"Naked" Dance

TWO-MIXに関連する情報や個人的な意見を中心とした絵子縁のブログ。

信者は信者でまともな音楽の耳を持っていないようで

2006-09-09 07:21:44 | Column
 何か少し前に2ちゃんねるのTWO-MIXスレッドで名前を見かけたような気がするけど、まだ気にかけてくれている奇特な人がいるもんだねぇ、と思ったり。
 で、その中に質問みたいなのがあったので一応答えておきましょうか。もう3ヶ月前の質問だから何を今更だけどな。


349 :名無しさん@お腹いっぱい。:2006/06/24(土) 11:10:17 ID:yQNFvwHh0
絵子縁はなんであんなにリノイエ嫌いなんだろ


 いや、別にリノイエ自身は嫌いではないんよ。
 一応、「II MIX DELTA」以外の奴の仕事振りは認めているつもりだし。
 しかし、いざ、「II MIX DELTA」を始めたら、これじゃリノイエはいてもいなくても同じじゃん!と言う位にいる価値がないんだよ。
 つか、奴のディレクションで選んだアレンジャーを使ってTWO-MIXの楽曲をアレンジさせ、自分は形だけのプロデュースしているだけで、思い切り手を抜いているとしか思えないんだよ。
 奴も奴でそれなりのキャリアがあるんだし、そういう意味でのケミストリーを期待していたのだが、それを起こせないという意味で俺は「リノイエには絶望している」というのが正解なんだな。

 そういうのもあって、AmazonのII MIX DELTAの「DELTA TWO-UNIVERSE-」の下記のレビューを見ると「こいつ、よっぽど耳が悪いんだな」と思ってしまう。


音が派手になりカッコ良くなった、DELTAプロジェクト第2弾, 2006/7/21レビュアー: 黒服@白石区 (札幌市白石区)

前作『DELTA ONE』の発売から1年近く待たされてようやく発売された
II MIX DELTAのミニアルバム第2弾。

ダンスミュージックの要素が強く、BPMが速いと言う点では
前作とそう変わらないが、音遣いがかなり派手になった印象を受ける。
ギターやシーケンサーの音がかなりアグレッシブに聞こえ
音がやや弱かった前作からは格段の進歩を遂げている。
歌詞の書き方も至ってシンプルで、一時期にのTWO-MIXで濫用されていた
意味不明な当て字や無駄な横文字、軟弱な印象を与えるフレーズ(乙女チックな歌詞など)を
徹底的に排除している点ではかなり進歩している。
タイトルが全曲日本語というのも、今までのTWO-MIXとは違う点を見せつけていると言っていいだろう。
曲数が少ない点は残念だが、聞き飽きると言うことは決してなく
捨て曲というものが全く見当たらないのは素晴らしい。
特に4曲目の「憧憬」は一聴の価値あり。
一時期は全く元気がなかった高山の歌声にも活気が戻ってきたので一安心。
テンポの速い楽曲を哀愁を込めて歌う姿勢には度肝を抜かれる。

リノイエ氏の改革は少しずつだが進んでいるようだ。
あとは曲数がもう少し多ければ文句なしだろう。
今作は真のTWO-MIXサウンドを心から堪能できる作品だと断言していいだろう。


 正直、俺にしてみれば「DELTA TWO-UNIVERSE-」は1回聴けばもうたくさん、と思うほど作品に個性がないし、少なくともファンの中ではあまり評判のよろしくないワーナーイヤーズの作品よりも聴く価値はない。
 2ちゃんねるのTWO-MIXスレを見てもおおむね良好な評判だが、いわゆる「BPM三部作」を絶賛している連中がアレを好評価しているという時点で「お前らまとめて耳鼻科に行ってこい!」と言いたくなる。

 ちょっと横道に逸れてしまった。
 で、このレビューなのだが、この「黒服@白石区」はTWO-MIXに何を求めているのか?と言う点で言うと「没個性」を求めているのだな、と思うのだ。今までのTWO-MIXの特徴的な部分がなくなったことを「進歩」といってしまったり、捨て曲しかない今回のアルバムを「捨て曲なし」と言ってみたり、挙句の果てには「リノイエ氏の改革は少しずつだが進んでいるようだ。」と言い切ってしまっている。

 まぁ、没個性を求めたり、あんな楽曲を捨て曲だとは思わない、というところまではまだ「レビュアーが求めているものと一致している」と100万歩譲るとしても、アレを「リノイエの改革」と言うのはさすがに「お前、実は(ピー)で全然音楽が聞こえないのに聞こえるふりしているんだろう」とひどい言葉を言いたくなる。

 あくまでもリノイエのやっていることは「TWO-MIXを自らの立場を利用してコントロール(いや、むしろ『私物化』と言っていいだろう)して、悦に入ってるだけ」で、音的にもコンセプト的にもTWO-MIXのときと比べても何もない。尤も永野氏も大きく出すぎることが多かったわけだが。

 今回の「DELTA TWO-UNIVERSE-」も何故、これだけ出るのが遅れたのかという内部事情を噂レベルで聞いているが、とてもじゃないが「リノイエ氏の改革」とは言いがたい、むしろリノイエの存在に疑問を持ちたくなるような情けない理由で遅れていたわけだしな。
 確かに、リノイエはそれなりのコネクションを持っているわけだし、それを利用してTWO-MIXを変える力は持っているということ自体は認めるが、それを駆使してもこの程度のサウンドしか作れないのであれば、リノイエは「大失敗に向けての改革」を進めているようにしか思えんな。

 ま、この「黒服@白石区」がリノイエのスタッフによる自作自演でないことを祈るだけだがな(笑)。