中野智文

中野智文(VOYAGE GROUP)のコンピュータなどのメモ

円偏光(C-PL)フィルタ Hanwha(GREEN.L)と、MARUMIの比較レビュー

2013-04-30 22:48:52 | カメラ

偏光とは

晴れた日に新緑がとっても綺麗なので写真に撮ってみるが、そうでもない(下の左の写真)。本当は掛けていた偏光グラスのせいでそのように見えるのだった(下の右の写真)。
偏光グラスなし偏光グラスあり
空はより青く新緑はより黄色く鮮やかに。
(右の写真は偏光フィルタを利用して撮影。ちなみにカメラの場合には、円偏光(サーキュラPL)フィルタというものを使わないと偏光されたままになり、反射を利用したオートフォーカスや露出などが正常に作動しない。)

偏光フィルタの効果による画像の比較(クリックで拡大可能)

  • マルチコートがあるにも関わらずとにかく安いHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)(GREEN.L MC CPL)とマルチコートはないが安心の日本メーカのマルミ円偏光フィルタ(55mm)との比較を行った。
  • Hanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。左がフィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはオート。空は濃い青になり、水面の反射も抑えられているが、少し黄色味がかっている。なぜ黄色味がかかっているかは古いとの話(新品でamazonで買ったのに)。
    偏光グラスなしHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)
  • マルミ円偏光フィルタ(55mm)。左が偏光フィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはオート。空は濃い青になり、水面の反射も抑えられているが、特に色が変化している感じはない。
    偏光グラスなしマルミ円偏光フィルタ(55mm)
    この画像の違いをみると、マルミ円偏光フィルタ(55mm)の方が多少高くても良いかもしれない。
  • 今度は夕焼けでHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。左が偏光フィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはカスタムプリセット。
    偏光なしHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)
    夕焼けだと黄色による劣化はあまり見られず、空の雲がはっきり見えるなど、それなりに面白い写真が撮れるようだ。
  • 同じく夕焼けでHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。左が偏光フィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはカスタムプリセット。
    偏光なしHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)
    アングルは異なるが空の雲がはっきり見える。黄色味がかかっていても、日没時などには利用できそう。ちょっと黄色だからといって、使い道がないわけでもなさそうだ。
  • 今度は海と空の写真。Hanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。左が偏光フィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはオート。

    同じく海と空の写真。マルミ円偏光フィルタ(55mm)。左が偏光フィルタなし。右が偏光フィルタあり。ホワイトバランスはオート。
  • 2014/06/29 左がフィルタ無し。右がHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。太陽の日差しで、強い反射により新緑の美しさが失われている。一方でフィルタが有る方は、十分に緑の色が出ている。どちらが良いかは状況による。
  • 2014/07/20 左がフィルタ無し。右がHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。水の反射では、色の問題より、あるのとないのでは全然違う。

ステップアップリングの活用

下記はMARUMI, Kenko, HAKUBAの円偏光フィルタのサイズ毎の値段(2013年11月頃)をグラフにしたものである。
まず、分かることはどの系でもマルミが最も安い。Amazonのレビューなど見てもこれら3社の違いは分からないので、私個人としては、上記での認済みのマルミがおすすめである。 また、およそは直径サイズに比例はしているが、例えばMARUMIの55mmやMARUMIの82mmは小さいサイズに比べ安い。フィルターの方がサイズが大きい場合ステップアップリング(49mm→55mm 77mm→82mmなど)を使うことにより対応させることができる。複数のレンズを持っている場合も大きい系で合わせておけば、フィルターをレンズ毎に合わせる必要はない。ただしレンズフードがはまらなくなるなどの問題もないわけではないので注意が必要。

持ち運びとケースの検討

  • 実物の実写。左がHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)。「GREEN.L MC CPL」と書かれている。右がマルミ円偏光フィルタ(55mm)。写真ではわかりにくいが、UMA-CPLの方はマルチコートがされている。ただし偏光により光がフィルタされるような状況ではマルチコートはあまり意味を成さないかもしれない。
    GREEN.L MC CPL 62mmMARUMI 55mm C-P.L
  • 結局肝心なときにフィルタがないと使えない。いつでも持ち歩くためにはできるだけコンパクトな形に収める必要がある。左がHanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)の付属のケース。右がマルミ円偏光フィルタ(55mm)のケース
    Hanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm) ケースMARUMI 55mm C-P.L のケース
  • Hanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(62mm)のケースが大きすぎたので、レンズキャップなどでサンドイッチしてみた。

結論

偏光フィルタは、Hanwha UMA-CPLシリーズ サーキュラーPL(GREEN.L MC CPL)より値段は高いがマルミ円偏光フィルタが色がおかしくないという点でおすすめ。系の異なるレンズを複数ある場合には、一番大きい物を買っておけば、ステップアップリングで合わせることができる。フィルターのケースは問題となるが、レンズキャップとステップアップリングで挟むことで代用することができる。またマルミのフィルターケースは別売されている模様。フィルター系が58mmまでは、SDサイズ。フィルター系62〜82mmは、LDサイズというものがあるらしい。

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