小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第469回小麦句会投句一覧(1月22日選句締切)

2022年01月16日 09時17分55秒 | 15日句会

おはようございます。
今朝はGoogle mapでトンガ諸島の場所を確認してしまいした。
大きな被害がありませんように。

兼題:入
吸入器母を見守る夜更けかな
箱根細工の木端(こつぱ)の入れ子日脚伸ぶ   
入籍に触れず冷雨の歩道橋   
大寒さ入間にOI三階だ 
黒々と入江の番屋冬嵐 
入口猫の日向ぼこ裏に回る    
夕虹の入り江の村を覆いけり  
人流の一人となりて四日かな     
八十のみち踏み入る今朝の淑気満つ    
入魂の書き初め一気深呼吸    
入る上る京の小路や片時雨   
入相の鐘の氷れる峡の村  
音頭取り買って出るくせ寒の入  
冬夕焼入れて林檎は甘くなる  
入口も出口も見えぬ大枯野     
寒に入る透明人間現れず   
寒稽古かんころ餅を差し入れに 
秒針の動きなめらか寒に入る  
頂上に入魂の犬芝枯れる   
紅茶葉のまどかなジャンプ寒に入る  
湯治湯に入る作法や奥の雪  

テーマ:色
置き場所に迷う一文字息白し  
カセットコンロの炎むらさき闇夜鍋  
とんど火の熱と炎に祓はれて   
ポインセチア笑顔のままで逝きしひと  
暗がりへ春着よぎるは縁が楽 
雲無き冬空飛行機雲が真っ二つ 
鉛色の空血の色の寒椿     
寒晴れの海を押し行く大漁旗   
鏡開き五色の黴を削る祖母    
鍵あける白山茶花の母の家  
紺碧を破る飛行機雲大寒  
彩雲の枯野消えゆく巡礼者  
新雪に足跡白し街鴉   
神妙に眺めるばかり冬桜 
声なき声のカラー革命冬萌ゆる    
雪催ひ空色に乱入する鴉   
鳥総松赤き灯りの駐在所 
冬薔薇滅びの色を極めけり     
乳白も硫黄湯色々冬療治   
母に似る姉の横顔寒茜  
墨がぽとぽと初夢を語れない   

雑詠
おしゃべりの止まらない子や年の豆  
大根干す家族の足と同じ数  
タブレット載せて雪野の一両車     
冬木の芽一面窓の理髪店  
ポケットティッシュ七つゲットと初日記   
またひとり家をはなれる鏡割   
愛犬の鼻先の向き探梅行  
演劇界岩波ホール休す罅   
寒の水巌となりて鯉は生く 
空の雪見上げればほら無重力    
手拍子の確とニュウイヤ・ラデツキイ  
カレンダーの樹氷にまぶし朝日かな    
女正月湯気あるうちのスパゲティ  
松過ぎのつれづれの旅富士は雲  
真夜の雪土を隠して猶も降る 
人日の誰も知らない誘導灯  
大寒の針の重なる柱時計      
提督は退き行く息の吐くと凍て 
冬めくや眠りの早き漁師町   
煤逃げや家内は端から当てにせず 
流されて流されてまた冬の宿    

★選句要領

★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。

★締切
1月22日(日)24時

★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com



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