小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第433回小麦句会投句一覧(7月22日選句締切)/再(文字化けしていました)

2020年07月16日 21時40分14秒 | 15日句会
こんばんは。
日差しが恋しい毎日です。
 
兼題:盛
盛り付けが大事な夏の和食かな 
盛土に建つはずの街梅雨さなか   
影という影押し込めて日の盛  
酒盛りよメジ剝き酢締めよりも嵩 
どんぶりのご飯山盛り月見草    
日盛りの交互通行あと5秒  
赤富士や盛りの遠火いとほしみ     
影ゆるく曳き日盛りの揚羽蝶  
プール開きどこかむなしい盛り上がり   
梅雨寒や明日も飯盛る手の齢  
盛蕎麦を食べ参道に汗を掻く      
盛り場のビルの屋上蛍舞う  
並びゐてゲームのふたり吼ゆ盛夏  
大匙の目盛り正しく茹小豆  
天こ盛りしっかり食べて田草取り  
目礼を交わす目と目の日の盛    
日盛りや影纏いつく靴の先  
荒梅雨や維盛塚の傾きて 
酒蔵の盛衰見つむ夏椿    
紫陽花の大輪盛んなる過去は   
泡盛や漢同士の愚痴を聞き  
盛り塩を供え開店月涼し 
 
テーマ:郵便
遠雷や真一文字にポストの口  
ぎこちなき恋文の束夕涼み  
合歓の花宛名の滲む青インク  
ヒース咲くヨークシャーから航空便   
ポストまで少し息切れ麦茶飲む  
遠青嶺丸ポストまだ残る辻   
苦瓜の蔓絡みつく郵便受 
空蝉のまだ木に揺れていたき風   
いま密な感じ美人か夏見舞い 
言ひわけの手紙の軽さ蝉時雨  
古き文の煙となりて夏の山       
黒揚羽逢えませんかと書くかしこ  
集配が日一の村は青田波  
申請書投函したのに蟻の列  
正確に届く手紙や雲の峰 
速達に不足してをり薔薇の花  
同胞へ小字略して夏見舞  
日光黄菅むかし郵便馬車の道    
便箋が一枚足りず花おくら    
夕立の中から赤い郵便車  
冷酒や生くる退屈なしと伝て  
縹色の切手七月七日雨  
 
雑詠
サングラスかけて見事に反社会
またしても帰省出来ぬと書く手紙  
水際で遊ばせる足夏帽子  
夏闇の腹腔(おなか)隈なく覗かれて  
ミニトマト序列どおりに赤くなる  
案じるは米作そして球磨焼酎 
王手への手筋一気に男梅雨  
夏月や記憶の奥の上限に    
絵日傘を翳し夢二の少女めく    
金婚の共同作業南瓜切る         
血の色のトマト売られる夜の街   
災害が忘れずに来る梅雨末期  
水満々終わりの色となる紫陽花  
庭石に野良の親子の夕涼み       
夏痩せの父母痩せさせて姉の恋 
琥珀神祀る夜妻磨く箱 
田をやめて豆にしたよと暑の便り   
日の暮れて向日葵の背後に宇宙  
浮いてこい我は昔の我ならず  
風鈴の揺らぎ切手の無い便り  
万緑や育児放棄はいけませぬ   
楸邨忌森深く日の差しこめり 
 
★選句要領
 
★選句数
6句選(うち特選1)
選外のコメントも受け付けます。
 
★締切
7月22日(水)24時
 
★当番はまきえっとです(投句先メールアドレス)
makietto@nifty.com


最新の画像もっと見る

コメントを投稿