なかむらピアノ教室きよせ ズバリ！！本音で語る。ピアノコンクールに出る生徒のお母さん（１）

ピアノコンクールに初めて参加した生徒のお母さんの気持ちを
思いきって文章にして頂きました。（長文です）
小学生の　まだ幼い　元気の良い子供らしい生徒です。
コンクールを終えての感想となります。

コンクールに参加して

コンクールへの参加は娘の好奇心、憧れから、何となく参加を決めました。
そしてそのなんとなくから始まったチャレンジ。
途中何度も挫折しそうになりましたが、最後まで諦めずに頑張って良かったと思いました。
基礎の出来ていない状態からレベルの高い曲を追求して弾きこなす。
予想以上に大変でした。
練習をしても、しても、なかなか上達しない日々。
毎日のように繰り広げられる娘とのバトル
ピアノを前にして、毎回のように　のど乾いた、トイレ、背中痛い、暑い、寒い、など・・・
おそらく練習時間よりも娘のバトルの時間、中断している時間の方が長かったのでは？！と、思います。
そんな中でも娘は娘なりに頑張っていました。でも上達しない…弾けない・・・
しまいには、コンクールやめたい。と娘の口から本音がポロリ・・・
正直、　基礎をしっかりきたえて、来年リベンジします。　と何度思った事か・・・
しかし、１度は本人の決めた事。
今回やめるのは簡単。
今年出なければ、来年もない。
ピアノに限らず、何事も途中で投げ出す子になって欲しくない。
結果はどうあれ、すべて母である私が受け止めよう。
そう、思い参加を決意しました。
そして予選当日、直前まで思うような仕上がりにはならず、どうなる事かと心配し、
祈るような思いで臨んだ本番。
娘には、うまく弾こうと思わなくて良い、ただし、集中してその時出来る１００％の力を出して弾いてね。　とだけ伝えて・・・

結果、最高の演奏をしてくれました。もう十分。よく頑張った。演奏を終えて
思わず涙してしまいました。
そして…まさかまさかの予選突破！
娘、母、共に努力が報われた瞬間でした。

喜んだのもつかの間、今度は本選に向けて、曲を仕上げていかなければならない。
また猛特訓の日々。燃え尽きた娘にエンジンをかけ火を灯すのが一苦労。
同じ曲ばかりで飽きてくる娘。
それでも、一生懸命頑張り、挑んだ本選。
この場でも今までにない位、最高の演奏が出来ました。
弾き終えて、左手が少しはやくなっちゃった。　と、娘。

結果は全国大会まで、あと少しの所で残念な結果となりましたが
他の参加者に負けないりっぱな演奏が出来たことに
大変嬉しく思いました。

今回のコンクールに参加して、
娘のピアノはかなり上達したと思います。
コンクールを経験して　１つの目標に向かって努力する事の大変さ、などたくさんの事を学ぶ事が出来ました。
夏休み返上して指導して下さった先生には
本当に感謝しております。
ありがとうございました。

ピアノコンクールは、子供だけが頑張って出来る事ではありません。
小学生です。まだまだ見守らなくてはなりません。
　この生徒はコンクール後、発表会・クリスマス会・こどもコンサート・など演奏の場を広げ
　今年も、コンクールにチャレンジします。　
正直、コンクールに参加させるのに、私も勇気が必要でした。
厳しいレッスンに、はじめはビックリして目をまん丸にさせながらじっと私の顔を見ていました。
今は、そんな事もなつかしく思えるくらい、一生懸命な眼差しでレッスンを受けています。
レッスン中の集中力はすばらしいものがあります。

自分からたくさん練習をして、ある程度上手に演奏が出来る生徒をコンクールに参加させる
ではなくて、
挑戦する根性がある生徒、（プラス母）に参加させても良いのではないか。
そう思っています。
問題はいろいろとありますが、一生懸命な母、

結果はどうあれ、すべて母である私が受け止めよう。（文中にある言葉）

このように思っている一生懸命な母親に、安心して子供は頑張る事ができます
出来ない事はすべてこどものせいにしない・・・　　　大事なことではないでしょうか・・・

ピアノコンクールで大変な練習をしてきた、つらいことを乗り越えられた生徒は
近い将来、クラシック以外の楽しい曲も、ばんばん弾いてニコニコしていることでしょうね。
良く動くようになった指のことを分かっているのは
生徒本人ですから。
私はクラシック以外の曲も大好きです。楽しい曲もたくさん弾いてもらいたいと思っています。
小さな反抗はあっても、中学生になる前あたりまでは、まだまだかわいいものですよ。
親子で一生懸命ピアノに夢中になって
素敵な曲が弾けるように、お母さんのがんばりどころです。
コンクールにあまり壁を作らないように・・・（ともこ先生）