登録簿から入手した文書によると、USAMRU-G はその活動をこの地域の他の米国の同盟国に拡大しており、ジョージア、ウクライナ、ブルガリア、ルーマニア、ポーランド、ラトビア、および将来の場所で「遠征能力を確立」している。

兵士の生物学的検査を含む次の USAMRU-G プロジェクトは、今年 3月にソフィアのブルガリア軍病院で開始される予定だ。

国防脅威削減局(DTRA)は、UP-8 というコード名のウクライナの兵士が関与する同様のプロジェクトに資金を提供した。クリミアコンゴ出血熱ウイルスとハンタウイルスのウクライナでの蔓延と、レプトスピラ症の懸念。プロジェクトは 2017年に開始され、2020年まで数回延長されたと内部文書が示している。

プロジェクトの説明によると、血液サンプルは、リヴィウ、ハリコフ、オデッサ、キエフの 4,400人の健康な兵士から収集された。これらのサンプルのうち 4,000人はハンタウイルスに対する抗体についてテストされ、そのうち 400人はクリミアコンゴ出血熱ウイルスに対する抗体の存在についてテストされた。血液検査の結果は、研究参加者に提供されていない。

文書には、「死亡を含む重大な事例は 24時間以内に報告されるべきである」ことが示されているが、他にどのような手順が実行されるかについての情報はない。

研究手順に関連していると疑われる、または関連していることがわかっている研究対象のすべての死亡事例は、米国とウクライナの生命倫理委員会の注意を引く可能性がある。

米国連邦契約登録簿から入手した情報によると、国防脅威削減局は 2020年7月30日現在、ウクライナでの生物学研究に 8000万ドルを割り当てている。

このプログラムを担っているのは、米国企業の Black&Veatch Special Projects Corp だ。

ウクライナで活動しているもう 1つの国防脅威削減局の請負業者は、CH2M社 だ。このアメリカの会社は、2つのバイオラボの再建と設備について 2,280万ドルの契約(2020 - 2023年)を授与された。

米国の職員は、地元住民の死亡および負傷に対して補償されている

グルジアとウクライナでの国防脅威削減局の活動は、米国との特別な二国間協定の保護下にある。これらの合意によれば、ジョージアとウクライナには、法的手続きを行わず、物的損害、またはジョージアとウクライナの人の死亡または負傷について補償するものとしている。

本契約に基づく活動の国防脅威削減局が後援する科学者たちが地元住民に死傷者を出した場合でも、科学者たちが責任を問われることはない。

さらに、米 - ウクライナ協定によれば、本協定に基づく労働に関連する米国の職員たちの作為または不作為に起因するウクライナでの死亡および負傷に対する第三者による請求は、ウクライナの責任であるものとしている。

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韓国で20代に続発しているクロイツフェルト・ヤコブ病の報道から、若者ばかりがプリオン病になる理由を…

2021-10-05 19:31:03 | In Deepさまの記事より

スパイクタンパク質がプリオン病に関係しているとなったら、日本でも若者の発症があるのではないだろうか。心配でならない・・・> 主に60代以上から発病すると言われているが、最近では変異種CJDが20代の間で頻繁に見つかるようになった。

 

In Deepさまの記事より転載です。

韓国で20代に続発しているクロイツフェルト・ヤコブ病の報道から、若者ばかりがプリオン病になる理由を…。それと共に「遺伝子への組み込み」は何年も前からの懸念だったこと

投稿日:

 

 

若者ばかりがプリオン病になるという現象

最近、気になったニュースとして、韓国の以下の報道があります。

20代女性2人、「人間BSE」変異種CJD感染疑い患者として登録…防疫当局が調査=韓国
中央日報 2021/09/30

以下のように書かれてあるものです。

韓国メディア報道によると、最近20代女性2人がクロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)への感染が疑われる患者に登録された。今年5月、仁川のある総合病院で診療を受けた20代女性が家族を識別できなくなり、突然どもりがちになる症状を見せた。医療陣はこの女性をCJD患者として臨床診断した。

京畿道北部に住むもう一人の20代女性も今月CJD感染が疑われる患者に登録された。管轄保健所によると、この女性も激しい痴呆症状を示している。疾病管理庁は2人に対して疫学調査官を派遣し、1次調査を終えた。

CJDは痴呆のような退行性脳疾患だが進行が非常に速いのが特徴だ。脳に変形タンパク質が作られた後、スポンジのように穴ができる。主に60代以上から発病すると言われているが、最近では「人間BSE」と呼ばれる変異種CJDが20代の間で頻繁に見つかるようになった。約220件の変異種CJDのほとんどが20代だった。 (中央日報

問題は、この記事の後半にある以下の部分でした。

> 主に60代以上から発病すると言われているが、最近では変異種CJDが20代の間で頻繁に見つかるようになった。約220件の変異種CJDのほとんどが20代だった

この「ほとんど」というのがどの程度かわからないですが、少なくとも、最近になって、20代のクロイツフェルト・ヤコブ病が 200件以上も見出されているということのようなんです。

 

一般的なクロイツフェルト・ヤコブ病の場合、難病情報センターによれば、「年間 100万人におよそ 1人」ということで、さらに「平均発症年齢は 68歳です」とありますので、普通だと、二十代などで、こんな数でこの病気になるということは、あまり考えられないことのような気もするのですが、どうしても以下の過去記事を思い出してしまいます。4月の記事です。

二つの衝撃 : mRNAコロナワクチンとプリオン病に関する論文の続報…
投稿日:2021年4月13日

以下の論文をご紹介したものです。

 

COVID-19 RNA Based Vaccines and the Risk of Prion Disease

RNAベースの新型コロナウイルスワクチンとプリオン病のリスク

そこに書かれてあるメカニズムは大変に難解なものですが、ワクチン mRNA は、

・TDP-43 というタンパク質

・FUS というタンパク質

に影響を与える(本来は誘導されないこれらが誘導される)ことが書かれていて、それによりプリオン病が誘発される可能性があると。

現在、韓国で 200人以上の若者に確認されているクロイツフェルト・ヤコブ病もプリオン病に入るものです。

以下は、独立行政法人理化学研究所 脳科学総合研究センターの、プリオンについての記述です。

プリオン

プリオンとはタンパク質からなる感染性因子のことであり、ミスフォールドしたタンパク質がその構造を正常の構造のタンパク質に伝えることによって伝播する。

他の感染性因子と異なり、DNAやRNAといった核酸は含まれていない。

狂牛病やクロイツフェルト・ヤコブ病などの伝達性海綿状脳症の原因となり、これらの病気はプリオン病と呼ばれている。脳などの神経組織の構造に影響を及ぼす極めて進行が速い疾患として知られており、治療法が確立していない致死性の疾患である。 (bsd.neuroinf.jp

 

先ほど、ワクチン mRNA が、プリオン病と関係するというように書きましたけれど、これは、もっと正確にいえば、

「スパイクタンパク質が、プリオン病と関係している」

ことを、後に、米国の医師ジョセフ・メルコラ博士によるステファニー・セネフ博士(マサチューセッツ工科大学 コンピューター科学人工知能研究所上級研究員)へのインタビューの内容で知りました。

以下の記事にあります。

 

ウイルスベクターDNAワクチンの破壊力。「他人のヒトゲノム8%を注射される」ことで起き得る可能性のあるあまりにも多い本作用
投稿日:2021年6月25日

 

インタビュー全体は、上の記事をご参照いただければと思いますが、冒頭でセネフ博士は、以下のように述べています。

> 私が、 mRNAワクチンの最悪の側面ではないかと考えているひとつがあり、それは、この mRNAワクチンが、膜に入りたがらない異常なスパイクタンパク質を生成してしまうかもしれないことです。

セネフ博士の言うメカニズムもまた大変に難しいものですが、神経細胞内の凝固蛋白質である、αシヌクレインというものの発現が増加し、そこからいろいろ「混乱した状態」となっていくようです。

メカニズムはともかくとして、先ほどの韓国の報道の何が気になったか。

以下の部分をもう一度抜粋します。

「約220件の変異種クロイツフェルト・ヤコブ病のほとんどが20代だった」

仮に、先ほどのように何人かの科学者たちが述べる、 ワクチンmRNAにより生成されるスパイクタンパク質がプリオン病に関係している……としても、

「普通に考えてみれば、全年齢層で均等に起きるのではないか」

ということです。というより、平均発症年齢が 68歳だというクロイツフェルト・ヤコブ病なら、その年齢に準じて発症していくのが普通ではないかと。

韓国のワクチン接種率(76%)は、すでにイスラエル(69%)も日本(70%)も抜いていますが、日本と同様、韓国でも、ワクチン接種は、主に高齢者と医療従事者から始まっていますので、スパイクタンパク質がプリオン病と関係していると述べる科学者たちの主張が正しいとした場合にしても、少なくとも高齢者から発症が始まり、時間の経過と共に「全年齢層」となるはずです。

ところが、

> ほとんどが20代だった

と。

ここから思うことは、非常に困った感じのことですが、「若い人のほうが、その特定のタンパク質に影響を受けやすいのではないか」という非常に大きな懸念です。

もちろん、仮にそうだとしても、メカニズムが私にはわかるはずもないですが、数字そのものがそれを示しています。「ほとんどが20代だった」と。

クロイツフェルト・ヤコブ病は、そう頻繁に若い人たちに見られるものではないとすれば、何か原因のようものがあると考えるのが普通ですが、「今年になって何か生活環境上に大きな変化があったか」と考えると、「大規模ワククチン接種が始まった」ことしかない気がします。

 

韓国はともかく、

「日本ではどうなっているのだろう」

と思います。

プライベートな話はどうでもいいことでもあるのですが、直接的な知人ではない方なども含めて、接種後しばらく経ってから膠原病と診断された若い女性など、接種後ずいぶんと後になってから、基礎疾患のなかった方々に自己免疫系と言われるような病気を発症される事例をたくさん聞くようになり、「全体としてどうなっているのだろう」とは本当に思います。

まあ、こういうことが追跡調査される可能性は、今の状態では、可能性はほぼゼロだと思いますが、韓国の事例を見ていると、日本でもすでに起き始めているのではないかという懸念がとてもあります。

なお、これらは、一般的に言われている「副反応」と呼ばれる作用とは関係のないもので、1ヵ月後、2ヵ月後、あるいはもっとずっと後になって現れるものだと思いますが、実際には、どうなっているのでしょうかね。

以下の記事で書きましたが、日本での少なくとも 1回目の接種率はすでにイスラエルを超えています。

 

日本のワクチン接種率がイスラエルを超える
地球の記録 2021年10月3日

日本 (人口 1億2580万人) ワクチン接種率 70.73% 接種者 8,915万人

イスラエル (人口 921万人) ワクチン接種率 69.63% 接種者 613万人

ourworldindata.org

接種率はともかく、人口が異なりますので、日本の実数は圧倒的です。

なお、副作用にしても、他の様々なことについても「率」というものが言われるわけですが、たとえば、0.01%などという数字なら、「大したものではない」ということになるわけですけれど、日本のように接種者 9000万人ということになりますと、その 0.01%でも、相当な数になることになるわけで、何か具体的なことについての話ではないですが、

「統計」

というのは、病気にしろ何かにしろ、なってしまった個人にとってはあまり意味のあるものではないのかもしれません。

関係のない話かもしれないですが、ルドルフ・シュタイナーの晩年 1924年の「黙示録」という講義では、「医学における統計的手法」に否定的な見解を示していました。

米国では、彼らは内部転換を受ける人口の割合を決定し、統計的な方法で物事を扱います。これについての悪魔的な部分は、統計的扱い、データの編集、解放された知性です。

これは、最もひどい方法で流行し、医療分野ですべての臨床方法がこの方向に向かう傾向があります。医薬品がプラス効果かマイナス効果かなどを統計的に記録するだけです。

この統計的要素は確立されつつありますが、医療の分野ではまったく価値がありません。

The Apocalypse 1924年

これをどういう意味で述べていたのかは、正確には私には解釈できないですが、それとは異なる話として、先ほどの「率」でいえば、ワクチンの副作用を例にしますと、たとえば、9000万人のうちの「たった 1人」が何か重篤な症状を呈した場合、その率はたとえとしては、0.0000…%というようになり「医学的にとるに足らない、有意ではない数字」となります。「意味はない」ということです。

しかし、その本人は現実にいるということです。

その本人の現実と、その苦しみを、統計という手法は「消してしまう」ということは言えるのかな、と昔から思ってはいました。

私のように常に後ろ向きな考え方で生きていると、統計の恐さというのは体感できますが、しかし確かに現在の社会では、統計がないといろいろと示すことはできないですし、私も統計をよく使います。

しかし、統計を使いながら、「これで誰かの存在をこの世から消し去っているのだな」ともいつも思います

 

それにしても、以前からずっと思っていたこととして、

「自分の体に打ち込むものに、どうしてみんなあまり興味がないのだろう」

とは思っていました。

誰か知らない他人が使うものであるならば、そんなに興味が出ないのは仕方ないとしても、「自分の身体」に入りこむものならば、その安全性は人がどう言おうと、ご自身で調べるのが筋なのではないかと思うのです。

資料はネット上にほぼすべてあるのですし、このブログでもできる限り正規のリンクは示しています。

たとえば、厚生労働省の特例承認報告書を読むだけでも「かなりの部分」はわかります。そして、それを読むには、確かに知らない単語がたくさん出てくるとはいえ、調べながらなら、私のような素人でも十分に理解できるものです。

それぞれのメーカーの特例承認書は以下にあります。

 

コミナティ筋注 ファイザー株式会社 特例承認に係る報告書
COVID-19 ワクチンモデルナ筋注 武田薬品工業株式会社 特例承認に係る報告書
バキスゼブリア筋注 アストラゼネカ株式会社 特例承認に係る報告書

 

また、最近知ったいくつかの日本の過去の公式文書で、今ではデマ等と呼ばれているほぼすべてのことが、「遺伝子治療の懸念」として正確に示されていることも最近知りました。

たとえば、「ワクチンが他人にうつる」つまり「排出と伝播」についてなども、数年前の資料などでも十分に示されています。

先日、そのことについて、メルマガでふれた部分のごく一部をご紹介して締めさせていただきます。

そして、これらでわかることは「日本の専門家の少なくとも一部は、今起きていること、そしてこれから起きること」をすべて知っていたということが、ある程度の事実なのかもしれません。

もちろん専門家の多くの方も、このようなこと(ワクチンの大規模展開)については、葛藤して苦しまれたと思いますので、非難するようなつもりはまったくありません。

ここからメルマガから一部を抜粋します。

日本の当局は遺伝子ワクチンにより起き得る問題を何年も前から知っていたということから思う「やはり黙示録」より抜粋

In Deep メルマガ 第162号
2021年10月1日発行

2017年の厚生労働行政推進調査事業の資料に、以下の部分を見つけました。

平成 29 年度 厚生労働行政推進調査事業「異種抗原を発現する組換え生ワクチンの開発における品質/安全性評価のありかたに関する研究」総合報告書より

開発が進められている組換えウイルスワクチンは、その高い有効性が期待される一方で、 新生児、妊婦及び免疫抑制状態の患者等へ接種された場合の安全性は従来のワクチンとは大きく異なる可能性がある。

特に、増殖性のある組換えウイルスワクチンを用いる場合には、第三者への伝播の可能性が高くなり、ウイルス排出による安全性リスクを慎重に評価する必要がある。このため、組換えウイルスワクチンにおいては、従来のワクチンとは異なる品質、非臨床、臨床評価及び安全性確保の対策を追加する必要があると考える…(略)

…(3) 生殖細胞への組込みリスクの評価について

生体内分布試験において、組換えウイルスが生殖組織に分布する場合は、「ICH 見解「生殖細胞への遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的な考え方」について」(平成 27 年 6 月 23 日付事務連絡)を参考として評価すること。 (pmda.go.jp

この厚生労働行政推進調査事業の資料には、「 ICH 見解「生殖 細胞への遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的な考え方」について」という平成27年の資料を「参考にしなさい」とあります。

平成27年は、2015年です。
これがどんな資料なのか見てみましたら、以下にありました。

 

〇 ICH見解「ウイルスとベクターの排出に関する基本的な考え方」について

 

この「 ICH 」とは何のことかと思っていたのですが、資料には、以下の「略」だとありました。

「各都道府県衛生主管部(局)薬務主幹課あて厚生労働省医薬食品局審査管理課、厚生労働省医薬食品局医療機器・再生医療等製品担当参事官室通知)日米EU医薬品規制調和国際会議 (以下「ICH」という)」

長ッ。

ここには「排出と伝染」について以下のように書かれています。
shedding / シェディングという単語も出ています。

ICHの見解「ウイルスとベクターの排出に関する基本的な考え方」について

排出(shedding)とはウイルス/ベクターが患者の分泌物や排泄物を介して拡散することと定義する。ウイルス/ベクターの排出を、生体内分布(例えば、患者の投与部位から全身への広がり)と混同してはならない。

排出の評価は、第三者への伝播(transmission)のリスクと環境へのリスクを把握するために利用することができる。

…対象となるウイルス/ベクターが由来する野生型株の既知の特性に関する情報は、排出試験計画を立案するための基本的要件である。増殖能は考慮すべき重要な特性である。

増殖性ウイルス/ベクターは患者体内に長期間存続するおそれがあり、量も増える可能性がある。従って、排出の可能性は増殖性ウイルス/ベクターでより高く、伝播の可能性もより大きいことになる。

増殖性ウイルス/ベクターでは、分子変異体の分析も重要であり、分子変異体が出現した場合はウイルス/ベクターの排出に影響を与える可能性がある。

…排出試験を計画する上で考慮すべき増殖性ウイルス/ベクターのその他の特性として、予測される感染期間が短期間なのか長期間なのかということがある。

ウイルス/ベクターが野生型株とは異なる細胞/組織指向性を示すように遺伝子組換えがなされているか、患者の免疫状態がウイルス/ベクターの排出に影響を与えるかどうかなどを考慮する必要がある。 (mhlw.go.jp

ここまでです。

これは、すべて今のワクチンに当てはまる話です。

> 増殖性ウイルス/ベクターは患者体内に長期間存続するおそれがあり、量も増える可能性がある。

※ 現行の遺伝子ワクチンは、厳密には増殖性ではありませんが、mRNA が次々と病態の本質であるスパイクタンパク質を作り出しますので、結果としては増殖性と同じ意味になると思われます。

また、

> ウイルス/ベクターが野生型株とは異なる細胞/組織指向性を示すように遺伝子組換えがなされているか

というのも、ファイザー社のは、配列を編集していて、野生のコロナの 1000倍のスパイクタンパク質を作り出します。(参考ブログ記事

要するに、こういうようなものは、

「特に排出と伝播に注意しなければならない」

と。

そう 2015年にはすでに提言されていたのですね。

日本で。

 

これらのことがすべて該当するコロナワクチンは、こういう点は、承認時にまったく考慮されなかったどころか、今では「ワクチンが他人にうつる」などといったら、「デマ」と言われてしまいます。

しかし、専門家は、上のように「少なくともその可能性はある」と明確に述べています。「少しでも可能性がある」のと「まったく可能性がない」のとでは意味が違います

さらに、ICHの「 2006年10月25日」という日付けのある資料も知りました。

15年前の資料です。

以下の資料です。

 

生殖細胞への遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的な考え方について

 

というタイトルのものです。

つまり、遺伝子治療の、今だと遺伝子ワクチンの組換え遺伝子が、

「その人のゲノムに組み込まれる可能性」

が書かれています。

その懸念についての内容です。

「15年前に?」と思いましたが、どんなことが書かれているかといいますと、冒頭には以下のようにあります。

ICH「生殖細胞への遺伝子治療用ベクターの意図しない組み込みリスクに対応するための基本的な考え方」について

遺伝子治療用ベクターは、疾患の治療、予防又は診断を目的として遺伝子を患者の細胞へ導入するために設計される。遺伝性疾患の治療において、長期間にわたる効果的な遺伝子発現が求められるケースでは、導入遺伝子を目的細胞の染色体へ組み込むことが治療の最終目的となる。

さらに、導入遺伝子の染色体への組み込みは、一般に組み込み能があるとは考えられていないベクターでも低頻度とはいえ起こりうることである。

標的細胞へのDNAの組み込みは望ましいことであり、また容認しうることであるが、非標的細胞への組み込みは最小限に抑えるべきであり、生殖組織においては、可能性は低いものの生殖細胞が改変されるおそれがあり、特に懸念されるものである。

染色体への組み込みが起こると、(正常な)遺伝子構造を修飾したり遺伝子発現を妨害、誘発する遺伝子の再配列や挿入変異が起こる可能性がある。

さらに、新しい遺伝子治療技術により作製される、より高い力価、より高い導入効率、あるいはより広い指向性を有するベクターでは、生殖細胞への意図しない組み込みリスクに対する懸念が高まる可能性がある。

ICHに参加している規制当局は、現在の科学的、倫理的及び法的な議論に基づき、生殖細胞への直接の遺伝子組み込みを目的とする遺伝子治療の臨床試験は実施すべきではないということで合意している。 (mhlw.go.jp

 

ここまでです。

「あー 15年前からこんなことはわかってたんだ……」

と思いました。

すなわち、

> 導入遺伝子の染色体への組み込みは、一般に組み込み能があるとは考えられていないベクターでも低頻度とはいえ起こりうることである。

とか、

> 生殖組織においては、可能性は低いものの生殖細胞が改変されるおそれがあり、特に懸念されるものである。

とか、

> 染色体への組み込みが起こると、正常な遺伝子構造を修飾したり遺伝子発現を妨害、誘発する遺伝子の再配列や挿入変異が起こる可能性がある

などをです。

上から一言ずつで書きますと、

 

・染色体へのワクチンなどの組換え遺伝子の組み込みは「起こり得る」

・生殖細胞が改変されるおそれがある

・正常な遺伝子構造が変えられてしまう可能性がある

 

というような感じでしょうか。

遺伝子が組み換えられる可能性を示した研究に関しては、今年 5月の以下のブログ記事で、米マサチューセッツ工科大学の論文をご紹介しています。

 

マサチューセッツ工科大学の研究者たちが「新型コロナウイルスの RNA がヒトDNA に統合される」ことを完全に突き止める。全米科学アカデミー紀要に査読済み論文として発表

また、

> ベクターDNAの次世代への移行につながる可能性

という「次世代への移行」という表現もあり、「世代を超えて遺伝子の変更が伝わる可能性」をこれは示していると思われます。

それにしても、「ずっとみんな知ってたんだな……」と改めて思います。


 

ここまでです。

この後、メルマガでは、内閣府所管の国立研究開発法人「日本医療研究開発機構」の 2020年2月の資料をご紹介しているのですが、これは、ここでは資料のリンクを示すにとどめさせていただきます。

以下の資料です。

 

伝令リボ核酸に関する規制動向調査報告書2020年2月20日

 

この資料の 79ページ目から、専門家たちによるヒアリングの質疑応答が書かれていまして、それを取り上げていますが、ちょっと内容が激しいですので、ご各自で確認されて下さい。

たとえば、

> (問い)mRNA 製品は mRNA の末端が化学修飾されているが、それについての規制に言及している専門家はいるのか。

> (答え)聞いたことがない。

とか、

> (問い)天然に存在する修飾のみを含む mRNA なら問題ないとのことであったが、生体内に過剰に存在させてしまうという量についての懸念はあるのか。

> (答え)結論としては全く未解明である。同じタンパクをコードした mRNA が細胞内に一気に入るとどうなるかは、悲観的に考えると何が起こるかわからないという懸念が実はある。

とか、そんな質疑応答が続いています。

> 悲観的に考えると何が起こるかわからないという懸念が実はある。

こんな「何もかも未解明」な中で、この後、ワクチンは全国展開されました。

なお、最初のほうに書きましたプリオン病の「統計」に関しては、それらが集計される来年からわかり始めるのではないでしょうか。

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[決定打] イスラエルでの世界最大の研究で「ワクチン接種者はデルタ株から保護されない」ことが明確に。

2021-08-28 20:13:47 | In Deepさまの記事より

 

In Deepさまより転載です。

[決定打] イスラエルでの世界最大の研究で「ワクチン接種者はデルタ株から保護されない」ことが明確に。コロナ自然感染者との比較で、接種者は「感染率は13倍、症候性発症は27倍、入院率は8倍」という数値が…

「自然感染での免疫が最大の防御となる」ことが確定した研究

今回ご紹介するイスラエルの研究は、もう「決定打」といえるものだと思います。

この論文は、コロナ自然感染での免疫を持つ人との比較で、

「ワクチンを接種した人はデルタ株から著しく保護されない」

ことが示されたものです。

まあ、今、イスラエルは大変なことになっているんですが、世界最速最大のワクチン接種キャンペーンを展開した人口 900万人のこの国では、今、「世界最大規模のデルタ株の災害」に見舞われています。

イスラエルでは、昨年 12月からワクチン接種が始まり、非常に早い段階で成人の多くがワクチン接種を受け、現在では成人の人口の 8割(NHK)が二回のワクチン接種を終えていますが、ここにきて、

「パンデミックが始まって以来、最大級の感染確認数となっている」

のです。

下がイスラエルのパンデミック全期間の感染数の推移です。


Daily new confirmed COVID-19 cases

今がイスラエルの第何波目なのか、もうわからないですが、過去最大の新たな感染確認数(8624人)を記録したのは今年 1月17日でしたが、8月26日に、8237人を記録し( 7日移動平均)、過去最大値に近づいています。

上昇ぶりが激しいですので、今後数日中には過去最大を更新すると見られます。それに伴い、入院、ICU 搬送も増加しており、イスラエルでは、新たな重症コロナ患者の入院ができない状態となってきているようです。

以下は、上の感染確認数に、新たな入院数などを重ねたものです。


ourworldindata.org

なお、このイスラエルのことは最近よく取り上げますが、「他の国のこと」として取り上げているわけではないです。

イスラエルでは、主にファイザー社製ワクチンが用いられていますが、日本なども含めて、

「同じようなワクチンを大量に接種した国では、おそらく同じようになる」

と考えられるのです。

以下の記事などでも書いています。

日本でのADEの修羅場の到来時期が、イスラエル、アメリカ、あるいは、アイスランド等のワクチン優等国の状況からわかってきた
投稿日:2021年8月23日

同じようなワクチンというのは、ファイザー社ワクチンやモデルナ社ワクチンなど mRNA ワクチンのことです。

そして、この災厄の中にあるイスラエルから発表された研究論文が、

「なぜ、ワクチン大量接種後に、感染が拡大していくのかの理由」を示していた

のです。

イスラエルの「 250万人 」のデータベースを調査した規模の大きな研究です。

その内容は、

以前のコロナ株に《自然感染》して治った人と比較して、ワクチン接種した人は、デルタ株に対して、感染率で 13倍高く、症候性コロナを発症する確率が 27倍高く、入院率は 8倍高かった。

というものでした。

二倍、三倍の話ではなく、「ワクチン接種した人々は、デルタ株に対して、非常に脆弱である」という事実が浮かび上がってしまったのです。

コロナに対しては、ワクチンより「自然感染による免疫のほうが強い防御を獲得する」ことが明確となっています。

250万人分のデータ分析ということで、ここにはなかかな異論が入る余地はないと思われます。

論文は以下にあります。

Comparing SARS-CoV-2 natural immunity to vaccine-induced immunity: reinfections versus breakthrough infections
SARS-CoV-2自然免疫とワクチン誘発免疫の比較:再感染と突破感染

この論文は、今、世界中で話題となっていまして、科学誌サイエンスでさえ、ややザワついた状態で以下の記事を出していました。部分的にでも論文の内容を否定することができなかったと見られます。

Having SARS-CoV-2 once confers much greater immunity than a vaccine
過去にコロナに自然感染していた方がワクチンより強い免疫が得られていた

サイエンスの記事の冒頭は、以下のようなものです。

イスラエルの大規模な研究によると、SARS-CoV-2 感染後に発生する自然の免疫保護は、ファイザー社ワクチンの 2回接種よりもコロナウイルスのデルタ変異体に対する保護のかなり多くを提供することがわかった。

発表されたデータは、かつて SARS-CoV-2 に自然感染した人たちは、ワクチン接種を受けた人たちよりもデルタ株に感染したり、デルタ株により症状を発症したり、深刻な状態で入院したりする可能性がはるかに低いことを示した。(Science 2021/08/26)

 

それにしても……今さら……とは思います。何しろ、世界で、何億あるいは十何億人、日本で数千万人が「すでに接種している」のですから。

接種していない状態に戻ることなどできないのです。

その中で、「打てば打つほどデルタ株から保護されなくなることがわかった」と言われても……。

 

日本が現在のイスラエルと同様となることは確定的に

いずれにしましても、この論文からも、先ほどリンクしました過去記事の、つまり「イスラエルと同じことが日本でも起きる」ことは確実となりました。

この過去記事にあります「おそらく起きる」から「おそらく」が完全にとれたと考えられてよろしいかと思います。

それが本格的に始まるのがいつからかはわかりませんが、論文のデータの意味が示すところは、「それが起きない理由がない」ということです。

ファイザー社、あるいはモデルナ社のワクチンを大規模に接種した国(国民の半数以上などが二度の接種を終えているなど)は、そのすべてで同じことが起きてしまいます。

起きる「かもしれない」ではありません。

もはや仮定や推測ではなくなったと思われます。

 

これは、ADE (抗体依存性増強)とかそういう問題以前の話であり、

「ワクチンを接種すると、デルタ株からの保護が弱くなる」

ということですので、今後の日本では、時間の経過とともに、「感染者はワクチン接種者が完全な主流になる」と言わざるを得ないと思います。

それが始まる時期はわからないとはいえ、イスラエルと日本の「人口における二度接種者の率」の期間の差を見れば、曖昧にはわかります。

いずれにしても、冬までには確実だと思われます。

また、イスラエルのデータでは、重症化率も接種者で非常に高いですので、入院、重症などを含めて、それも接種者がほとんどになると見られます。

これが本格的に始まった場合、対処しようがあるのかどうなのかわからないですが、接種された方も、接種されていない方も、どちらも「今後を覚悟する」必要があります。

また、まあ……こんなブログで書いても仕方ないのですが、本来なら、日本の政策立案者と医療当局者の方々は、このこと(ワクチン接種者による感染爆発と重症事例の増加)に対して、事前に何らかの予測を持っておかないと、その場合は医療崩壊だけでは済まないかもしれません。

今回のこのことは、陰謀論とか何とかではなく、「今回のイスラエルの論文」と「現在のイスラエルの状況」を照らし合わせてみれば一発でわかることです。

政策立案者と医療当局者の方には、もうあまり時間は残されていません。

そして、mRNAワクチンを大規模に接種した国家それぞれで、現在のイスラエルと同様のことが起きた場合、世界規模で混乱が再び発生する可能性があります。

 

このイスラエルの論文を報じていた米ゼロヘッジの記事をご紹介して締めさせていただきます。

 


「これは議論を終わらせる」 : イスラエルの研究は、デルタ株に対し、自然免疫がワクチンより13倍効果的であることを示している

'This Ends The Debate' - Israeli Study Shows Natural Immunity 13x More Effective Than Vaccines At Stopping Delta
zerohedge.com 2021/08/27

アンソニー・ファウチ博士とバイデン大統領の COVID アドバイザーたちのワクチンの「科学」が再び間違っていることが証明された。

ここアメリカでは、「ワクチンは自然感染の免疫よりも優れた防御を提供する」と提示され続けていたが、イスラエルからの新しい研究は、「真実はその反対」だということを示している。

自然感染による自然免疫は、ワクチンよりも、はるかにデルタ変異体に対して優れた防御を提供していることがわかったのだ。

ブルームバーグは、この研究を「以前の感染から得られた自然免疫と、現在使用されている最も強力なワクチンの 1つによって提供される防御を比較した、これまでで最大の分析」と説明した。

数日前、私たちは、アメリカのメジャー報道機関が、これまでとは態度が変わってきていることを示した。ブースターショット(追加接種)を開始するというバイデン大統領の方針を、それを主張する科学者たちに対してと共に、複数の報道機関が批判する声を上げたのだ。これは驚くべき変化だ。

今回のイスラエルの研究が、ワクチンを接種した人たちが以前にコロナに自然感染した人たちの 13倍感染しやすく、症候性である可能性が 27倍高いことを示していることを考えると、ワクチンに依存することへの信頼性にさらに疑問を投げかける。

COVIDの予防におけるワクチンとマスクの有効性に繰り返し疑問を呈しているサイエンス・ジャーナリストのアレックス・ベレッソン氏は、このイスラエルの研究は、「ワクチンと自然免疫に関する議論を終わらせるのに十分である」と述べている。

以下は、サイエンスの報告からの抜粋だ。

この新しい分析は、約 250万人のイスラエル人を登録しているマカビ・ヘルスケア・システムのデータベースのデータが使用された。この分析で、今年 1月と 2月にワクチン接種を受けた人たちは、6月、7月、8月前半に接種した人たちより 6倍から 13倍、デルタ株に感染したようだ。これは、以前にコロナウイルスに自然感染したワクチン未接種の人たちよりも感染する可能性が何倍も高いことをあらわしている。

他の分析では、医療システムの 32,000人以上を比較したデータから、症候性 COVID-19 を発症するリスクは、ワクチン接種を受けた人たちで 27倍高く、入院のリスクは 8倍高かった。

今回のデータは、自然感染がデルタ変異体に対する保護のためのより良い選択肢であることに疑いの余地がほとんどないことを示している。

イスラエルは、大規模なワクチン接種と、人口の大部分の接種を達成した最初の国として知られているが、そのイスラエルは今は考えられない危機的状況にある。

デルタ変異株が増加するにつれて、イスラエルの毎日の症例数は新しい記録レベルに達している。

今回の研究者たちは、「この分析は、自然免疫がデルタ変異による感染、症候性疾患、および入院に対するより長く持続するより強力な保護を提供することを示した」と述べている。

また、研究では、以前に自然感染した人がワクチンを一回だけ接種することもデルタ株からの保護を強化しているように見える。しかし、それでも、これらのデータは、ブースターショットの長期的な利点については何も示していない。

なお、最近の報道では、mRNAワクチンによって引き起こされる有害な副作用が以前に考えられていたよりも蔓延していることがわかっている。

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https://indeep.jp/vaccinated-are-not-protected-from-delta-variant/

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