こんばんは。
ご参加ありがとうございます。
寒さ暖かさがジェットコースターのようですね。
花粉もどうにかピークを過ぎた感じです。
兼題:玉
春塵にまぎれ玉川カルテット
花冷えや気苦労多き玉の輿
春光や不逞のこころ玉のやう
玉乗りのすこしよろける弥生かな
泡沫や嗚呼玉杯に桜花
泪の初恋玉葱剥きつツルゲエネフ
玉貰う彼岸縁が日裏もまた
けん玉の糸のよぢれに芽木の風
勾玉を掘り当つ現場囀りぬ
ビー玉の転がる先の紫木蓮
靴に入り取れぬ玉砂利春愁い
水玉を落し氷柱の消える頃
朧なる今宵赤玉ポートワイン
勾玉の形(なり)に屈葬木の芽風
琥珀玉繋ぐミサンガ風光る
子ら仰ぐ空の青さよ石鹸玉
風光るビー玉揺れる瓶の中
三月の祷り仁王が目玉剥く
日だまりやビー玉弾く猫の恋
テーマ:むずむず
啓蟄の自信みちたるATM
ミステリーの結末言いたし風光る
めかし添うニンフ花粉にウソしかめ
鷹鳩と化してむずむず足の裏
ものの芽や開かずの間には鍵がない
阿蘇牛の乳房にちょうちょちょうちょかな
啓蟄に擽られをり旅心
出番待つ輿の担ぎ手春祭り
地虫出づ棒のごとくに身を細め
春よ来い世界野球の野武士達
パスワード入れて開ける春の闇
初燕過ぎるときめき旅に出む
けんけんぱうねうね太る蝌蚪の紐
雪なだれ門を閉じたるゴルフ場
草萌えるゴルフ道具を出してみる
叩かれて鼻腔くすぐる木の芽かな
地虫出づ新しき旅始まりぬ
溶接の火花いくつもよなぐもり
蠢いていのちを覚ます春の土
雑詠
諍いの後の「たら・れば」蕗の薹
木から木へ芽吹きの風の吹き渡る
暮れ残る遺構の校舎春の波
春雷や闘志剥きだす猫の足
風ぬくし鹿の擦り寄る島の昼
白れんの芽の指す天の瑞々し
春寄りな兄さん犀になりよるは
梅一輪思いのままに生きんかな
背伸びして目を閉じ梅の香を奪う
村は時代を春野の雨に閉じこめる
想い出す青い苦みを蕗の薹
針供養終りミシンが動き出す
辛夷咲く郷に昔は電気館
春昼や風にまかせる歩の乱れ
指先を離るるひかり花種蒔く
耕して平均寿命に畏まる
魚河岸に続くやつちや場風光る
鬼平が女掏摸(めんびき)の芽摘む江戸の春
うららかや恋といふのはパピプペポ
★★★
選句数(6句選です。)
特選◎1句
並選〇5句
コメントをお忘れなく。
もちろん選外の句で気になる句がありましたら、コメントしてください。
まきえっとあてメールで投句してください。
makietto@nifty.com
締切:3月23日(木)24時
↓選句前に再度確認しましょう。
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