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おすすめ絵本 新聞

図書館で借りる絵本や本の中から、子供と私が
「これはおもしろい!」と思ったものを紹介していきます。

きょだいな きょだいな

2007-07-25 10:58:02 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
Amazonに画像がありませんでしたが、最近図書館のお話し会でも読まれたという、
素敵な絵本を紹介させてください。

『きょだいな きょだいな』 長谷川摂子 作、 降矢なな 絵
              福音館書店 20年前の定価は750円。

【お話】 ぐるりと地平線が見渡せるのっぱらに、ピアノ、石鹸、電話と
     次々に、巨大なものが登場します。
     そこへやってくるのは、なんと100人の子供たち。
     巨大ピアノの上で始まる鬼ごっこ。
     子供たちの遊ぶ様子を描いた絵本です。


【感想】 発想が面白い!
     歌うような文章も、読んでて心地いい!

     うちの子たちも、きゃっきゃと笑って、何度も読んでいました。
     普段の生活で目にするものが、あり得ない大きさになっていて、
     うちの石鹸もあれだけの大きさだったらなぁなんて、想像を楽しめます。
     わざわざ石鹸を買い足さなくても、一生使えそうな大きさです。
     画像がなくて残念ですが、どれも皆さんの想像している以上に大きいかも。
     
     「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか
      きょだいな トイレットペーパー あったとさ」
     
     娘も息子も、この場面が一番好きなんだそう。
     そこへやってきた100人の子供たち。
     丘をごろんごろんと転がるトイレットペーパーを追いかけて、
     みんなであることをします。
     何をするかは、読んでのお楽しみ。 
     うちの子たちは、それを見て大はしゃぎでしたよ。

     この絵本を作られた長谷川摂子さんと降矢ななさんは、
     『めっきらもっきらどおんどん』も出されています。
     このタイトルはよ~く耳にするので、人気のある絵本であることは、
     間違いないですよ。
     ひねくれものの私は、図書館で偶然出会うまで読まないつもりですが、
     面白かったら、ブログでも紹介したいと思います。

     紙を切り貼りしたような立体感のある絵です。
     絵の具も使っているのかしら。
     普通は黒一色のピアノの足も、面によって赤茶色と青色、そして緑色に
     分かれています。
     野原も空も、様々な色を使って描かれていて、とっても綺麗。
     
     この絵本は、結末もまた見事!
     最後には、きょだいなきょだいな扇風機が登場しますよ。
     是非皆さんも、一度読んでみてくださいね。


【文章】 一頁に、0~7行。
     ひらがなとカタカナと数字です。
     どの場面も「あったとさ あったとさ ひろい のっぱら どまんなか」
     で始まります。
     歌うように読むと、とっても楽しいですよ。


     今朝は、幼稚園まで歩いて子供を送ってきました。
     往復で40分。
     はぁ~、歩き疲れた~と、休みたい気持ちもありますが、
     今は夏期保育中で、11時45分には降園になります。
     また行ってこなくちゃ。
     何しに預けているのかわからないくらいですが、こうやってブログの
     更新ができただけでも有難いと思わなくては、、、。

     主人が仕事用に新しく車を購入したので、家には車があるんです。
     私も免許を持っているんです。
     よし、勇気を出して大きい車だけれど、乗って行こう!
     と、決意していたのですが、主人に止められやめました。
     「帰ってきて、車庫入れできらん?」
     そうね、入れられないからと家の前に放置しておくわけにもいかないし。
     
     アクセラを売って、小さめのモビリオ買った方がいいのかしら。
     このモビリオ、我が家では「ちびりお」と呼んでいます。
     昔カーショップにある「モビリオ新登場!」と書かれた旗を見て、
     「あ、新しい小さいの出たんやね。チビリオやって。」
     と、私が読み間違えてしまったので。
     翻った旗の「モ」は、「チ」に見えるのです。

     車はあると便利だけれど、なくても生活できる。
     歩ける足もあるし、自転車もあるし。
     でも暑くてどこにも出かけられない時や、大雨大雪の時は、
     「車があればなぁ。」って思ってしまいます。
     子供二人を連れて出かけるには、やっぱりいるのかなぁ。
     ここ最近の悩みの一つです。
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スパゲッティになりたい

2007-07-24 06:32:04 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
スパゲッティになりたい
100%ORANGE
学習研究社

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【お話】 スパゲッティ、腕時計、歯ブラシに、お弁当箱。
     12種類もなりたいものを思い浮かべては、想像を楽しむ男の子のお話。


【感想】 さすが、100%ORANGEさん!
     『ねこのセーター』のへんてこな面白さとはまた違う、
     子供の目線で描かれた、かわいいへんてこ絵本です。

     「おかあさん、これって、、、!」と、見覚えのある絵に娘も反応。
     どの頁も、デザインと色彩のセンスが目に心地よい絵ばかり。
     歪んだドット柄や、スパゲッティのようにもじゃもじゃした床。
     うまく説明できないけれど、皆さんも一度読んでみてください!
     さりげなくお洒落なんです。

     娘のお気に入りは、こめつぶになる場面。
     『ねこのセーター』に登場するどんぐりのように、爺さん顔の米粒が、
     茶碗に渡したお箸の橋を、そろりそろりと渡っている様子が、
     描かれています。
     思わず私も、自分の年を忘れ、「かわいい!」とはしゃいでしまいました。

     息子が一番反応したのは、はさみになる場面。
     長い刃先には、ちゃんと男の子の足がついています。
     持ち手の間から、ひょっこり顔をのぞかせて。

     子供の喋り方にそっくりな文章も見事!

     「それとね、ぼく、はブラシにも なりたいな。
      むしばが だいきらいだからね。
      えい!やあ!ゴシゴシっと おしごとしよう。」

     「うんとね。それからね……。」

     自分の子供と重ねて、子供が一層かわいいと思える絵本です。   
     『スパゲッティになりたい』という題名から、美味しそうなお話かと
     思っていたら、自分の夢を語り続けるお話でした。
     
     職業や人ではなく、そこらにあるモノになりたいと夢見ているお子さんと
     一緒に読めば、お子さんが共感できると思います。
     「じゃ、お母さんは、辞書になりたい!
      英語のことなら、なんでもおまかせください。」
     なんて、なりたいものを想像しながら読むと、楽しそう。


【文章】 一頁に、0~5行。
     ひらがなとカタカナ。
     擬声語や擬態語が使われていて、楽しく読める文になっています。


     朝、ぐるぐる回る洗濯機を眺めていたうちの息子。
     正面の透明扉から中の様子がよ~く見えるので、
     「せんたっきのお水、さわりた~い!」
     と、体をくねらせていました。そして、一言。
     「大きくなったら、せんたっきになる!」
 
     いいこと思いついた!と、大きな目をキラキラさせていました。
     そんな息子が愛しくなり、頭をなでながら、
     「そっか、洗濯機になれるといいね。」と答えました。
 
     いつか大きくなって、会社員でいいなんて言う日が来るのでしょうが、
     今はまだ、いろんな夢を見ていて欲しいな。
     いまだに夢を見続けている母さんみたいな大人もいるんだよ~。

     英会話教室を増やすという夢、そろそろ実行の時期かしらと悩んでいます。
     昨日新たにお二人の方に入っていただき、生徒さんは14名。
     公民館の一室を借りているのですが、テーブルが大きすぎて、
     かなり窮屈に感じられます。
     月曜の10時から11時という1時間しか持っていないので、
     他の曜日にもできないことはないのです。
     9月には、公民館の方から、無料体験講座をしてほしいと頼まれたので、  
     曜日を増やさないことには、対応できません。
     う~ん、ちょっぴり不安もありますが、勇気を出してやってみようかな。
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えんぴつのおすもう

2007-07-06 10:18:54 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
えんぴつのおすもう

偕成社

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【お話】 電気スタンドのしょうのすけさんが照らして作る土俵。
     そこで、鉛筆たちの相撲大会が始まります。
     ところが、途中ではさみのチョキチョキ兄弟が割り込んできて、、、。


【感想】 「面白そう!」
     表紙を見ただけで、ワクワクする娘。
     
     うさこやまに、せいたかやま、あかのはなに、あおのうみ、しろのふじ、
     ちびたやま、みどりにしき、などなど他にも個性豊かな力士ばかり。
     体の模様も違えば、表情も違う。性別だって違うんです。
     
     「えっさか ほいさ、しゅっしゅっ ごしごし みんな じゅんびに
      おおいそがし。ショリショリ シャリシャリ カッターマンに まげを
      ととのえて もらうのも います。」
     
     テンポのよい文章に、細かい描写。
     文章を読んですぐに頁をめくるのがもったいなくて、ついついじーっと
     眺めてしまいました。

     乱入したチョキチョキ兄弟のせいで、相撲大会は中断。
     ちびたやまとチョキチョキ兄弟のハラハラする闘いが始まります。
     「あっ、ていうお口しとるね~。」
     息子は、チョキチョキ兄弟の口が気に入ったようで、それを見ては
     ケラケラ笑っていました。
     指を通すところが口になっているのです。

     あまりお話するともったいないので、是非みなさんも図書館や書店で
     手にとってみてくださいね。

     登場する文房具も個性豊か、そして色彩も豊かな絵本です。

     作者は、加藤真史(かとうまふみ)さん。
     福井県出身だそう!他にも『ぎょうざのひ』という絵本も。
     面白そうなタイトルなので、早く図書館で出会えるといいな~。


【文章】 一頁に、0~13行。
     ひらがなとカタカナです。

   
     「うちの息子も力士にしたい。」
     と、主人も私も半ば本気で考えています。
     だって、がっしりした体で、お肉大好きの食いしん坊。
     3月生まれで今3歳ですが、もう体重が15kgも!
     同じクラスのお友達には11、12kgという子もいるのに、、、。
     太りやすい体質なら、いっそのことお相撲さんになって欲しい。

     押野にいい相撲教室があるとか、県体育館の教室は園児もOKなどと、
     いろんな情報を仕入れていますが、息子がその気になってくれません。
     「おすもうさんにならん!いや!!」
     と、拒否されるので、無理強いはしませんが、、、。

     でも、何か運動しないと、太っちゃうよ~。
     私に似て、運動神経悪そうだし、動作も機敏ではない息子。
     他に活躍できそうなスポーツは何かあるかしら。
          
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たまごにいちゃんぐみ

2007-07-04 05:05:10 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
たまごにいちゃんぐみ

鈴木出版

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【お話】 鶏になっているのにたまごから出ない、たっくんにまーくんに、ごーくん。
     昔ひよこをカラスから守ったという「伝説のたまごにいちゃん」に
     憧れているのです。
     とはいえ、周りからは白い目で見られるし、、、。
     ヒーローになろうと頑張るけれど、卵のままでは不都合も多く、、、。


【感想】 ワハハっと笑いが止りません!
     これまで借りたあきやまただしさんの絵本の中で、一番おもしろい!

     たまごにいちゃんたちの姿を見るだけで、にやりとせずにいられません。
     
     「このこ、たまごにいちゃんの たっくんです。ほんとうは もう、
      たまごから でていないと いけないんです。
      でも たっくんは ずっと たまごの ままで いました。」

     と、一人一人の紹介から始まります。
     なんて、楽しい想像でしょう。
     鶏になっても、殻から出ないでいられるなんて!
     足と顔だけちょこんと出してる3人、かわいすぎます。

     3人ともひよこたちを守ろうと頑張りますが、その結果大変なことに!
     たっくんは頭が、まーくんはおしりが、ごーくんは背中が、、、。
     どうなるかは、読んでのお楽しみ。
     きっと、みなさんの想像通りですよ。

     かわいい絵も魅力です。
     あきやまさんの作るキャラクターは、太い眉毛がチャームポイント。
     なんだか憎めないかわいい子ばかりです。
     ちなみに、背景や地面の色が白、黄、橙、緑、桃、空色と、ページ毎
     に変わり、とてもきれい。
     そんな配色センスの良さも好きな理由の一つです。

     さて、たまごにいちゃんたちは、ヒーローになれるのでしょうか。
     いろんなことを学びとれる、とっても楽しい絵本です。
     自分の殻に閉じこもるということ、それが良いことがどうか等。
     是非、みなさんも読んでみてくださいね。


【文章】 一頁に、0~10行。
     「ヒーロー」以外はすべてひらがな。
     カタカナにも読み仮名つきです。
     あきやまさんの文章は、リズムが良く、読みやすいですよ。

     
     みなさんは、自分の殻に閉じこもることはありますか。
     私は、一人が好き、団体行動は苦手なタイプ。
     これも、殻に閉じこもっているのというのかしら。

     一対一で会話をすれば、すぐに打ち解けられるのですが、団体でいると
     自分も話をしようと思ったときには、既に話題が変わっていたり、
     言った一言がズレていたりするので、つい発言を控えてしまいます。

     小学生の頃から天然ボケと言われ続けていますが、
     どれも自分では真剣に考えての発言、行動です。
     ちなみに、実家では父以外、みんなこんな性格。
     私は、母と妹よりましな方です。
     「あんな家で暮らしたくない。」と冗談半分、主人に言われたことも。
     ボケ家族と同居している妹の旦那は、苦労しているかもしれません。

     若いうちは天然ボケもかわいいかもしれませんが、
     もうすぐ31歳になる私。
     毎日のように、いろんなボケ発言、ボケ失敗が重なるので、
     「若くないんやし、そんなかわいさ必要ないやろ。」
     と、主人に言われてしまいました。

     そんなこと言われても、直るもんじゃないし、、、。
     老人ボケと天然ボケが重なるとどうなるのか、老後がちょっぴり不安です。  
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おふとんの くにの こびとたち

2007-07-01 05:15:01 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
おふとんのくにのこびとたち

偕成社

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【お話】 熱を出して、大人しく寝てなくちゃいけない、ひさこちゃん。
     おふとんを山の形にして静かに遊んでいると、なんとその雪山から
     小人がスキーで滑り降りてきます。
     よく見ると、雪深い山村になっていて、たくさんの小人たちが
     住んでいました。
     小人が、ひさこちゃんの顔のところまでやってきて、、、。


【感想】 ふとんの上で広がっていく小人の世界、面白すぎます!

     小人たちの様子が、とても細かく描かれていて、楽しい!
     火をおこして、焚き火の周りでダンスしたり、ご馳走並べて宴会したり。
     大きな木の実のケーキは、誰かの誕生祝でしょうか。

     やんちゃな男の子たちや、優しい笑顔の女の子たち。
     頼りになる太っちょおじさんや、力持ちのおばさん。
     みんな表情豊かで、見ているだけで、わくわくしてきます。
 
     実は言葉が少ないこの絵本。
     漫画風にコマ割してあり、小さなお子さんも楽しめます。
     そして、小人たちが話しているのは、おふとんの国の言葉。
     雰囲気でなんとな~くわかる感じです。

     ちょこっと紹介します。「」の中だけ、絵本の文です。
     宴会の様子を見ていた大きな顔のひさこちゃんが、
     「うふふっ」
     と笑うと、その息で小人たちが皆飛ばされてしまいました。
     「レマア!」
     小人たちがひさこちゃんの方を向いて、何か訴えています。
     「レマアー レマアー レマアー レマアー ・・・」
     と、あちらこちらで声が上がり、ぞろぞろと集まってきます。
     「ああ、どうしよう」
     困った顔のひさこちゃん。 

     小人たちは、怒っているようです。
     「レマア」は「やめてよ」という意味かな。それとも「何すんの」かしら。 

     娘は、この小人語をえらく気に入り、同じ場面を再現したがります。
     私に「うふふっ」と言わせて、飛ばされ転がる娘。
     そして、「レマア!」と言いながら、怖い顔で迫ってきます。

     他の言葉も一生懸命に暗記していました。
     「オットー アホイ チョンテッコー」に「アラリヤナー」など。
     将来役に立つ言葉ではなさそうですが、何度も本を読み返し、覚えている
     様子をみて、なんだか嬉しくなりました。
     『おふとんの くにの こびとたち』、借りてよかった。

     この小人たち、実はひさこちゃんのために大掛かりな道具を作ります。
     何を作ったかは、読んでのお楽しみですが、本の最後に詳しい作り方
     が載っています。
     DIYの得意な方や元大工という方は、作ってみてはいかがでしょうか。
     お子さんやお孫さんが熱を出したときに、役に立つかなぁ、、、。
     役に立つといいんですけれど、、、。

     おふとんの国の小人たちの生活ぶりに、大工顔負けの技術など、
     とても楽しい絵本です。
     温かみのある色で描かれた優しい絵も、心を癒してくれますよ。

     作者は越智典子(おちのりこ)さん、絵は出久根育(でくねいく)さん。
     おちさんの作品に『ここにも、こけが…』という本があるそうです。
     題名からして、なんだか気になります。


【文章】 一頁に、0~7行。
     ひさこちゃんの台詞はひらがな。小人の言葉はカタカナです。
     文なし絵だけというのが17ページもあり、静かに読める絵本です。
     熱を出して、寝るのに退屈しているお子さんに、お布団の中で読んで
     あげてはいかがでしょうか。
     

     外が明るくなってきました。
     お日様が昇ってきたようです。
     ちょうど100sの『ももとせ』を聴いているところ。
     「行こう、陽が昇る。」
          
     最近よく風水の本を借りるのですが、朝日を浴びてパワーをもらうと
     健康運も上がっていいそうですよ。
     私も2階の廊下の窓から顔を出して、なんとか朝日を見ようとしますが、
     背の高い建物の陰になって、なかなか見えません。

     東側にもっと窓やサンルーム作ればよかったな~。
     あ、ちょうどいい感じに陽が差してきたので、また窓から顔出してこよう。

     それでは皆様、よい日曜日をお過ごしくださいね。          

     
     
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はんぶんタヌキ

2007-06-21 04:43:43 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
はんぶんタヌキ

こぐま社

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【お話】 「タヌキが これから ばけますよ ばけますよ」
     その後、ひたすらタヌキの化けた姿が紹介されますが、
     どれも体半分は、タヌキのままというへんてこ絵本です。


【感想】 「わっはっはっは!」
     子供からお年寄りまで笑わずにいられない絵本です。

     何に化けても、首から下はタヌキ。
     鳥に化けたら、鳥の尻尾部分はタヌキの首から下がついています。
     どの頁も、化けたものについての説明はなく、

     「あらあら はんぶん タヌキです タヌキです」
     
     という文が添えられているだけ。
     そこが、また笑えます。

     娘と私のお気に入りは、女の子に化けた頁。
     「クレラップ」のCMのようなおかっぱ頭の女の子ですが、
     うつろな大きな瞳をしていて、ちょっと不気味。
     でも、腰から下はタヌキです。タヌキです。
     人魚のタヌキ版。もう、吹き出さずにはいられません。

     息子が好きなのは、ヘリコプターの頁だそう。
     「あれ、完全な形だ。」
     と思いよく見ると、しっぽ部分は小さな半分タヌキです。
     「あれ、あ、ここ。イヒヒ。」と笑う息子。

     大きいものに化けたときは、タヌキ部分だけは元のサイズ。
     そこが余計に可笑しくて、もうとにかく一度見てください!

     ちょっとした悩みなら、読むだけで吹っ飛びますよ。
     あまりにくだらないのに、何でこんなに笑っちゃうんだろうと、
     悔しくなるくらい。
     しつこい程繰り返される化け姿も、最後にはちょっと物足りないと
     思うくらい、はまっていました。
     12種類の化け姿、その倍あってもいいなぁ。

     絵は、あの長新太さんですから、鮮やかで絶妙の色彩バランス。
     この『はんぶんタヌキ』も、オレンジ系の色が多いようです。


【文章】 一頁に、0~3行。
     ひらがなとカタカナ。
     「タヌキ」と「バイバイ」のみ、カタカナです。


     今日は、朝3時半に起きられました!
     今は4時半。
     早朝の清々しい風が外から流れてきて、爽快です。
     ちゃんと6時間は寝たので、すっきり。

     今日は、娘の幼稚園の参観日です。
     私が見に行くと、歌も歌わず、お遊戯もしない恥ずかしがりやの娘。
     昨年の運動会でも、楽しい曲が流れお友達が踊る中、一人だけただ
     立っておりました。両手にポンポンを持ったまま。

     園の体操教室参観日も、娘が何もしないので、先生が手取り足取り指導。
     結局私の顔を見ながら、恥ずかしそうにもじもじ。

     そのくせ、「バレエ習いたい!」というので、わけがわかりません。
     「みんなの前で踊れるの?」と聞いたら、
     「みんなに見えんように、後ろ向いて踊るし。」と、娘。
     残念ながら、その案却下です。

     恥ずかしがりは主人の家系。
     みんなカメラに撮られるのも嫌がるので、割とフレンドリーな家に育った
     私は、かなり驚きました。
     お父さんの若い頃の写真もないと寂しいので、二階の窓から洗車している
     主人をこっそり撮影したり、子供を撮るふりして、主人メインに撮ったり。
     最近ではすっかり諦めて、子供すらあまり撮らなくなりました。     
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ブターラとクマーラ ウッキウキ

2007-06-13 10:42:42 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
ウッキウキ―ブターラとクマーラ

フレーベル館

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【お話】 朝は、朝食作って食べて、昼は遊びに出かけて、夜はみんなでパーティ。
     豚のブターラと熊のクマーラのある一日の出来事を紹介した絵本です。


【感想】 「色が鮮やかで、きれい!」
     
     子供たちも大好きな高畠純さんの絵本です。
     学生の頃使ったポスターカラーで描かれたような、はっきりとした色。
     きっと、コンピューターグラフィックなんでしょうね。

     ブターラの黄色の家も、クマーラのベージュと赤の家も木の上にあります。
     絵を見ているだけで、ワクワクしてきます。
     クマーラの方がちょっぴり早起き。

     「ブターラは まだ ねています。クマーラは せんたくです。」

     クマーラが、窓から身を乗り出して、Tシャツを干しています。
     お日様が近いから、すぐに乾きそうでうらやましい!

     家の内装もかわいいんです。
     クマーラの部屋の壁は、深緑色の地に、白のちっちゃなハート柄。
     ブターラは、黄色の壁に、真っ赤な床。水玉模様も入っています。
     ブターラは派手好きなのかしら。

     お昼にはお友達に誘われて海へ。
     「これ、乗りたい!」
     と、息子が指差したものは、珍しい形の飛行機です。
     どんな形かは、読んでのお楽しみ。

     夜のパーティーには、自分たちで衣装を制作。
     これが、またかわいい!
     子供たちも、衣装を見て大笑いしていました。
     是非、みなさんも読んでみてくださいね。


【文章】 一頁に、0~4行。
     ひらがなとカタカナです。


     実は、このシリーズ、もう2冊出ています。
     図書館で、3冊まとめて借りましたが、私は『ウッキウキ』が一番好き。

     息子の好きなのは、『ドッキドキ』。
     ブターラとクマーラが南の島へ旅行にでかけ、そこでドキドキしっぱなし
     というお話です。
     息子は、おばけが出てくるので、好きなんだそう。

     もう一冊『ベッタベタ』は、あまり面白くないと借りるのをやめようかと
     思いましたが、一応一緒に借りました。
     そしたら、娘にはこれが一番なんだそう。

     ブターラとクマーラがペンキ屋さんを始め、動物のお客さんたちの
     部屋を模様替えしてあげるというお話です。
     ただその繰り返しなのですが、3冊の中では、一番カラフルな絵本。
     娘はそこが気に入ったようです。     

     みんなそれぞれ好みが違って、面白い。
     みなさんは、どれが一番好きかしら。

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まめうしのおとうさん

2007-06-08 10:58:33 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
Amazonに画像がありませんが、子供たちがとても気に入ったので紹介します。

『まめうしのおとうさん』 あきやま ただしさん作・絵
             PHP研究所  定価1,070円

【お話】 豆粒サイズのまめうしくんには、大きな大きなお父さんがいます。
     泣いたときはすぐに助けにきてくれます。
     優しくて、強くて、大きなお父さん。
     まめうしくんが、憧れのお父さんを紹介する絵本です。


【感想】 「あ、これこもりくんの人書いたんや!」

     娘の大好きな絵本『さかさのこもりくんとおおもり』と同じ作者でした。
     あきやまさんは、NHK教育の『パンツぱんくろう』も描いている方です。
     どれも、なんだか憎めない変な顔のキャラクターです。
     まめうしくんだって、息子が豚さんと間違えるくらい、豚鼻をした牛。
     
     お父さんは、見開き2頁でも足りないくらい大きな体。

     「おとうさんは、なにもいわずに しずかにいってしまいます。
      まめうしくんは おとうさんの うしろすがたが だいすきです。」

     巨大なおにぎりに一部のりを貼ったような、背中です。

     う~ん、画像がないと説明しづらいのですが、
     雑さを活かした迫力のある絵も魅力。
     小さなまめうしと大きなお父さんという対比も面白い。
     下品だけど幼児の大好きな物も登場し、子供が大喜び。
     何かは、読んでのお楽しみ。
     とても文章に書くことはできません。

     『さかさのこもりくんとおおもり』も、息子とお父さんのお話。
     いつも逆さまのこうもりなので、話す言葉も反対なんですって。
     「好き」と言いたいときは、「きらい」と言うそう。
     よく、子供の頃そんなゲームをしたものです。
     読むうちに混乱してきますが、子供たちはとても気に入りました。

     やっぱり、「おなら」など子供の喜ぶ要素が入った絵本です。
     「いや~ん。」と、4歳の娘もはしゃいでおりました。
     

【文章】 一頁に、0~6行。
     ひらがなのみ。


     もうすぐ父の日ですね。
     娘の幼稚園でも、明日お父さんと遊ぼう会が開かれます。
     二人で写真も撮るそうです。

     みなさんは父の日の贈り物、もう買われましたか。
     実父へは、皮のポーチを贈ることになっています。
     知り合いのレザークラフトの先生にお願いしました。
     
     名刺入れか財布のつもりでいたら、鞄が欲しいと言われてびっくり!
     ブランド好きでお洒落大好きの父は、何かとこだわりがあるよう。
     予算を超すので、母や妹と一緒に贈ることにしました。

     そんなブランド好きの父の元で育った私は、ブランドに全く興味なし。
     きっと、父が反面教師になっているのでしょう。
     昔は下着のパンツまでNICOLEにこだわっていた父に呆れておりました。

     夏場主人は、家ではTシャツにトランクス姿。
     父と違って香水もつけないし、一緒にいてなんだかほっとします。

     もちろん、そんな見栄貼りな父も、大好きなんですけどね。
コメント (2)
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とりの社長

2007-05-24 23:07:21 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
とりの社長

新風舎

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【お話】 鳥の社長の会社は、時計工場。
     朝は新聞を読んでから出勤します。
     そして夜に帰宅するまでの、社長の働きぶりを紹介したお話。


【感想】 夢があって、いいな~。
     
     鳥の社長の奥さんは専業主婦かしら。
     「こんやは カレーライスだから はやく かえってきてね」
     と、ちゃんと玄関先で見送っています。
     カレーは、社長の好物なのかしら。

     表紙の社長の絵を見つめていると、笑いがこみ上げてきます。
     皆さんはお気づきでしたか?
     一見普通の鳥なのに、手と足が不自然で、人間風。
     社長鞄まで下げていて、なんだかかわいい!
     母性本能をくすぐられます。

     社員の鳥たちの出勤風景。
     赤、青、水色、黄緑、橙、他にもいろんな色の鳥社員が、片手に
     ちょこんと鞄を提げて、会社へ向かって一斉に飛んでいます。
     人間の通勤と違い、広い空の通勤は気持ち良さそう!

     作家さんは、北海道ニセコ出身のサンチェさん。
     スキーのインストラクター、バーの経営者を経て、絵本作家に
     なられたそうです。
     きっと、お洒落な方じゃないかしら。
     社長さんの家の台所にあるキッチン雑貨もお洒落だし、
     町を走る電車や商店の色使いも、バランスがよく綺麗です。

     とりの社長のえらいところ、その1。
     お客様の所へ、商品の配達にでかけるところ。
     社長の鑑、たいへん立派です!

     えらいところ、その2。
     部下への気遣いを忘れないところ。
     「みなさん ごくろうさまでした。」
     「とりの社長は しゃいんと ソフトクリームを たべることが
      だいすきです。」
     かわいい鳥たちが、ソフトを高く掲げて乾杯してるみたい。
     おかしくて、かわいくて、大好きな絵本になりました。

     娘も「とりさん、かわいい!」と喜び、もう一回読んでとリクエスト。
     息子もにやにやして、嬉しそうに見ていました。

     色鮮やかで、見ているだけで楽しめる絵本です。
     ポップな色使いに、こっくりした色も混ざっていて、私好み。
     みなさんも、一度読んでみてくださいね。
     気に入ってもらえると、嬉しいです。


【文章】 一頁に、0~4行。
     ひらがな、カタカナ。
     漢字は「社長」だけ。ちゃんと読み仮名つきです。ご安心を。

     
     明日は、幼稚園の親子遠足です。
     晴れたら「石川動物園」、雨なら「ふれあい昆虫館」の予定。
     どうやら明日は雨。
     「昆虫館に行ってきます!」と言いたいところですが、
     
     娘が熱を出し、今日は幼稚園を休ませました。
     ついでに元気な息子も。
     明日の朝までに治るといいのですが、駄目だったら、
     元気な息子がかわいそうです。

     「きっと神様が治してくださるよ。」と、娘。  
     キリスト教幼稚園なので、たまにびっくりするようなことを言います。
     
     この前も、みんなの心にはサタンが住んでいて、サタンに負けたら、
     悪いことしてしまうという話を先生に聞いたそうです。
     園からの帰り道、「お母さん、サタンに負けすぎや!」と、駄目出し。
     「いつも怒ってばっかりやもん。負けたら駄目ねんよ!」
     と、叱られてしまいました。

     ちなみに、いたずらっ子の従兄弟もサタンに負けすぎの一人だそう。

     うちは、親戚に10人以上坊さんがいる仏教徒の家なので、
     ちょっとまずかったかしら、と思うこともありますが、
     いろんな神様を知ることもいいことですよね、きっと。
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そのつもり

2007-05-18 11:23:25 | 【へんてこ】なんだかおかしな話
そのつもり

講談社

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【お話】 そのつ森の動物たちが、空き地の利用について会議を開きます。
     でも、何年もの間なかなか決まりません。
     動物たちの想像が楽しいお話。


【感想】 「動物さん、かわいい!」  
   
     4歳の娘は、うさぎとカラスがお気に入り。
     3歳の息子は、おこじょが気に入ったそう。
     私も『スースーとネルネル』の荒井良二さんの絵本は、どれも大好き。
     
     森の会議では、動物たちが順に意見を発表します。
     最初のサルの提案は、
     「あきちに あなを ほって、おんせんに しよう」

     みんなは、「いいねえ、それ。」と言って、そのつもりになります。
     右の頁には、みんなが温泉に浸かっている絵が。

     そのつもりになってみるというのが、この絵本の面白いところ。
     自分じゃ思いつかないような奇抜な案に驚いてしまいます。
     荒井さんの想像力はすごい!

     リスの出した案に、みんなは「そのつもりに なれませんでした。」
     それがなぜかは、読んでのお楽しみ。

     荒井さんは、はっきりとした色で明るい絵を描きます。
     オレンジ系の色が多いので、おばけだってそんなに怖くありません。
     字の読めないお子さんも、絵をみるだけで楽しめるはずです。

     消え入るような文章も魅力のひとつ。
     まだお話が続いていくような余韻が残ります。
     読み終わっても、ほんのしばらく本を開いたままで、
     スーッと自分の想像の世界で話が続くような不思議な感覚です。


【文章】 一頁に、0~7行。
     ひらがなとカタカナ。
     「森」は漢字ですが、最初に出てくる字に読み仮名がついています。
   
     文は、すべて荒井良二さんの手書きによるもの。
     丸みのあるかわいい字を書かれるんですよ。
     
     
     「そのつもりになる」というのは、私もよく使う方法です。

     何か欲しいと思ったときに、買って手に入れたつもりになります。
     そうすると、手入れが大変だとか欠点なんかも見えてきて、
     たいていの物は買わずにすむのです。

     将来の夢についても「そのつもりになる」のが有効だそう。
     パフォーマンス学について書かれた本で読んだのですが、
     例えば、翻訳家になりたいなら、自分が実際夢を実現したときの顔
     を思い浮かべるのだそうです。
     イメージトレーニングするうちに、実際なれるそうですよ。

     私も書斎で翻訳の仕事をしている自分を想像しています。
     老後は田舎で書き物をしながら暮らしている様子も。
     
     車の運転中に「ぶつかりそう!」と思って衝突してしまうのは、
     マイナスのイメージの効果なんだそう。
     「失敗するかも。」と思って、実際失敗してしまうのも同じです。

     「そのつもり」になって、夢を実現!
     将来このブログで証明してみせますよ、なんてね。
コメント (2)
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