いつかのキャバリーマン

だらだら生きていたぐーたら大学生がキャバ○ラ経営者にのし上がる。~人生は20代をどう生きるかで決まる!~

「キャバクラの職制と封建社会」いつかのキャバリーマン Vol.26

2006年05月16日 | 日記
前回、ご紹介したようにキャバクラ経営において、男性スタッフの人材不足は致命的な問題だ。

しかし、僕の店は慢性的な人材不足に陥っていた。
さぁ、どうしたものか・・・他にも様々な問題点は山積みだったが、次に手をつけたのはキャリアパスを作ることだ。

当時のキャバクラのキャリア形成は混沌としていた、そこに役職と役割、明確な業務分担、詳細な成果に基づく給料の格差を設けることにした。

例えば役職については

1.ボーイ A B C の3段階  ホール、ビラ、業務全般
2.主任  A B C の3段階  ボーイの仕事+ ボーイの指導
3.課長  A B C の3段階  主任の仕事+コンパニオンのマネジメント
4.副店長 段階なし        課長の仕事+課長の指導+店長補佐

そしてそれぞれ役職による給料と成果によるバック(成果報酬)を儲けた。
また服装も役職に応じて変えた。
ボーイは白のカッターシャツに蝶ネクタイ。
主任は黒ベスト
課長以上はスーツ
副店長以上はカラーのシャツも可とする。

これは、マクドナルドや軍隊を参考にした。

単純で当然なことだが、非常に効果があった。
数ヵ月後には見違えるほどのモチベーションを維持するに至った。
いままで、忙しいのでその場しのぎで仕事を覚えていたのだ。それをいつまでに何を覚えるかまた、何ができるとどれぐらい給料に反映される
かが明確にわかったため。それぞれが切磋琢磨しながら仕事をこなすようになった。

また、働くものにとって自らの目標やキャリア形成を意識することは働くモチベーションに大きく影響するのだろう。
キャバクラでは、高等教育を受けたものばかりが働いているわけではないので役職によって服装に違いを儲けたり、禁止事項を作ったりして、
キャリアステップをわかり易くなるよう工夫した。

道筋の無い暗闇に明るい道を作ったような気がした。
みんなその道を辿り始めた。人は、身近な目標に没頭することでパワーをより多く発揮するものなんだなと思った。


また、やってみてわかったのだが男性は封建社会で長い歴史を過ごしたせいかこういう階級制度にはなじみがあるのだろう。また、男性は生物と
して女性よりはるかに単純にできているのだと思った。

もちろんコンパニオンの管理はこんな階級制度だけでは到底管理できない。
余談だが、男性の階級制度がハードウェアだとすると、女性の管理はソフトウェアに依存する部分が大きいような気がする。

つづく。