と言う訳で、昨日
II MIX ⊿ DELTA「DELTA ONE」を台風の最中に買ってきたので、感想を語ろうかと。
TWO-MIXに元ROmantic-Modeのジョー・リノイエが参加したことで「
+1サプライズ」されるものと期待していましたが、思っていたよりもTWO-MIXらしさが残っていたので、そういう意味ではちょっと拍子抜け、といったところですか。まぁ、逆に言えばそれほど劇的にTWO-MIXらしさが失われていないので、ある意味安心して聴くことが出来るのではないかと。
でも、所々にTWO-MIXではあまり考えられないようなギミックもあったりするのが興味深かったり(まさかSPEAK&SPELLが使われているとは!)。
音の傾向としてはTr.1「Vision.V」に代表されるような「0G」的サウンドをキープしつつも、初期のキング時代のサウンドが織り交ぜられている様な感覚と言えば判りやすいかと。その中でも、TWO-MIXらしいエキゾチックなサウンドはTr.5「Etranger」に、そして、TWO-MIX後期に見受けられていた'70~'80年代アイドル的なサウンドはTr.6「Splash」に継承されているのが興味深いところ。また、ジョー・リノイエ氏のペンによるTr.4「希望の雫」はTWO-MIXのサウンドをよりシンプルな形にシェイプアップしたような感じでそれほど悪くはない、と思います。
結果としてはそれほどTWO-MIXから劇的に変わっていると言うわけではないけれども、やっぱりTWO-MIXとは別のユニットであることを謳っている以上、もう少し違うベクトルを向けて欲しかったというのが個人的な意見ですけど、まぁ、このアルバムは軽いウォーミングアップと考えて、いずれ発売されるであろう次の作品でどの様に変わるのか期待、といったところでしょうか。