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小麦句会 on blog

俳句「麦の会」の句会のひとつです。 ネット句会を月二回行っています。 この句会は誰でも参加できます。

第432回小麦句会結果発表(1)

2020年07月09日 19時59分22秒 | 1日句会





お待たせしました。
結果発表です。
コロナウイルスの感染者数がじわじわと増えてきて不気味。
このタイミングで各地で洪水が大変なことに。
当地熊本県は大きな被害を受けています。
梅雨明けは近いのでしょうが、油断のできない状態です。
皆さんも十分に気を付けて。
 
めたもんさん、ようこそ。
いかがでしたか?
次回の参加もお待ちしています。
 
 
★結果発表(2回に分けて発表します)
 

質草をもらひうけたる夏の月  卯平

 

シーシュポスの末裔われら夏旺ん  メイ

○(敏)カミュには『シーシュポスの神話』という著作があるようですが、一句は「われら」をシーシュポスになぞらえての自戒なのかも知れません。

◎(卯平)労働者ならんとする自負。季語に詠み手の思い全てが詰まっている。斬新な句。佳吟。

 

雲の峰湿り気のある本捲る   まきえっと 

○(仙翁)いつの間にか、本が湿ってきますね。

〇(ちせい)季語は「雲の峰」。かすかな湿り気を察知したのかもしれません。

 

まくなぎの群れてソーシャルディスタンス  ルカ

○(敏)まくなぎは3密状態のようですが、人間どもはしっかり距離を置いていますよ、といったところでしょうか。

○(餡子)ソーシャルディスタンスなどと言っていられませんね。まくなぎに襲われては・・・。 

〇(藤三彩)目の前を飛ぶ虫々は鬱陶しい、社会的距離が1.8mなのだとか、離れていたい間隔

〇(めたもん)まくなぎのように群れることさえ、人間には許されなくなってしまったのか・・・。

〇(道人)まくなぎの群れのお陰でソーシャルディスタンスを確保できたとは、俳味あり。

 

灰色に臭ふ生コン遠き雷   めたもん

○(仙翁)生コンの臭い、確かにありますね。

◯ (アゼリア) 灰色に臭ふー本当にそんな臭いですね。

◯(アネモネ)「灰色に臭ふ」がいかにも生コン。

○(まきえっと)「灰色に臭ふ」が今の世の中っぽいですね。「遠き雷」と合いますね。園

 

炎昼を掘ればガス管水道管  珠子

○(ルカ)リアリティと白日夢。

〇(春生)工事現場の暑気が具象化されました。     

○(餡子)突然、道路が陥没したり、水道水が噴き出したり・・・。炎昼を掘るが面白い。暑さにぼーっと手元が狂うのかも。 

○(泉)本当に道路の下には、いろいろな管が走っています。

〇(メイ)言われればあたりまえだけれど、地下に支えられての生活。季語の力を感じます。  

〇(宙虫)地下にみんな埋設されてますね。いまや電線も。

 

滅びゆくものの哀しみ冷奴   春生

◎(敏)どの写真からのインスピレーションか見当がつかないのですが、「冷奴」は万太郎の湯豆腐とは真逆の世界を表わしているようで、感心しました。

◯(アネモネ)冷奴がいい味出してます。

◎(藤三彩)コンクリートの瓦礫、何が以前にはあったのだろう、硬質なものと柔らかいものとの対比

 

肩組んだだけの友情誘蛾灯   宙虫

〇(珠子)こんな感じの昭和をこんな感じで生きてきたのかもしれません。    

○(あちゃこ)寂しさと懐かしさが入り混じり切ない。誘蛾灯が効いています。

〇(メイ) 表面的な友情でも、一瞬のよろこびはある。青春。 

○(まきえっと)最近は肩すら組むことがないですね。

 

塩噴いて工事現場の日焼け顔   アゼリア

○(ルカ)上五がいいですね。

〇(春生)「塩噴いて」が炎昼の仕事の厳しさを表現しました。  

○(餡子)夏の工事現場はまさに、灼熱の地獄。お疲れ様です。涼しい作業服もあるようですね。   

○(泉)「塩噴いて」本当に真夏の工事現場は大変です。

○(仙翁)一所懸命働いている様子が分かります。

 

半夏雨早やも灯の消ゆ歯科医院   アネモネ

〇(藤三彩)緊急事態宣言が解けても外出自粛の余波で歯医者も休業、虫歯にならないよう気が気ではない

 

つづく

 

 

 


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