小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

麦「句会報」への掲載(2020年11月分)

2020年11月28日 14時09分55秒 | 俳句雑誌「麦」

インターネット小麦句会(十一月分)
月に二度のネット句会。気楽にお立ち寄りください。
http://blog.goo.ne.jp/nakadayo2018
廃線のうわさ十年山粧ふ       メイ
母逝きて父は猫背に冬菜畑      アゼリア
柿たわわ同級生という老人      珠子
ふる里に知る人絶えて柿たわわ    めたもん
一両の復興電車柿の秋        道人
軽トラに遺品積み込む冬欅      宙虫
二個ぐらゐ盗つてよささう柿たわわ  幹夫
秋耕を窺う鳥の目獣の目       藤三彩
爽やかに「下ノ畑ニ居リマス」と   アネモネ
紅葉散る峠誰もが風来坊       あちゃこ
小鳥来るこの世は仮面舞踏会     仙翁
夜半の冬来来軒の灯が消える     敏
十一月の林や内耳の乾く音      餡子
ダーウィンの髭や動かぬ冬の蝿    楊子
凍てし留守うどん問答する姉弟    吾郎
新聞の湿りし重さ冬が来る      ルカ
冷やかに一人介護のひと眠り     泉
初柚子の香り欲しさに爪立てる    多実生
一人居の屋根を覆ひて柿たわわ    春生
一輌の特急列車大花野        卯平
大根煮の湯気に浮き来る顔尽きず   瞳人  
木の下に擬態するもの熟柿かな    ちせい
霜月の水を吸い込む植木鉢      まきえっと



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