中原小保健室ブログ

人吉市立中原小学校保健室のブログです。
養護教諭の目から見た子どもたちの日常をお届けします。

びっくり、定規は美味しいですか?

2011-10-28 13:36:35 | 日記
前回、次回は修学旅行かな~。 と書いていましたが、
旅行中にライブで日記に書いたので 今回は違う内容です。


1年生には、時々びっくりすることがあります!

定規を縦にして噛んでみたり・・・。
もちろん、そんなことをすれば唇に定規が~
保健室にきて、上唇の出血について話を聞かれたあとに、、
「あなたの定規は口に入れる物ですか??
などと聞かれることになります。
幸いにもその子どもさんは、小さなケガで済みました。

子どもは、何でも口に入れたり、耳に入れたり・・・・と
大人では、考えられない行動をとることがあります。

特に唇は、おっぱいを飲む赤ちゃんのころから、とても敏感な箇所です。
お母さんの愛情を感じながら、おっぱいを飲む安堵感、
唇は、安心感をもたらしてくれる箇所でもあります。

赤ちゃんが、手や足、おもちゃなど手にしたものをすべて口に運ぶのも、
敏感な口で いろいろなことを感じているからだと考えられています。
唇が、敏感な感受性の高い部位であるのは、成長しても変わりません。
だから、小学生になっても無意識にいろいろな物を 口に運んでしまうのかもしれません。

小学生になると、多少のきれい汚いはわかりますが、大人のような衛生観念はありません。
知識や経験が少ないからです。

いろいろなことをより具体的に、わかりやすく伝える・・・。
これが結構難しいのですが、保健室で心がけていることの一つです。

いまでも 手洗いをあまりしなかったり、ハンカチを持っていなかったり、
生活の中で困り感がないお子さんは、残念ながらあまり変化がみられません。
もっと 子どもが理解し行動にうつせるように 保健指導を行っていきたいと思います。

これから、寒くなります。

季節性インフルエンザや溶連菌感染症など、強い感染力をもつ病気も増えてきます。
まずは、手洗いをして、ハンカチですぐに拭き、手指を乾燥させることです。

予防接種は、重症化を防ぐために接種します。
予防接種を受けても、インフルエンザにかかることはあります。
手洗いうがいと栄養・休養が、何よりの予防です。



去る 10月6・7・8・9日に、山口県で国体がありました。

次女が、カヌー競技のスプリント、500mカヤックシングル(成年女子の部)で
念願の入賞をすることができました。

結果は5位でしたが、全国で5位と考えると感慨無量です。
いえ、私は応援するだけですが・・・。素直に嬉しいですね。

熊本県勢は、国体中の宿が 民泊でした。

山中ダム湖で試合がありましたが、選手が民泊しているお宅の皆さんが、
民泊者一覧を手に、一生懸命大きな声で 選手の名前を呼んで
応援されている姿には感動しました。

山口県は、赤字県で国体予算も不足していたため、寄付を募ったそうです。
予定していた金額を 大きく上回る寄付金が寄せられて開催できたとのこと。

だからでしょうか、手作り感いっぱいの 心温まる優しい心遣いがみえる大会でした。


娘は、私が生んで、赤ちゃんの頃から ずっとそばで見ていながら、

「この子は、我が子だけど一人の人で、その一人の人生を歩いているんだな~。」

と、大人になるにつれ そう感じることが多くなりました。

私自身、多くの人に支えられ 今生きていることを思えば当たり前のことなのですが。

人は、人とのかかわりの中で成長し、思考が深められていくと改めて思います。

嫌なこと、嬉しいこと、悲しいこと、感動や落胆・・・・、様々な経験があってこその人生。

人生は、いろいろあるからおもしろい。・・・ですよね。



カヌー大好きママでした。


寒くなりました~!

2011-10-18 10:03:38 | 日記
久しぶりのブログアップです。今週初めまで、なんだか行事が目白押しで・・・

10月半ばを過ぎると、やはり寒くなってきますね。
朝の冷え込み方が、一段と増してきたようです。

先々週、5年生は集団宿泊教室であしきた青少年の家に行ってきました。
私も引率で同行しました。ライブでブログアップしながら、5年生のがんばりを
少しでも伝えることができればという思いでしたが、集団宿泊教室は、体験教室なので、
子どもも職員も、ほっとする暇さえあまりありません。
ブログは、夜や食事の時間などに限られました。

一日目は、雨・・・・でした。
水俣環境センターで川や海の汚染について学びました。
お昼は、持参のおにぎりです。個数の指定は無かったにもかかわらず、
1個しか持ってきていない子もいて、食後なのに「おなかすいた~
と言っていました。夜のカレーライスをおいしく食べる工夫だったのかも・・・・。
その後、水俣病歴史資料館の見学と語り部さんの講話でした。
胎児性水俣病の我が子を育ててこられた母親の言葉一つ一つは、事実であり、
苦しい胸の内をこどもたちに語られるすがたに強さを感じました。
私にとっては、夏に職員研修で伺った「ほっとハウス」で、お会いした方のお母さまでしたので、
胎児性水俣病患者さん自身の思いとそのお母さまの思いを知る貴重な時間となりました。

それから、5年生たちはあしきた青少年の家を目指しました。
少し回復しかけた天候でしたが、キャンプ場につき入所式を終える頃には、
雨がまた降り始めていました。雨~

少し残念な思いはありましたが、今振り返ってみれば、雨の中でこそ体験できたり、
感じたことがあったはずです。


子どもたちと雨の中、テント設営と飯ごう炊飯が始まりました。カッパを着ての準備です。

大変でしたが苦労して作ったカレーは、格別おいしく感じましたし、
お手伝いに来てくださった中原小学校の先生方の優しさに触れることもできました。
また、翌日は使ったものをきれいにして返却です。

所員の方の念入りな点検に何度も洗ったり、数を数えたり、すべてが普段の生活の中にない貴重な体験でした。
すべてに、感謝、感謝です。

翌日は、快晴でした

ペーロンに乗り込みしっかり漕ぐことができました。

だれ一人として、「まだ漕ぐんですか~」「いつ終わるんですか」なんて愚痴を言いません。元気に漕いでいました。
みんなで力を合わせることの大切さを感じたペーロン体験でした。

お風呂も1クラス15分程度です。
「次に入る人のことを考えて床をぬらさないように体は拭いてからあがります!」
という注意もしっかり聞くことができました。
男子風呂の脱衣所には、蝉の抜け殻のように着ていた洋服と下着一式が床にありましたが、
体育服に着替えて安心して、脱いだ服のことをすっかり忘れていたとのこと・・・。

夜は、3部構成の「キャンドルの集い」がありました。

厳かな雰囲気の中、中央で光るキャンドルの明かりに、今ここに集う仲間や自然を
大切にしようと誓いました。
第2部では、楽しい出し物もありました。楽しい時間は、あっという間に過ぎました。

翌日は、朝7:00から、宿泊している他校と合同の朝の集いがありました。

その後、朝食です。
自分で作らなくてもおいしい食事をいただけることが、嬉しく感じます。
毎日、おうちの方がされているご苦労に感謝しながら、いただきました。

切り絵体験では、無言で集中する子どもたちに、成長を感じました。

私も切り絵作業を体験しましたが、結構難しく、子どもたちがいかに集中しているのかよくわかりました。
最後に退所式です。
3日間をとおして、学んだり感じたりしたことが、子どもたちにとって、これからの生活に生かされる宝物となるはずです。

大人の私でさえ、今になって知ることや体験することが多々あるのですから、
子どもはなおさらです。初めて体験することの方が多く、その巡り合わせ自体にいろいろな学びがあります。

集団宿泊教室は、中学校や高校でもあります。しかし、5年生で味わう感動は今だけでしょう。
先週の月曜日、なんだかちょっぴり大人びて、あいさつを元気よくする5年生を見たとき、
成長を感じたのは、私だけではないと思います・・・・。


次は、修学旅行記・・・かな?



カヌー大好きママでした。