シチューってご飯にかけますか。

聞きたくても他人に聞くのは少し躊躇われる質問って世の中にはありますよね。子供の頃から、他人の家ではお風呂は何日に1回お湯を交換するんだろうと思っていました。今となってはどうでも良いようなことに思えますが、人間というのはある境にあたる時期までは世の中の平均値というものを知った上でそれに自分も当てはまらないといけないという脅迫観念に駆られて生きるものだとも考えられます。そんな世の中の平均値という題材から考えられる、世の中で最も意見が分かれる質問が「クリームシチューってご飯にかけてたべますか？」だと思うのです。ナカヤマ.さんは子供の頃から家庭ではクリームシチューはカレーライスを食べる時に使用する平たくて高級感溢れるお皿にご飯とシチューが一緒になって出てきました。正にカレーライスのような感じで。それが当たり前であったし、それ以外の食べ方を知りませんでした。小学校に入学し、給食にクリームシチューが出ました。でも主食はパンでした。「えー、なんでシチューなのにパンが出るのー？」となんとなしに発言したところ、「えー、シチューにはパンでしょー！シチューとご飯一緒に食べてるなんてナカヤマ.くんとはぜっこーだよ！ぜっこー！」と言われ、怒り狂って渡り廊下から級友を突き落とした記憶さえあります。真っ赤な嘘ですが。(真っ赤な嘘っていう表現の真っ赤の部分って由来はどこから来ているんでしょうね)

そんなことを思い出したのは不意に食べる機会があった写真のグラタンのホワイトソースが美味しかった為。なんだか幼き頃に食べていたクリームシチューの味と似ていたのです。思わず白米をオーダーし、そこにホワイトソースだけかけて食べてしまいました。要するにドリアですね。ナカヤマ.さんが幼き頃、ナカヤマ.さんの家ではあまりマカロニグラタンという品は出てきませんでした。いつもマカロニの代わりにチキンライスが敷き詰められたドリアが出てきました。だからクリームシチューをご飯にかけるということにも特別な違和感などは一切覚えなかったのかもしれません。今だにクリームシチューをご飯にかけるかどうかという部分を他人と話す際には、意見の食い違いがあった時に制裁を食らわせる準備を怠りませんが、学校給食がそうであった為にクリームシチューとパンの組み合わせが特段嫌いな訳でもありません。ただしキャロットパン、テメーは絶対に許さねぇ！(嫌)
こういうナイーブな質問って結構ありますよね。他人には変だと言われるけれど、個人的にはこれとこれの組み合わせって美味しいんだよーなんていうご意見があったら聞いてみたいな。覚えていたら機会があったら試しちゃいたいなとも思います。こないだ居酒屋で食べたカマンベールの上に奈良漬けが乗ってるやつは殺意を覚えるほどに不味かったなぁ。そんなことを考えながら明日に備える土曜日でした。