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△シーラの水着スタイル~南ウェールズのニースの海岸にて
・昭和43年9月2日(月)曇り(シーラはロンドンへ)
今日はBanks Day(銀行の日)で、イギリス国民の祝日の日であった。
ケネスと例の滝のある川に魚釣りに行った。川は増水し少し濁っていたので、結果は1時間以上して、2人で一匹であった。帰りに滝を見に行って、そこで素晴らしい虹を見る事が出来た。
今日の午後、彼女はロンドンへ帰る日であった。昼食を済ませ、ゆっくりした後、ダディ、ケネス、そして私の3人でニースの駅まで彼女を見送りに行った。
「Yoshi、好きなだけ滞在して良いのだからね。でも、直ぐに滞在は飽きてしまうかな。コロブレンは何もないし」と彼女。
「シーラに色々な所へ案内して貰ったり又、昨夜はクラブで歌ったり、シーラとダンスしたりして楽しかったよ。有り難う、シーラ」
「ロンドンに戻ったら連絡して下さい」
「そうします。シーラ、身体には注意して、働き過ぎないように」。
「有り難う、Yoshi」
間もなくして列車は到着し、そして発車して行ってしまった。我々は列車が見えなくなるまでシーラを見送った。急に何だか、寂しさが沸いて来てしまった。
家に帰ってからも、何かポッカリ穴が開いた様な感じがして、落ち着かなかった。昨夜、私と彼女は歌やダンスをして楽しみ、そしてつい先程まで、私の前に彼女は居たのだ。その彼女が居なくなり、私がここに居るその存在理由が無くなった感じがして来た。彼女の存在は、余りにも大きかった。
夜、ケネスとトランプをしたが、何か気分が乗らなかった。
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