六本木に用事があり、待ち合わせまで時間があったので
サントリー美術館に行ってきました。
『現在のチェコ共和国周辺に花開いたボヘミアン・グラスの変遷を、15世紀から現代にいたるプラハ国立美術工芸博物館の収蔵品170件でご紹介する』
江戸切子とかバカラのカットグラスとか
透明でキラキラと、繊細なエッチングやカットが施されたものを見ると
妙に気持ちが高鳴ります。
・・・そういえば、カットなどはなくても透明な輝きに満ちた
リッツカールトン京都で見たアート
にも心奪われてましたっけ。
透明なキラキラが好きなのかな?
あ、ダイヤモンドも大好きだわ~~~
展示物も現代に近くなってくると、ガラスアートになってしまうのですが、
わたくしとしてはゴブレットやお皿など、
生活の中に(…と言っても庶民の生活には無縁でしょうねえ)根付いた
中世期の装飾美が好きです。
大ぶりゴブレットに施された微細で華やかなカットやエッチングには
本当にうっとりなのですが、
ゴブレットには蓋がついているものが多くあります。
なぜ『蓋』が必要なのかしら・・・?
のちにツレ曰く、毒を入れられないようにするためなんじゃないの?ということ。
その真偽はともかくとして
確かに、当時は領地や勢力争いでだまし討ちは多かったでしょうねえ。
男性が室内に置いては帽子を脱ぐ、
挨拶の際には目を合わせて握手をする、
乾杯も目を合わせる、などなどは
武器を忍ばせていませんよ、毒を入れていませんよと明らかにするためが元々でしたから。
怖いですねえ・・・。
様々なことを想像妄想しつつ、ひとりウットリと鑑賞を続けていたのですが
んまあ~、ウルサイのなんのって。
お友達と連れ立って来館されたおばさんマダムは、
なんだってあんなに喋りまくるんでしょうか。
うっちゃいわ~~~~!!!!
内心、爆発しそうになっていたらば
学芸員(?)の青年が『声を低めてごらんください』とご注意くださいました。
ヤレヤレ、これで一安心。
・・・では、もちろんなく。
「キャッ!注意されちゃったわ~。クスクス」と囁きあい(←おい)
一瞬だけ静かになったけれども、すぐにベチャベチャ。
学芸員くんとマダム(そしてわたくしの内心)の攻防は永遠と続くのであった・・・
トホホ。
その後、ランチの待ち合わせの為に丸の内に移動。
待っている間、眼下に広がる東京の街と畏れ多くも皇居を見下ろしながら
『夏も終わり…なのかしらん』などと一人しんみりしていたわたくし。
しんみりするのにビールは欠かせないね。
そして、ここでも”しんみり”を打ち破るオババマダムのワイガヤトーク!!!
そぎゃんにカジュアルなお店じゃないのよ、ここは~。
さざ波のように静かにお喋りを楽しんでほしいというのに、
ザッバーン、ザッバーンと大荒れの波音
隣り、およびその隣のテーブルで交わされるお話の内容が
詳細にわたって聞き取れちゃうわたし。
遠いのかな・・・?耳が。
お歳の関係で仕方がないのかな?
そういえば、母の声もたいがい大きいわ。
ま、待っている間
退屈しなくてよかったと言えば、よかった・・・デス。
ボヘミアングラス、私も大好きです。見るだけですが。
特に丁寧なカットと掘りこみが施されたクリスタルは、見ていて飽きないです。
ところで、私は今まで幸運にも、美術館で騒々しい方々に出会ったことはないです。
東京のオバサマ方は、元気な方が多いのかもしれませんね。
オバサマ方と葉月さんの間合いとその光景が浮かんで、思わず苦笑してしまいました(失礼)。
葉月さん、ビール好きですね。
追伸
「お騒がせに辟易」しておりません。
ときどき、「お騒がせ」大歓迎?です。
京都
私が美術展等に行くのって、わりと話題になっているものの時なのですよね。
美術芸術に疎いので…恥。
ですから、わたくしと似たような知識レベルの人が『ランチのついでに』とか『話題だからここはひとつ話の種に』感覚で、内容よりも行くことに意味をもって見に行く場合が多いのではないかと思われます(笑)
好きな内容で、一人だったから『うっちゃいわ~っっ!』だったけど、ウッカリしたら私が注意をされる側になるかも!
気を付けねばなりませぬ。
それにしても、ご婦人のお喋り攻撃に悩まされたことが無い(少ない?)なんて、やはり京都の女性はたおやかなのでしょうか?
それとも、女性に甘いタイプ?
いずれにしてもお幸せな事ですよ~