小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第527回小麦句会投句一覧(6月22日選句締切)

2024年06月16日 11時34分26秒 | 15日句会

先日、田植に詳しい人から実景をとおして説明を受けたので季語の違いを確認できました。

兼題:水
水打つてむかしの頃になりにけり 
水郷のあやめ祭りや嫁入り舟 
ペットボトルの水とくとくと夏点前  
水面は軽鳧の子乗るか判明す 
水鉄砲苛める野良猫がいない 
腹掛の法被男はラムネ水         
六月のミスターごくり大水筒 
父の日のいずれ干上がる水たまり  
泥水の輪つかケンケン行々子   
夕風の田水の波に山動かず    
先の世は花魁でした水中花    
湧水に浮かぶいにしえ青葉騒  
城垣の水を叩いて糸とんぼ   
水曜のジャズの気怠さ濃紫陽花    
事件簿の迷子のチラシ氷水 
水鉄砲逃げろ正義の味方から     
梅雨に入る仏足石の水浸し  
緑陰に金管の水抜いてをり 
七曜の始まり水母裏返る  
オルゴールの水色のワルツ遠花火 
使い切るたっぷりの水梅雨兆す  
水を飲む家の扇風機を浴びて   

テーマ:食べ物
食べただけ増える体重山笑う 
冷房の微風甘めの卵焼き  
雷もヤバそう蕎麦屋盛り並か 
友情は深いむらさき水饅頭  
父の日の素麺の帯揃ひけり 
薄暑光笹の香包んだ麩饅頭  
投稿の「いいね」気になる心太      
西瓜食べ同窓会を閉めにけり 
水掬う箸の重さや心太  
冷素麺忍ぶ恋など似合わない 
食べ物のアイデア無限心太 
場末から妻の買ひ来る肥り鮎   
初鰹うからはなべて左利き        
山国は水の国なり葛ざくら    
鯉の餌夏の濁流に飲み込まれ   
葛餅やきな粉の残る口の端     
蛙咥え蛇水口に居座れり     
はつたいや暗算忘れかほ忘れ   
パセリ噛むパセリの青に胸染めて  
遠く雷酸っぱい飴を放り込む  
お造りは烏賊の呼子のアオリイカ   
うまさうな夏の夜空の金平糖 

雑詠
ご機嫌な鴉よく鳴く梅雨入りかな  
父の背に投げかける声夏帽子  
夏鴨の不動の姿田の真中    
花合歓や太公望の静かさに 
海霧に浮かぶ落陽崎の果て 
空梅雨や丸と四角の予定表    
繰り返せし戦地の話父の日来      
君子蘭整形外科医の喉仏  
紫陽花の路地になお路地風見鶏  
灼けてゐる衛士の詰所も城垣も   
渋滞の長い行列富士登山 
乗り継ぎのホームは同じ夏燕  
甚平も当マイクロフォンも忘れられ  
川の字の昼寝の愉楽ハト麦茶 
前世は鳥だったかも夕焼け雲    
短夜や今年も残り半年に   
蝶二頭連れ添うてくる裏の畑   
日めくりに父の日という余白あり    
不忍の蓮の葉立てり首都決戦 
北式な目覚めさめざめ泣きし滝 
緑蔭に入りて寝そべる象の耳 
髷を結ふための長髪夏燕  

★選句要領
選句数6句(うち特選1句)
締切 6月22日(土)24時
選句コメントをつけて送ってください。
選外のものでもコメントしたい句がありましたら、コメントを受け付けています。



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